UpNote:Notion未課金とNotion課金の間を埋めるジャストアプリ

 僕はアプリが結構好きで、特に色々な情報をスクラップしたり書きとめたりするのでノート系というか情報スクラップ系のアプリが好きで、その中では何でも管理できて課金すれば1ファイル5GB以下という制限オンリーでなんでも保存できてデータベース化ができるNotionが一番気に入っていて非常によく使っているんですが、それとは別にシンプルに使えるノート同期アプリが気になって色々調べている内に、UpNoteという月額100円もしくは買い切り3600円の良いアプリをみつけました。
 UpNoteは未課金だとノートが50個まで、添付ファイルも使えないのでかなり制限としては厳しいんですが(逆にNotionは無料の範囲が手厚い)、課金すると添付ファイルが1個20MBまで、画像は圧縮されて保存という感じで管理されるんですが、これ、Notionの無料範囲では物足りず、しかしNotionの月額・年額課金は高い・性能が高すぎて持て余す、という人にはちょうどジャストなアプリなんじゃないかと思います。
 ノートの検索機能についてはNotionとどっこいというか、UpNoteの検索については「半角スペース込み」での検索ができない(半角スペースはor検索として扱われてしまう)のでちょっと面倒なんですが、その点だけ理解していればタグも設定できますし検索でかなりの精度でノートを引っ掛けてくれるので、Notionを使っている人でも複雑なデータベースを使っていないなら買い切りでUpNoteを使うのはありかも知れません。

実際にNotionからデータベースを移行してみました

 本当はUpNoteはEvernoteからの引っ越しを念頭に置かれたアプリだと思うので、EvernoteからNotionに移動した後NotionからUpNoteに移行するのは本来の導線じゃないと思うんですが、今使っているNotionのデータベースをUpNoteに移行できないか確認してみたんですが、出来なくない感じです。
 NotionからデータベースをMarkDown形式でエクスポートすると作成されたMarkDownの2行目にデータベースのプロパティがベタ張りされるので検索の対象になります。検索してタグを設定すればかなり使い物になると思います。
 ただ一点、データベースのプロパティが「プロパティ: 値」形式で格納されており、プロパティ:と値の間に半角スペースが入るので、これをUpNoteにインポートして検索すると「半角スペースを挟んだ検索」がor検索で行われてしまうので、「画像: Yes」を検索したい時、「画像:」と「Yes」のor検索が行われるので、狙ったファイルをヒットさせる事ができません。
 一応ダブルクォーテーションで半角をヒットできないか確認したんですが、ダブルクォーテーションで囲うと何もヒットしないのでダブルクォーテーション検索は対象外らしく、まずインポートした後ファイルを引っ掛けるには「プロパティ: 値」の間の「半角スペース」を削除してからインポートするのが一番早いです。
 僕は今Windowsを使っているので「TextSS」というフリーソフトを使って半角スペースを消す作業を行ったのですが、その後は問題なく検索が出来ています。
 半角スペースだけを消す設定でやるとMarkDownファイルが壊れるので、実行する場合「プロパティ: 」を「プロパティ:」に変更する(前者は半角スペースあり、後者は半角スペースなし)感じで設定してあげると大丈夫です。プロパティ数が多いと面倒かもしれませんが、TextSSの場合複数の置き換えを1回の作業でできますので、サクサクとやってしまえばいいと思います。

画像くらいしかスクラップしない人なら全然アリですよ、UpNote

 とりあえず使っている範囲では、画像の劣化は大した事がないですし、1ファイル20MBはNotionの5GBに比べると見劣りしますが、20MBを超えるファイルはストレージに保管するとかを考えると良いので(別件ですがクラウドストレージで2TBを3万円くらいで「買い切り」できるpCloudというお勧めクラウドもあります)データベースがあまり複雑ではない人、無限ストレージが別に必要ない人は買い切りで3600円なのでUpNoteという選択肢は断然ありだと思います。
 僕はNotionのドラッグ・アンド・ドロップでどこにでも移動できる手軽さ、結構コアなデータベースを作れる部分、無限ストレージという特性を高く評価しているのでNotionは併用しますが、UpNoteには「手軽」で「簡単」という特性がありますし、画像スクラップはNotion・pCloudに加えてUpNoteにアップするのは全然手間じゃないですし多重バックアップはバックアップの基本なので全然アリだと思うので、併用して使っていこうと思います。
 月額課金については100円据え置きで来ているみたいですが、アップデートがかかって性能が上がるたびに「買い切り」の値段が上がっていっている感じのアプリなので、これから充実する事を期待しつつ、かつ早い段階で買い切ってしまって「後は値段上がっても大丈夫!」と安心できるように、早い段階で買い切ってしまうと良いと思います。
 対応OSはWindows/Mac/Linux/iOS/iPadOS/Androidですが、課金はiOS/iPadOS/Androidからだけなので、モバイルアプリから買う必要があります。現状Androidの方が安いのでAndroidをお持ちの方はAndroidから購入すると良いです。なおGoogleアカウントに紐づけて買えるので、Googleアカウントに紐づけて購入すれば全OSで並行して使えます。
 個人的には面白いと言うか、将来性を感じさせるアプリなのでとてもお勧めです。

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