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僕の体内には二つの人生が宿っている。

2月11日(建国記念日)は僕の2才の誕生日。

僕は現在58才なのに、じつは2才です。
2021年2月11日に曹洞宗の正式な流儀に則って出家得度をさせて頂いて、早いもので丸2年が経ちました。
その間、横浜の大本山・總持寺における安居生活、娑婆世界での厳格な勤行の数々を行じさせて頂く機会を得て、それ以前の生活とは一変したと言って過言ではないと思います。
まさか自分自身がこのような人生を歩むこととなろうとは、まさに一寸先は闇…ではなく「一寸先は光」であります。
出家を決意した当時のことを振り返ると様々な想いが交錯しては脳裏を駆け抜けていきますが、有り体に表現すれば「命をかけて邁進できる自己の道」というものの探究にもがき苦しんでいたのだと思います。

出家とは世を捨てることではなく、真に「調和」して仲間と共に一生かけてやりたいことを追求すること。

ここで僕が当時影響を受けた書物の一つを紹介したい。
下手な僕の説明よりも実はこの本を読んで頂くと当時の僕の心境とこれからの僕の方向性がわかりやすく伝わるのではないかと思うからだ。

更に、人生とは…、自分とは…と大きな壁の前で地団駄踏んでいる多くの方々へのヒントとしても一助となることを確信する。
2.500年前に実在した釈迦牟尼は現代の我々に何を語りかけているのか?
是非おすすめしたい一書である。


「出家」は僧侶の特権ではない。そして出家者の集団であるサンガは世俗社会から隔絶された存在ではない。2500年前、釈迦が本来説いた仏教によれば、出家とは世を捨てることではなく、社会からの支援を前提に同志とやりたいことを一生かけて追求することを意味した。そして、この出家の教えは現代の一般社会の様々な職業でも生かせる視点を内包している。南方仏教国のサンガの間で守られてきた釈迦伝来の法律集「律」を通して仏教学者がわかりやすく解説する、精神的成熟を実現するための「出家的」生き方。【目次】はじめに 生き方の多様性を求めて/第一章 自己鍛錬で生きる苦しみを消す/第二章 修行の道――働かずに好きなことだけをして生きる/第三章 「生きがい追求の集団」サンガを組織する/第四章 誰でも出家的に生きることはできる/第五章 自分の力で自分の生き方を変える/第六章 出家的人生を実現するために/おわりに 自分が決めた道を真っ直ぐに歩いていく/あとがき

最後まで読んで頂き、ありがとうございます🙇‍♂️。
途方もない遠い道のりを歩み続ける仲間達(サンガ)に、
合掌🙏   九拝

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