アスリートの血液検査の指標
フェリチン。血液の貯蔵鉄でスタミナを測る数値。400を超えると肝臓に鉄が溜まりすぎてよくないが、Jリーグのブラジル選手は400。朝昼晩と肉を食べるから、試合中に全然バテない。100~180を目指す。
MCV 赤血球の容積を示すからスポーツをする人の集中力がわかる。基準値内で低い人ほど集中力があってキチンと結果を残す。松坂大輔や桑田真澄、片山晋呉らはつねに85、86をキープ。
<総蛋白> 基準値6.5~8.3g/dl
スポーツ選手にとって総蛋白は瞬間的に能力を発揮できるパワー。7.5以上が理想。
<AST(GOT)、ALT(GTP)> 基準値8~38U/l、4~43U/l
肝機能検査の代表的な検査基準とされているが筋肉の状況もわかる。肉離れや筋膜炎でも上昇する。
<CK(CPK)> 基準値38~196U/l
骨格筋や脳などに分布する酵素。運動すると数値が上がり、基準値は200以下だが400くらい上がっても気にすることはない。プロ野球選手なら300、陸上選手なら400が当たり前。さすがに800とか上がるとトレーニングのしすぎ。肉離れなどを起こしやすくなるので注意。運動頻度がはっきりわかる。
<総コレステロール> 基準値130~219mg/dl
コレステロールが血液中に多くなると血管壁にへばりついて動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞や脳梗塞の原因になりやすい。しかし、コレステロールは細胞膜を構成するので少なすぎてもいけない。スポーツ選手は基準値を超えるように。これが少ないと肉離れや骨折などのケガをしやすかったり、エネルギー不足の原因になる。
<血糖> 基準値60~109mg/dl
スポーツ医学から見ると血糖はエネルギーと集中力。80~100で高い集中力を発揮する。
<白血球数> 基準値3900~9800/ul
細菌感染症などの病気にかかっているときは、血液中の白血球数が増加するが、白血球は骨折、肉離れのときにも増加する。ケガの程度や回復は白血球の数を日々観察していけばわかる。
<赤血球数> 基準値427万~570万
数値が低く貧血の疑いがある場合は、緑黄色野菜やレバーなど鉄分の豊富な食物を摂取する。逆に数値が高いときは脱水症状に陥りやすいので水分補給を。運動をする人は、足底を地面に強く踏みつけることで毛細血管内の赤血球を破壊されて起きるスポーツ貧血になりやすい。
<ヘモグロビン> 基準値13.5~17.6g/dl
この数値が高いとスタミナや集中力が高いといえる。目標は14.5g/dlくらい。
<MCV(平均赤血球容積)> 基準値82.7~101.6fl
赤血球1個当たりの容積を表した数値。基準値の中で小さいほど集中力があり、本番に強いとされます。アスリートとしては85~87がトップクラス。100を超えた選手は、普段の力が充分発揮できないことが多い。小松菜、シソ、カボチャなどビタミンCとE、β‐カロテンを含んだ食物を食べれば、ストレスに強いカラダになる。
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