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劫尽火(koujinka)【詩】

双塔の高層建築物が
狂信の翼にあおられて
灰燼と化したあの時から

世界はずっと炎に包まれている
その目に見えぬ青い劫火は
世界を焦土と化そうとしているというのに
今ではあちらこちらで白い煙さえ
上がっているというのに
見えない炎を言い訳に
指導者たちがそれを認めることはない
火はその衣にすら
燃え移ろうとしているのに

熾きた火は止められない
すでに
大地は青く燃えている
その空を青く照らし出す炎の色で
海までも青く照り映えて
自身が炎に追われるのも
時間の問題だというのに
青い炎に炙られても平気な顔で
笑っていられる怠惰な人々に
世界は絶望する

わかりあえぬ事を
当然の結末と諦めて
ただひたすら青い劫火に
身を灼かれるのを待つのか従順な人々よ
わかりあう事が
炎を鎮める唯一の手段と知りながら
何もせず
ただ炎の時代の到来を待つ怠惰な人々よ
そんなあなたがたに
世界は絶望し、炎上する

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