とりとめ


6月7日 2020年


 ずっと前にも見たことがあった。

知らない人や知らない毎日、知らない場所がたくさん増えてただそれを恐れている気がしていた。まったくと言っていいほどに外に出たくない。引きこもりという前から引きこもりの人類たちと自分は一緒の部族だったし、何より働きたくなかった。正確に言えばやらされている感だろうか。

でも随分それもどうでもよくなってきた。

ただただここにいるとかただ横になるとかなおさら意識したりすることも何となく無意味だし自分だけの世界でしかないと思えた。

外に出たかった。外といえば外だし中といえば中だった。もてあましたし暇だからそうといえばそうだった。ひとからいろんなものをもらった。必要のないものやノイズが主で、大切なものはめったになかった。朝目覚めたら支度をするけど本当は2,3時間だらだらしたいしそれが自分だとおもう。

猫や犬や虫や花、草とか野菜とか魚とかといっしょに過ごしたりしたい。自分が変わるには場所を移動すればそこにいやおうなく合わせなければならない。随分この社会に変形させられてきた気がする。この形のままだけど柔軟さは一切なくなったといってもよかった。後悔しているのだろうか?それを公開?しかし一体何に後悔しているのだろうか。航海するにはまだまだ老いてはいないがまずは寝ることだ。死んだふりだけしたい。相手にしたくない。笑ってごまかしたい。


2月10日  2021


悲しい時は笑って心で泣くってどんな感じ?

僕はそう歌って何度もここ半年それを想ったり口ずさんだりした。ギターを片手に唄ったりしていわゆる本チャンみたいな形で歌ったりしたのは一度しかない。人に聞かせたのも二度しかない。歌って本来は人に聞かせないものなのかな?わからない。わからないことばかりだ。そのことについて思ったり考えたりしてもこれだったと思えるようなことはほとんどない。とりとめもない。手触りすらも確かさがなくてもがいている感覚もそれはあった。

醒めた夢色が好きだよ

この歌もとにかくふとした時に唄うし口ずさむ。自分のために歌っているんだろうな。だってほとんど人に会ってないし聴いてほしい人もいなくなった。昔はよくわからなかったけどだんだんわかってくる。時間だけがある。そんな気がする。気がするっていうのが手触りなんだろうな。言わなくてもいいことかもしれない。それもわからない。少し落ち着こう。

それが生活かもなってことはよくあるな。一度も書かれなかった手紙。読まれなかったのも尚更。ここからまた歩いていく。やっていく。踏み出した覚悟。覚悟、そんな言葉自分になかった。ずっと痛い目見たときに誰かが言うんだろうな。辞めないようにしないと。止まってはいけない。それで終わりになってしまう。考えたからってうまくいく方法が見つかるわけがない。そういうもんでひとはどんどん頭がおかしくなっていくんだろうな。そう、日常が一日が毎日が変わるわけでもないのに。役割、自分で作っていく。すごいね、ひとりで生きる。本当に。ひとりがすごいって、ああそうだ。あの漫画だ。嘘みたいな話。日課、ルーティンを作る。光栄だね。役割あったんだね。ただ自分で作ればいい。やってないならそれも自分が請け負えばよい。素晴らしい毎日、いや、ただ続いていく毎日。なんだか嬉しくなってきたし、楽しくなってきた。やってやるぞという気持ちだ。


2月24日 2022

ひどい有様だ。ずっと無能だ、おじさんだ、と言い続けている、頭の中。これはまあ興味あることが今なくなってしまっているのかもしれない。夢中になれること。喜び。でも本当はいつも自分の中にある。外で見つけるのは見つけるのだけど、喜びや楽しみ、悲しみや寂しさだって自分のなかである。つまるところなんもしてないと、自動的に後悔や恥の感情が生まれてきてしまう。そんなことなかったのに、、、あったけど気づかなかったのか、気づかないふりをしてきただけなのか。

 何か楽しいことを考えたいね。長崎に行って、友達とイカ釣りをする。これはずっとちょっと前から言っていること。

 新しい曲を書くこと。古典にあたること。Beatlesの100本ノックの続きをやること。ジョアンジルベルトの三月の水の研究をすること。去年書いたパステル画の続きで何でもいいから書いてみること、描いてみること。鉛筆、ボールペン、絵具、パステル。何か文房具を探しに行くこと。

 フライヤーを書いてみること。ライブは月一でももしかしたらしんどいのかもしれない。でも、よそでも頼まれるわけでもなく歌いに行きたいこと。すこしある。結局疲れていると何もしたくないしできない、ハードルがものすごいあがっている。云われなき力のなさ。踏み台にできない5cmくらいの台、これでもつまずいてしまう。何もないところで。いやあるにはある。

脈絡もなく書いてしまう。記してしまう。まあでもとりあえずはそれでいい。冬だけど涼しい風が吹いてくれるといいなと思う。頬に優しく触れる。

この間ユーミンのhello,my friendリハでやった。玉置さんがタモさんや黒柳さんほかの人(ひとりに)に優しく歌って聞かせる、そんなさわりだけの弾き語りがやりたいような気がする。それが気分。今これを書いていて少し気持ちが落ち着いてきている、しゃんとしている。わからないけど疲れは感じなくなってきている。バーミヤンに行って麻婆食べたくなってきている。やれそうな気がする。昨日一昨日はつくばにいた。誰にも知られない誰も知らないから気楽だけどしんどいこともある。書いていたらなんだかしんと済んでいく、こころがわからないけどこれとにかくやったほうが良い気がする。坂口さんのwriteじゃないけど、まだ読んでないけど、ぶっつけでいきなり書いてみる、誰に読ませるわけでもなく。後で時々見直せばいいかくらいの気持ちで。見直さなくてもいいし。書くってこんな気持ちがいいことなのか?知らなかった。波の音聞こえてきてますよ!まあ、エアコンの音ですけど。でも自分の中では、それ、それよそれ!ってな具合に波の音聞こえてきている。今鳴っている。お母さん!電話取ってよ!!みたいな、自分で取りなさいみたいな。意味不明大歓迎、come on baby!たまねぎ、食べれる?愛の言葉やな、口説いているのか!止まらなくなったので意識的にぶつっとstopボタン押すみたいにチカラ(リキ)入れてここらへんで止めます。いやあなんかこれいいわ、writeやん。そんじゃ、バーミヤンいきます!

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