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A ROYAL CELEBRATION

おはようございます。


今日、英国ロイヤルバレエ団の日本公演を観に行ってきました。


行くかどうかギリギリまで迷ってチケットを取りましたが、結論から言うと本当に行って良かったです。

自分で買ったチケットの中では一番高かったと言っても過言ではないですが、あのクオリティの作品とダンサーを見られた鑑賞後となっては逆に安く感じられるほど。

コスパの話(?)をするのもナンセンスですが。



基本的に舞台を観に行くと何かしらの刺激をもらえます。同業者として勇気づけられたり、明日からがんばろう!とか、モチベーションやインスピレーションをもらえることが多いです。


しかし今回のこの公演は異質でした。


(もちろん、どの公演が良い悪いと比べたいわけではない、ということを念頭にお読みくださいませ)



あまりにも完璧なダンサー、洗練された作品。
4つの凄すぎる作品を観たあとにはもはや言葉もなく、打ちのめされるような感覚すらありました。明日からバレエをするのがちょっと躊躇われるほどの感動、衝撃でした。


これがお客様からお金をいただいて披露するものだ、これこそがバレエなんだ、我々がロイヤルバレエだ!というような誇り。それが伝わる舞台でした。


ツアー公演のスケジュールや体力的な厳しさは海外時代にも経験しているので、現地でベストパフォーマンスを発揮する難しさは僕もよく知っています。


舞台の環境、気候の問題、時差、etc...


そんなものは微塵も感じさせないクオリティ。


人生で観たバレエ公演の中で間違いなく、ベスト3に入る公演でした。




主役級からコールドまで素晴らしく、誰が良かった、好きだと特筆することすら憚られるほどの舞台でしたが、これだけはどうしても言わせてください。


スティーブン・マックレーはスターでした。


登場した瞬間に空間を支配するオーラ、お客さんを「連れていく」引力、威厳、チャーミングさ、テクニック、パートナリング、etc...


どれをとっても最高レベルなのですが、うーん、なんて言うんでしょう、それすらどうでもよくなるというのか、とにかく彼だけはそういう要素を評価するような場所にはいなかったんです。


上手いとかヘタとか、良いとか悪いとか、そういう次元にはいませんでした。うまく説明できないんですが、スターってこういうものなんだなと。





相変わらず余韻がすごくて、気持ちが切り替えられるか不安すらありますが、なんとかこれをモチベーションに昇華して明日からもがんばりたいと思います。


ではでは。

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