旅は好きだ。だけど嫌いだ。

旅は好きだ。
飛行機に乗る時のウキウキは何時になってももどかしい。旅は好きだ。旅は色んな事を教えてくれるんだ。
旅は好きだ。今までに見た事の無い景色、知らなかった事を鮮明に見して教えてくれる。旅は好きだ。大切なものは何だったのかを思い出してくれる。旅は好きだ。知らなかったかもしれない、目を背けていたのかもしれない、その過去をふと感じさせてくれる。ありがとう。常に旅は形を変え続ける。自分の感受性によって形を大きく変える物だ。
でも、旅が嫌い。っていうか怖い。
旅は色んな人と出会わせてくれる。それと同時に別れを作ってしまう。
人との別れが嫌いだ。本当に嫌いだ。寂しがり屋で人とバイバイする時は心の底がギューって苦しくなっちゃうんだ。遠距離で彼女がいた時だって夜行バスで泣いちゃったんだ。もう会えないかもしれない、いなくなっちゃうのかもしれない。恐怖という見えないものに覆われる気分になる。喜怒哀楽が激しくてぐるぐるぐるぐる〜って感情が回らされて疲れちゃう。
あと、ずっと外にいるとパニックになっちゃう。だから宿を確保して、担保としてキャリーケースを置いてからじゃないと、知らない土地で居場所が無い事に気付かされるともうパニックになって身体から自分の意識が離れていく気分になる。
もう旅人向いてないんじゃないのかって考えちゃう

でも、きっとそんな気分の繰り返しなんだろうな。旅って。
美味しいものが食べたい！
海でサーフィンがしたい！
友達に会いに行きたい！
でもなんでもいいから旅ってものに振り回されて見てほしいな。
なんでもそう。美しいからこそ、その代償は大きいってものなんだろうな。前田みたいな感じか。ふーん、ばいばーい

〜旅行に行くより旅に行け〜