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SPAC経由でIPOした有名企業まとめ【事例紹介】

SPACは Special Purpose Acquisition Company の略で、日本語では「特別買収目的会社」です。

従来のIPOやダイレクトリスティング(直接上場)と並び、株式上場の新たな方法として2019年前後から急激に事例が増えてきています。

以下に、そうしたSPACを利用して上場した企業の中でも、特に有名と思われる企業をまとめました。


Grab

東南アジアが誇るスーパーアプリ、Grab は2021年12月にナスダックに上場しました。
Grab にはソフトバンクのビジョンファンドなども出資しています。

ティッカー: $GRAB
SPAC: Altimeter Growth Corp

Virgin Galactic

ティッカー: $SPCE

SPAC: Social Capital Hedosophia (IPOA)

上場時期: 2019年10月

ヴァージン・ギャラクティックは、サー・リチャード・ブランソンのヴァージングループの一社で、宇宙旅行を事業とする会社です。

このヴァージン・ギャラクティックと合併(マージャー)して上場させたのが Chamath Palihapitiya というシリコンバレーでも超有名なビリオネアが経営する Social Capital のSPACのひとつです。

SoFi

https://www.sofi.com/

ティッカー: $SOFI

上場時期: 2021年6月

SoFi は大学生向けの学資ローンからスタートした、アメリカのフィンテックスタートアップです。

こちらも Chamath のソーシャルキャピタルが運営するSPACのひとつと合併して、上場しました。

23andMe

ティッカー: $ME

上場時期: 2021年6月

23andMe はアメリカのバイオテックスタートアップで、DtoCで遺伝子検査キットなどを提供しています。

共同創業者兼CEOのアン・ウォジスキはGoogle共同創業者であるセルゲイ・ブリンの元奥さん(今は離婚しています)。

23andMeはヴァージングループのサー・リチャード・ブランソン氏が設立したSPAC「VG Acquisition Corp.」と合併して情報しました。

Nextdoor

https://nextdoor.com/

上場時期: 2021年10月(予定)

Nextdoor はいわばご近所さん向けのSNS(social media for neighborhood)です。一般的なオンラインソーシャルネットワークにオフライン(地元地域)という性質が組み合わさっているところがユニークであり、デジタル広告だけではない収益性の可能性を持ち合わせています。

こちらは Khosla Ventures が運営するSPACとの合併によって上場予定。

Nikola

ティッカー: $NKLA

SPAC: VectoIQ Acquisition Corp (VTIQ)

上場時期: 2020年6月

Nikola Corporation(ニコラモーター)は、EV(電気自動車)や水素燃料電池車メーカーです。現在はトラックをメインに製造しているようです。

Fisker

ティッカー: $FSR

SPAC: Spartan Energy Acquisition Corp (SPAQ)

上場時期: 2020年7月

FiskerもNikolaと同様、EV(電気自動車)メーカーです。

Hims

SPAC: Oaktree Acquisition Corp.

上場時期: 2020年10月

Himsは育毛やEDなどの症状向けのヘルスケア商品・サプリを販売している企業で、D2C(direct to consumer)ブランドとして有名です。

男性用ブランドのHimsと、女性用ブランドのHersを運営していますが、会社名は Hims, Inc.。

Opendoor

SPAC: Social Capital Hedosophia II (IPOB)

上場時期: 2020年12月

Chamath の Social Capital のSPAC第2弾。Opendoorは米国の不動産テック企業で、SoftBankのビジョンファンドの投資先でもあります。

Burger King

SPAC: Justice Holdings Limited (LSE: JUSH)

上場時期: 2012年6月

バーガーキングは過去に何度も上場と非常浄化を繰り返していた企業ですが、2012年にNYSEにSPAC経由で上場。その後レストラン・ブランズ・インターナショナル(TSE: QSR)と合併しました。