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Vol.3 30代じゃ気付かないサラリーマンの寿命 列車から強制的に降ろされる時期 パンプアップした筋肉をどこで使うか?本質的な問題に気付いてしまう不幸

今回は、私が40代になって気付いた事について、お伝えします。

それは、サラリーマンは「寿命」があるって事です。

私も、本当に30代まで、サラリーマンに寿命があるなんて考えてみた事はありませんでした。

定年は60歳か65歳まで、それまでに自分で起業をしたいなと、学生の時は考えていました。

ただ、仕事が面白かったり、どんどん増えていく給料で欲しいモノを買う生活にそれなりに満足していました。

忙しい時に、時々、学生の時の夏休みを思い出して、

「学生の時は夏休みは1ヶ月ぐらいあったんだよな〜 あんな長い期間休めるようになるのは、じいさんになってからだろうな・・・」

そんな事を考えるぐらいでした。


私自身、出世願望がありませんでした。

どちらかといえば、お金をたくさんもらう事の優先順位が高く、

お金を稼いで、欲しいモノを買う、やりたい事をやる。

こんな生活を39歳までやってきました。


こんな私でしたが、39歳に結婚をして、子供ができました。

子供が産まれた後、40歳になりました。

40歳・・・・


40歳になった人は、感じた人もそれなりにいるかもしれませんが、

人生を半分折り返したんだな・・・

私は、40歳の誕生日に強烈にそう感じたのを、今も鮮明に覚えています。


人間は、子供の時の記憶は断片的ですが、結構20歳の記憶は鮮明に覚えているもんです。

私も、覚えています。


20歳から、40歳になるまでの20年間。

ちゃんと振り返ると、長いんですが、ざっと振り返るとあっという間だったなと思う訳です。

そして、先の20年後。60歳になる訳です。

サラリーマンであれば、定年の歳です。

60歳から先の20年後。80歳になります。

実際に80歳まで生きられるかどうかもわかりませんが、

40歳になり、今でも

「体力が落ちてきてるな〜」と感じるのに、80歳なんておそらくクタクタになってるでしょう(笑)


20歳から40歳までの20年間。

ある意味、仕事にほとんどの時間を捧げてきていて、

まあ、当然、遊びまわってはいたとしても、いつも頭には仕事がありました。

仕事の原動力は、このサラリーマンっていうロールプレイングゲームを思いっきりやり切ってきた訳です。


まず、仕事を覚える。結果、いろんな仕事ができるようになる。

異動をしたり、転職をしたりして、仕事を変える

昇格したり、給料が増えたりする。

仕事で知り合う同僚、仲間、顧客。


このサラリーマンっていうロールプレイングゲームはよくできていて、会社って場所に入り、スタート地点にたてば、人が考えなくても、いろんな条件がある中で、我々を競争させてくれる訳です。

そして、その対価として、出世と報酬っていうものを与えてくれます。

そして、ボクら自身の能力も引き上げてくれる訳です。

サラリーマンって仕事には、人を盛り上げてくれる「何か」があると思うんです。


そして、40代に入ると、多くの会社でそうなんだと思いますが、

「出世する人」

「出世しない人」

この線引きが、明確になっていると思います。

出世しない人は、ある意味、「出世」というものに取り憑かれて行けば、40代は乗り切れるでしょう。

でも、さすがに50代になれば、もっと社内の序列が明確になります。

このタイミングで、「出世」に取り憑かれた人も、このタイミングで脱落するでしょう。

そんな私は、どうなっているか?

幸か不幸かわかりませんが、一般的に言えば、出世しています。

給料も増えたし、権限も増えました。

先に結論を言えば、全く面白くないというか、逆によりサラリーマンの寿命を感じる状況になっています。

課長のポストも減ってきていて、慣れない人が大半です。

部長になると、もっとポストも減り、役員にもなると、もっと狭き門です。

そんな私は、残念ながら、出世願望がないんですよね(笑)

出世する時も、やりたくないと上司に言ったのですが、懇願されて、断りきれなかったんです。


その結果、その場所から見える景色はと言えば・・・

もっと、寿命を感じずにはいられない訳です。


サラリーマンのロールプレイングゲームは、画面上のゲームであれば飽きれば、ゲームを買えられるし、リセットもできます。

でも、リアルな人生のこのゲームは、降りられないんですよね。

永遠に続く筋トレ・・・

想像するだけで、大変そうですが、実際、サラリーマンっていうのは、そういうゲームをプレイしてるんじゃないかと思っています。

出世というものに取り憑かれた人

出世できるなら、それなりに優秀なんでしょうが、給料が低いと文句を言いながらも、与えられた仕事を頑張り続ける。

こういう人々は、ある意味、非常に幸せな状態です。

この永遠に続く筋トレをこなせる人たちです。


私は、この永遠に続く筋トレをしている事に気づいてしまったんですよね。

そして、とてつもなくパンプアップした自分の胸筋を見て、感じる訳です。

「こんな筋肉ばっかりパンプアップさせて、俺は何をしたいんだろう・・・」


「この永遠の筋トレ」のルールに気付いてしまった人、多くの場合が、精神的な整理をしないと、心が持たなくなります。

若いのに、人生を割り切れてる人。

このセグメントの人々は、「永遠の筋トレ」のルールに若くして気付いてしまった訳です。

割り切って、このサラリーマンっていうゲームに参加しています。


行動力がある人は、転職をしたり、起業をしたりするでしょう。

そして、このような事を考えないで、とりあえず会社から与えられる仕事を淡々とこなす人。

確かにコスパは非常に高い生き方ですよね。

ただ、能力がそれほど上がらない可能性があります。


なぜなら、問題意識を持つ事、その問題に具体的に行動をする事。

人間しかできない能力です。

思考停止をしている時間が長いほど、歳をとってくると厳しくなります。

なぜなら、降りかかってくる仕事ですら、重い仕事になるからです。

結果的に、仕事ができないレッテルを貼られます。

そして、このコスパが高い生き方も、突き詰めると日本が終身雇用をしてくれるからです。

終身雇用、20年後は、どうなってるかわかりません。

だから、結局は、サラリーマンの仕事をそれなりにやらないと行けないんですよね。

そして、このサラリーマンっていう仕事の終点は、必ずきます。

ずっと、サラリーマンの列車に乗って、終点まで行ってしまい、強制的に降ろされる人。

途中で、自分が行きたい場所と、サラリーマンの列車の終点が違っている事に気付き、途中下車する人。

結局、サラリーマンである限り、どっかの駅で降りて、自分で歩いて行く事が必要になってきます。

どんなサラリーマンもです。


この事に私は40歳になって初めて気付きました。

20代、30代は、この事実に気付かない人が多いと思います。

ただ、列車に降りて、自分で道を探して歩いていくタイミングは、人によって違いますが、必ず来ます。

自分で降りるタイミングを決める

人から降りるタイミングを決める

降りる事は一緒ですが、自分で決めるか?人に決められるか?

これを選ぶのも自分です。




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