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小さく自由をくれた年

今年のなんとなくのテーマは「自由」だったんだって、終わりに気づいた。
「自由とは心の落ち着き」、それを目指してこつこつ試行錯誤してみた毎日でした。

仕事納めの月曜、不思議な1年だったなあと思ったし、今自分が立ってるところも不思議な感じがした。
でも、去年の自分より仕事中に息がしやすくなった、それには気づいた。
たぶんいろいろ要因はあって、
単純に業務へ慣れたこと。
コロナで物理的に周辺環境が静かになったこと。
Tさんが入ってくれて、意思の疎通がめちゃくちゃスムーズなこと。
そして、それらのおかげで
「今の仕事で一番大切なこと」
が体感で少しわかったのが、大きなことだったなあと思う。

それは「自我を入れず透明になること」だった。

私の仕事は庶務とアシスタントだ。
前はしょっちゅうわちゃわちゃ混乱発生機のような感じだった。
毎日「今日こそやらかしてしまうに違いない」と思ってたし、常に胃がキリキリしていた。いろんなことに対して「うーーん」「そういうふうに考えるってどうなのかな」「その言い方は人を傷つけるのでは」とか、ブレーキを軽く踏んでいた。

だけどあるとき気づいたら、こんな感じで動いてた。
私たちの仕事で一番大事なことは、作ったものを手にとった方に喜んでいただくこと。
そのために企画を考え、動くメンバーたちがいる。
私の役割はそのメンバーの意図を、滞らせず流すこと。
私のところでノイズを生まず、エネルギーを削がず、さっと実現させること。
それだけやろうって。

だから、もちゃっと人の感情を中和させたり、謎な決まりごとに無駄な気持ちを使わなくていい。
透明な気持ちで、流れをただ流す。

混乱したらトイレにいく、お茶飲む。ってコツコツしてたら、自然とそう思っていた。
そして混乱の波にさらわれなくなった。
波が迫ってきても、呼吸をしっかり整えて潜り、今できることを見る。
どうにもならなさそうなことは、次に引き継ぐ分が少しでも減るよう、こつこつ清める。
それくらいしか私にできることはなく、それこそがやるべきことだって。
それを落ち着いて淡々とやれることが私にとっての「自由」だし、そこから見えてくる生きた学びは「ああ、こういうことをひとつひとつ知りたい、私」と思わせてくれました。

なだらかで自然だけど確かな変化は、よなよなや私の周りの方々のおかげです。
人が人にできることって、こういうことだけ、でもこんなにありがたいことなんて、と思います。

いろんなことを教えてくれた2020年は、私にとっても優しかったです。ほんとに感謝しています。
みなさま、良い年をお迎えください。

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