地元由来

先日、会津の大内宿に行ってきた。
大内宿の名物の「高遠そば」という
大根の搾り汁のかかっていて
カットしてないネギをそのまま突っ込んである
蕎麦を食べるつもりだった。

が、結局食べたのは「くるみ蕎麦」。
こちらも名物らしかった。
だが、大内宿のお店では明らかに高遠そばを
売りにしてるところが多い。

高遠そば
高遠そばは、もともとは信州の高遠藩が発祥。
高遠藩をおさめていた保科正之さんが
転封(国替え)で会津に移り、
その際に蕎麦職人も高遠藩から連れてきてきて
高遠そばが会津にも伝わったそう。
なので高遠そばは
信州の高遠にもあるし、会津にもある。
※本来の高遠そばはカットしてないネギをブッ刺してはいない。ネギブッ刺しは大内宿のお店のアレンジっぽい。

くるみ蕎麦
くるみ蕎麦も信州由来らしい。
だが、店主曰く、
信州のくるみ蕎麦は「西洋クルミ」を使っているが、
その店では地元産の「鬼グルミ」という
めっちゃ硬いクルミを使っているとのこと。
この「鬼グルミ」は取り出しづらいし身も小さい。
取り出し作業は時給換算すると
200〜300円くらいだよ、と笑っていた。
だが栄養価も高く貴重で美味い、とのこと。
東京でもくるみ蕎麦は食べたことはあるが、
大内宿のくるみ蕎麦は
なんか濃くてより美味かった気がする。


まあ言いたいのは蕎麦がどーのこーのではなく、
高遠そばのように、
意外と普段目にする
一見その地由来っぽい様々なものは
その地由来のものとは限らないんやなってことを
改めて考えたってことで。僕の地元、彦根の井伊の赤備えの鎧も
元は甲斐の武田さんのとこからきてるってことやし。
世界中、その地オリジナルってものの方が
少ないんちゃうかなーと思った次第。

あと、Podcast更新しました。

「塞翁が馬」第34回

以上です。

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