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不登校について、とりとめもなく

息子の不登校も長くなってきた。このまま今年度は一度も行かずに終わるだろう。毎日息子と過ごす日々。不思議なもので、段々とその暮らしが【我が家の普通】と呼べるものになってくる。最近当初より穏やかに過ごしている自分がいる。心の治療のお陰なのか、単純に慣れただけなのか、その両方かもしれない。

学校に行くことがいちばん良いだなんて思わないけど、社会のシステムでそれがスタンダードとなってる以上、やはり復帰することをひとつの指標としているのが我が家の考え(かと言って無理強いはしない)。

これは不登校児の親たちの中では賛否分かれるところだろう。極端だけど、親の中には(親以外でも)『今の世の中、学校なんて行く方がおかしい!』とか『不登校は素晴らしい!』とか。そういう言葉を発する人もいる。あと支援している側から『学校なんて行かなくて大丈夫!』とかね。中には【絶対】という言葉を使っちゃう人だっている。

私だってそう思う部分はあるけれど、不登校を取り巻く環境は各家庭で本当に異なり、問題はとてもデリケートで複雑。当事者はもちろんのこと、周囲の人たちには安易な発言はしないでほしいと思う。

辛い状況のときは、そういう派手な煽り文句に惹かれてしまうことも多いよね、わかる。それがビジネスになったりしているのを見ると、本当に胸が冷える思いがするなぁ。

子どもの気持ちを最大限尊重しつつ、家族間でしっかりと対話をして、小さな良い変化を見逃さない。そしてとにかく一日をこなしていく。不登校の日々は、そうすることでしか進めない気がする。

そこに、あれこれ言わずただ気持ちに寄り添ってくれる人や場があると良い。完全じゃなくとも少し救われる。だけどこれがなかなか難しい。専門家でもなければ他者はどうしたってあれこれ言うものだから、あれこれ言われても動じない心を確立しておく必要がある。辛くて心が弱ってると、それも難しい。そんな状態で一人で闘い続けてヘロヘロになっている人も多いだろうな。

私はまだとても誰かに寄り添うなんて出来ないけど、いつかは苦しむ人の気持ちにただ寄り添える人になりたい。

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