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2月

2月というかここ数週間の話

お気に入りのニットが少し変形していた。適当にハンガーにかけていたからか、形が変わっていて大切に扱わないとって今更ながら気づく。
こういうことばっかりなんだと思う。ものだけじゃなくて人も、何もかも。
大切にしたいのに、生きているだけで忘れてしまう。丁寧に暮らせない。
実家に持ってきてスチームアイロンを当てたら直った。直せる範囲で新しい形にする。これが私らしい。

映画をみた。哀れなるものたちとPerfect Days。
久しぶりに映画館に出掛けたけれど、知らない人達と大きなスクリーンで同じコンテンツを消費することはむず痒くも愛おしい。
哀れなるものたちは1人で観たのだけど、狂気じみた平和や強さを感じた。
映画を作る人、表現することをオナニーと昔映画監督さんが言っていたのを思い出した。
私も変態的になりたい。そうなれないことを分かっていながらも。
Perfect Daysに感じた違和感にすぐに蓋をして、めっちゃ好きだと思うのが今の自分なんだとポッドキャストを聞いて思った。切り口とか言語化する能力が欲しい。きっと癖づけることもその時間も大事で、そこまで語れないとただの素直じゃない捻くれ者のままなのだと思った。
面白さの思考には、対話と細分化する力が必要なのかなと。

就活は崖っぷち。
働く場所はひとつしか選べないのに、何社も受けて、進んでも落ちる可能性を秘めている。駒という言い方が嫌い。いろんなことを見るフィルターに一旦就活を挟んでしまう。就活を批判することも好きじゃない。落ち込むほど、辛くなるほど打ち込めない。前も書いたけどやや飽きた。一緒に働いた社員さんが大変そうながらも楽しそうな姿はかなり救いだと思う。健やかに強気で働きたい。

婦人科に行った。システム化されていて行きやすかった。初めての場所はどこでもどきどきする。だけど、そこにいる人からしたら日常の場所で、流れにのっとけば流してくれる。ホルモンがピルで管理できて、ピルで生理が管理できるのは不思議だ。なんでこれまで多少の苦しみを味わわなきゃいけなかったんだと思った。飲み始めの怖さはあるものの、自分でコントロールできること、意外と安易に調整までできちゃうことは少し人工的にも神様的な気持ちにもなる。どちらも似ているのかもしれないけど。

こちらとしては便利なのだけど、恋人に対する想いに変化があった。私は多分恋愛体質というより依存体質なので、友人でも恋人でも1人の人に求めてしまう気持ちが強い。友達はいつの間にか克服していて、いい意味で等価を求めないようになった。いい距離感をもっとずっと大好きなまま保てていると思う。
生まれて死ぬまでの喜怒哀楽を実際に感じられるのは自分で、その部分ではいつでも孤独ではあって、それは悪いことでも良いことでもないから。同じUSBを挿して、ファイルを取り出せないことが人間で、そこが好きだから。
恋人もそうなりつつあるという感覚が強い。この前まで、返信ないなあとか私は好かれていないのかとか思っていた不安が薄まりつつある。言いたいことを言えるのもあるかもだけど、相手の実態を知ってきたからなのかな。全然このままだと別れちゃうぞっと思っても、まあ一旦置いとこうとか、生き急がないような気持ちを持つようにしている。嘘、全然心配してるしいつも返信を待っているし、割と会いたい。でもちょっと落ち着いた。食欲が戻ってきちゃったから。他に好きなものがいっぱいあった方がいいんだろうなと思う。
あと、相手に密かな企みをしているのもある。好きなところは自分だけの秘密にする。

やっぱり大好きな人達は、みんな進む道が面白くてユニークで考えがあって人それぞれで助かる。この人達には、誠実でいたいと思う。いつまでも何十年も会いたい。どんな自分でいてもいいんだろうと思うし、みんなにもそう思っている。ぎゅってしてちゅっとしちゃう。たまに意見は聞かせてほしい。
安心感なんだろうね、自分の人生の決断にハナマルをつけちゃう。

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