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本日の僧作料理 麩じゃが 2024/6/20

修行道場に長年伝わる人気メニュー第1位とは‥

⭐︎麩じゃが⭐︎

私が2021年3月〜10月まで約7ヶ月間修行していた横浜の大本山・總持寺で、当時修行僧に最も人気のあった飯台のメニュー、それが「麩じゃが」です。
肉じゃが、じゃないの?と思われた方も多いと思いますが、何度も申し上げる通り我々修行僧は放参日(4と9のつく日)以外は基本的に肉食は禁じられています。ですから必然的に野菜中心の献立からいかにタンパク質と栄養を摂取するかが、典座(禅宗のお寺の厨房)の腕の見せどころとなります。
永平寺で長年、典座老師を務められた三好良久師が修行僧の健康を思いやって考案されたというこの麩じゃがは、總持寺やこのたび私が安居した瑞應寺など地方僧堂の典座にも伝わっています。

麩はなんと、100gあたりのタンパク質の含有量が卵以上、しかも低カロリーで脂質はゼロと、修行僧堂では今やもっぱらメインディッシュとしてのステイタスを確立している超ツワモノの食材なのです。
麩じゃがの他にも車麩のフライや、車麩丼、麩チャンプルーに車麩カレー‥等等。
正直、初めは何となく物足りなく感じていた私も修行生活の中で徐々に麩の力に魅了されてしまい、一般社会に戻った今でも「肉じゃが」ではなくこの「麩じゃが」を好んで食するようになっています。

今回は古来より日本の伝統食品として愛用されてきた餅麩(もちふ)を使って、ゆいまーる独自の麩じゃがを作ってみました。

今回使うお野菜たちです🥦


餅麩は水で戻します。
新鮮な地元野菜ならでわの仕上がりです。

もっちりとした餅麩の食感がたまりません。今回食べ損ねた方には是非次回こそは召し上がって頂きたい一品です。

麩の効能についての説明はこちらを参考にされて下さい⇩

最後までお読み頂きありがとうございます    合掌九拝

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