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エルニドの「パングラシアン アイランド リゾート」滞在レポート(2020年2月)

先日友達の結婚セレモニーに出席するため、フィリピン最後の秘境と言われるエルニド、バキット湾にあるパングラシアン島に家族3人で3泊4日滞在しました。2才の子供も一緒でした。

パングラシアンは島ひとつがリゾートになった高級アイランドリゾートで、エルニド リゾーツ(El Nido Resorts)というグループが展開するリゾートのひとつです。

行き方

日本からはまずマニラまでいき、ニノイ・アキノ空港の第4ターミナルからAirSwiftという航空会社の国内線に乗り継いでリオ空港(Lio Airport)へと移動しました。

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マニラからエルニドのリオ空港までは写真のようなやや小型の飛行機でおよそ1時間。機内では食事はもちろん飲み物も出ませんでした。ただ、最初はめっちゃ狭そうなイメージだったのですが、席自体はいたって普通のLCCくらいだっし、飛行中もそこまで揺れなかったので至って快適でした。

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リオ空港は比較的新しいようですが、とても小さく到着ロビーは何もありませんでした。

今回は同じ飛行機に結婚セレモニーに参加する人が大勢乗っていたので、まとめて新郎新婦側が用意してくれたカートに数分乗って船着場手前の待合場所まで移動しましたが、エルニドリゾーツが展開するアイランドリゾートの宿泊者であればリゾート側が空港からのtransportationを手配してくれるはずです。

尚、パラワン島にはプエルト・プリンセッサ国際空港というより大きな空港があり、ここに到着してからエルニドを目指す人も多いようです。

リオ空港から桟橋(船着場)に移動したあとは、そこからボートに乗って、アイランドリゾートまで行きます。桟橋から乗るボートは渡し船のようなものなので、すぐ沖でひと周り大きな高速?ボートに乗り換えます。

知り合いとわいわい喋っていて写真を撮り忘れたのですが、多分10人乗りくらいのボートで、僕らが乗ったボートは結構スピードが出たのと小雨が降っていたこともあり、めっちゃ濡れました。。ボートに乗る前には防水対策をしっかりすることをおすすめします。たとえ雨が降っていなくても搔きわける波しぶきが飛んでくるので結構濡れます。

リオ空港近くの桟橋から25分くらいでパングラシアン島に到着です。ここでも渡し船に乗り換えて着岸します。このボートの乗り換えが毎回ちょっと面倒なんですが、浅瀬になっているしサンゴ礁も近くにあるようなのでまあ仕方ないです。

パングラシアンアイランドリゾート内

42の客室は全てヴィラ。プール付きのものや部屋の前がすぐ砂浜になっているものなど数タイプあるようです。

島ひとつがリゾートといっても島の一部分を使っているだけで、あとは熱帯林的な自然が残っている感じです。

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リゾートのエントランス(玄関)がこのように非常にオープンになっています。写真左側1階が受付、上の2階にはキッズルーム(といってもおもちゃとソファーだけ)と、卓球台、そしてビリヤード台があります。写真右側1階がバー、2階がレストランになります。

そしてこの建物の裏側がクラブカーという敷地内を移動する電動小型自動車の乗り場になっているんですが、そこにはほぼいつもかなり大型のトカゲがいます。しかも複数匹。

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最初はかなりビビりますが、襲ってこないし、ゆっくり歩いているかじっとしているだけなのですぐ慣れます。2才の子供はビビって近づかなかったですが、大人ならある程度の距離までは近づけます。

肝心のお部屋がこちら。

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ヴィラということである程度広々していますし、天井はかなり高いです。エアコンも2台あって効きも良いです。ベッド自体は悪くなかったですが、枕と掛け布団のクオリティーはそこまで良くはなかったです。幼児がいる場合はベビーベッドも用意してくれます。

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こちらが洗面台とシャワールーム&トイレ。なぜかこのスペースが異様に広く、ほぼ使わないソファーまであります。個人的にはここにスペース使うよりベッドとリビングのエリアをもっと広くすれば良いのにと思いました。そしてシャワーとトイレがセパレートになっていない点も個人的にはイマイチ。海外のリゾートに良くある写真映え的な見た目のデザインは良いんだけど、機能面が微妙というやつです。

そしてシャワーは最初熱くなくぬるいだけで、水圧も強くないという残念な状態だったのですが、熱いシャワーにできないかリゾート側にお願いして、1回目の修理ではほとんど変化なかったものの、2回目で温度だけは日本人にも快適な温度になりました。なんで最初の修理で直らなかったのか不明ですが、諦めずに訴えてよかったです。ただ、水圧はギリギリ許容範囲レベルから改善されませんでした。。手持ちタイプのシャワーヘッドではなく上に固定タイプのヘッドであれば水圧いい感じだったのですが、固定タイプからは熱いシャワーは出ず、結局手持ちタイプで我慢することにしました。

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自分たち家族が泊まった部屋は目の前にプールがあるヴィラでした。そこまで大きくはないですが、2才児には十分で、プールで遊んだり周りを走り回ったりできました。

大事件発生

上の写真にあるエントランスのガラスドアはオートロックになっているのですが、なんと、自分たちの部屋のはカチっと音はなるものの肝心のロック自体はちゃんとかかっていなかったことが後になってわかりました。というのも、滞在初日の夜、夕食を食べている最中に何者かが部屋に入ったようで、フィリピンペソの現金が全て盗まれてしまいました。部屋にはセキュリティーボックスが設置されていたのですが、自分は日頃から財布を使っておらず、ラフなズボンでポケットからものが落ちそうだったのといつもの癖でバッグのポケットのひとつにフィリピンペソをまとめて入れてしまっていました。これについては自分でも反省すべき点で、高級リゾートでスタッフ皆愛想がよかったことやエントランスがオートロックだったことで多分安心していたのだと思います。リゾート側に通報して調べてもらった結果、オートロックがうまく動作していなかったことがわかりました。なので誰でも自由に部屋に入れる状態で、都会のビル型ホテルのように監視カメラなどもないので結局犯人の特定はできませんでした。そもそも単独犯なのか複数人なのかもわかりませんが、夕食に行く為にクラブカーを呼んだのでスタッフ側には自分たちが部屋を出るのはリアルタイムでわかっていたと思います。

盗まれた現金は日本円で3万円分くらいで、クレジットカードなどの入ったカード入れは持ち歩いていたので盗まれておらず、またパスポートや日本円も明らかにそれらが入っていた袋は開けられていましたがそのまま盗られず。パソコンなども無事でした。結局フィリピンペソの現金だけを狙った犯行でした。このご時世現金よりクレジットカードなどを盗まれる方がよっぽど事後対応が面倒なので被害としては一番軽度だったのが不幸中の幸いでした。

そして盗まれた約3万円分に関しても、オートロックの不良ということもあったのでリゾート側が最終的にクレジットカードに返金するという対応をしてくれました。なので実質金銭的な被害もほぼゼロという結果ではありました。

アクティビティー

パングラシアン島はそこまで大きな島ではないですし、リゾート内にはプールとレストラン、スパ、小さなお土産物屋さんしかないので、もっぱら日中島内でできることはプールで泳ぐか、砂浜で遊ぶか、日光浴するくらいです。なのでリゾート側がいろんなアクティビティー(体験ツアー)をやっていて、滞在者の多くがそれらに参加します。ほとんどは無料で参加できるものです。季節によって変わるのかもしれませんが、自分たちが滞在した時はトレッキングして日の出をみたり、アイランドホッピング+シュノーケリングしたり、ラグーンでカヤックをしたり、日の入りをみたりというようなアクティビティーが合計で4, 5つありました。そして基本的には毎日同じものが同じ時間に開催されて、所要時間はどれも数時間程度(イメージとしては半日弱)でした。ただ、朝6時前後出発のものが多く、また出席した結婚セレモニーのスケジュールもあったので自分たちはフリーの日の午後にラグーンのカヤッキングだけ参加しました。

スモールラグーンとビッグラグーンを選択できたので、自分たちはビッグラグーンを選択。途中シュノーケリングのスポットに寄って、その後ラグーン近くにボートを泊めてカヤックに乗り込みます。

日本ではちょっとないかもですが、カヤックの漕ぎ方や注意事項の説明など一切なく、そのままGOという感じでした。

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カヤックなんて過去に1回やったことあるかないかくらいの初心者の大人2人(と座ってるだけの2才児)でひとつのカヤックを操縦しましたが、意外となんとかなりました。ビッグラグーンには他のアイランドリゾートからのカヤックもたくさん来ていました。

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天候は最高というわけではなかったですが、それでも予想以上に楽しめました。ラグーン内は波もほとんどなく、深さも場所場所で異なるため水の色も変わります。浅瀬は膝上くらいのところもあるのでカヤックから降りて写真撮っている人も多かったです。

写真にあるように絶壁の岩肌と緑、そして侵食されて削れた形がエルニドの、バキット湾を象徴する景色でとても綺麗です。

リゾート内でぼーっとするのもいいですが、個人的にはアクティビティーもかなりおすすめです。

感想

まずパングラシアンアイランドリゾート自体のマイナス面としてはシャワーのクオリティー、トイレがセパレートでない点、移動に毎回クラブカーを利用する必要があること(ヴィラ型リゾートだと仕方ないけど)、部屋に小さなムカデがいたことなど。

良かった点はレストランの食事がそこまで悪くなかったこと、オオトカゲやサル(小さいやつ)など自然の動物がみれたこと、スタッフは(盗難事件の対応も含め)フレンドリーで気が利くこと、無料で参加できるアクティビティーが複数あること、ボートを乗り継いでいく非日常体験、サンゴ礁が綺麗、など。

リゾート内の誰でもアクセスできるプールも広々としておりいい感じでした。

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このプールサイドにバーもあります。

一泊10万円弱〜という価格を考えると、判断が難しいですが、良かった点にあげた多くがパングラシアンアイランドリゾート限定のことではなく、エルニド全般に言えることが多いことから、個人的にはもう少し費用を抑えた周りのリゾートの方がコスパがいいかもしれません。もちろん予算感や何を求めるかによりますが。

(ちなみに今回の滞在は新郎新婦側がほとんど全て費用負担してくれたので、実費としては延泊1滞在分だけでした。プラス飛行機代。)

最後に、パングラシアンはエコラグジュアリーなリゾートというブランディングで、部屋に置いてある水も大きな瓶タイプ、スナックもプラスチック袋ではなくガラス容器、またリゾート内にはペットボトルの飲み物は売っておらず、部屋にある保温ボトルに水を入れて持ち歩きます。ストローはもちろんペーパーストロー(すぐ柔らかくなる)。時に少し不便に思うこともありますが、それは日本に住んでいて環境問題に真剣に取り組んでいないからだろうと反省させられます。

エルニドリゾーツはパングラシアン以外にもミニロック島、アプリット島、ラゲン島にそれぞれリゾートがあるので、他の選択肢とも比較して選ぶのがいいでしょう。