不良の手本、学校の外にいる先生たち◆ブルースリー

顔本の方に、ブルースリー先生の出演された(だけど僕は全然知らない)ドラマがシェアされてタイムラインに流れ込んで来る事があるのだ。
今朝もそうだったので、YouTube調べたらアッサリと動画が見つかった。

えんじ色ジャージの体操服ってダサいものと思っていたけど、ブルースリー先生が着るとカッコよく見えるから凄えなと思った。
あの体格まで鍛えれば似合う種類の服なんだという事なんだろーね。

さっきまで気分が滅入って仕方なかったのだけど、世にも美しく貴い動画を観たので、少しだけ回復した(気がする)。

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動画中に出てきた
ブルースリー先生の名台詞

Be water, my friend.

この言葉はロングインタビューでも同じ様に出て来たね。
これは元ネタがある。

【青は藍より出でて藍より青し】で始まる故事成語があるでしょ、アレが元ネタなんだよ。
その中に【氷は水から出来るが、水よりも冷えていて硬い、形状が違っていても中味は同じ】という一節がある訳だよ。
ブルースリー先生の素晴らしいお言葉の元ネタは、儒教や仏教や哲学の古典を読むと、ちゃんとそうやって見つかるんだ。

僕は性悪説を把握するために荀子上下巻を買ったが、上巻を開いた途端はじめの辺りで元ネタを見つけたので、ブルースリー先生の知識量はたぶん僕らにゃ想像もつかないレベルまで拡がっていたのだと痛感致しました。

僕の様なボンクラは貴方の足下にも及ばないザンスよ、ブルースリー先生!!

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ブルースリー先生はシアトルで大学生だった頃にジークンドーを創り、生徒さんをとる道場を開いたのだったよね。
学部が何だったのかとか、そんな細かい事は僕もよくは知らないが、哲学徒であられた事くらいはWikipediaにも書いてある。
それで僕は数年前、ブルースリー先生マニアのひとに訊ねたんだよ。

【ブルースリー先生が学生の時に学ばれた哲学はどの辺でしょうか?】

ってね。
マニアの方の返答によると、以下の辺りであった。

老子、荘子、孔子、鈴木大拙、クリシュナムルティ

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ブルースリー先生の素晴らしいお言葉は沢山あるよね。

【オリジンな存在になりたいのなら、調べ物をたくさんなさい、そして調べた中から組み合わせて、自分のスタイルを作りなさい】

それを本当に実地でなされたんだなぁ、ブルースリー先生は…あのハイテンションな芸当は飽くまでも演技のひとつに過ぎなかったという事だし、基本的には膨大な知識を備えた努力のひとなんだよね、僕らボンクラの目に貴く見えるのも当然なんだネ。

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ブルースリー先生が思春期の頃にグレていたというのも、いわゆる凡人から始めたんだと思えば好ましいよネ。
産まれた時はみんな凡人だ、何を吸収して何を選ぶのか、そこで自分のテーマが決まって行く。
それが、自分の後に道を残すと言うことなんだろうね。
そして、実生活に学問を活かすというのも、ブルースリー先生が手本を示してくれたのだと思う。

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だから、経団連の老害たちがどんなに【学問なんて役に立たねえよw】と貶しても、屈してはいけない。
奴らは正に平和ボケがひど過ぎて想像力が欠落しているのだよ、どうせ。

僕は外回りの印刷営業サラリーマンだったけど、大学で学んだ事柄や博物館学の姿勢や民俗学の調査方法など、殆どが仕事の役に立ったし、それらの知識無しに仕事するなんて無理だったと、自分でもヒシヒシと思うのだよ。

ただ、職場の中で、中卒拗らせ団塊世代たちの憂さ晴らし専用サンドバッグに認定されてしまったため、勤め人という定型から脱落してしまった。

すまんけど、もうあんなピラニアの水槽の中で餌食になりながら仕事を頑張る事なんか、したくないよ。

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あ、オチは無いんだ、スマソ。
(^-^;

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2021年2月28日
初版発行
©︎夙谷稀

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#BluceLee

アテクシは一介のサブカルクソ野郎で結構で御座いますよ。