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Beについて

Beがスタートしました。

新しい世界を一緒に作っていけるクリエイターを募集しています。
詳しくは、こちらのオフィシャルサイトまで。
be-official.jp

ここでは立ち上げにあたり、これから出会うクリエイターの方に向けて、Beの説明になるようなものを書いておこうと思います。


Beという事業は、ソーシャルクリエイターレーベルを名乗っています。
その理由もあとで書きますが、簡単に言うとクリエイターのサポート事業です。

ソニーミュージックについて

おそらく、この「Be」という事業に関して「ソニーミュージック」という名前とともに目にした方が多いと思います。
プレスリリースやニュースにも記載のとおり、この事業はソニーミュージックの新規ビジネスとして生まれたものです。


ぼくはソニーミュージックという会社が好きです。アーティスト・クリエイターに真剣に向き合う人が集まっているから。そのアーティストは、どういった魅力があるのか? どんな人へのメッセージを持っているのか? だれがライブに来てくれるのか? どんなグッズを作るべきなのか? 色々なことを日々考えています。

音楽から始まったその向き合い方はアニメやキャラクター、タレント、お笑い芸人、などなど様々なクリエイターに広がり、いまは結果的に多くのビジネス領域へと広がっています。

表現方法が多様になっている状況で、そのパワーをもっと多くの人に役立てることができるのでは。結果的に多くの人が楽しむこと、日々の活力をもらう瞬間をサポートできるんじゃないか、と思ったことが、今回のBeに繋がっています。


YouTubeについて

「YouTube革命」という本には、この動画プラットフォームが持つ可能性が色々と書かれています。

男性社会のインドで、女性YouTuberが活躍を始めていて、いままで男性のものだった、車やゲームの世界を女性視点で発信して、多くの支持を集めていること。アメリカではミズーリ州出身のキルト大好きのおばあちゃんが、YouTubeの力で世界中のファンを獲得し、街起こしにまで繋がっていること。


きっと、「誰もがだれかを動かせるパワーを持っている」のだと思います。

いままでであれば、メディアに取り上げられる「ニュースバリュー」がないということで、無視されてきた多くの人の趣味や表現が、YouTubeやInstagram、その他SNSを通して声を上げることができるようになりました。そして、それは直接届けられるべき人に届くようになってきています。
とくにYouTubeのちからは大きい。なので、今回Be第一弾のクリエイター募集はYouTuberの方を募ることにしました。


クリエイティブについて

Joe Henryの「Tiny Voices」というぼくの大好きなアルバムがあるのですが、いま世の中はどんどん「大きな声」から「Tiny Voices」の時代に移り変わっているのでしょう。


面白いのは、その影響力は必ずしも「スキル」とは比例しないということです。
ものすごく歌がうまい、料理が上手、バスケがゲームが、釣りが上手。もちろん、そういった人は人気が出やすいでしょう。一方で、上手くないけど話が面白い、愛嬌がある、なんか落ち着く、といった人がYouTubeを見ていると、ものすごい人気を博していたりします。

一緒にご飯を食べた気分になれる動画や、爬虫類を飼っている気分になれる動画。役に立つものから、まったく役に立たないものまで。
エンタメが「音楽家」「ダンサー」「芸人」といった枠から少しずつ溶けていって、「その人と、そのコミュニティ」的な繋がりになっていく時代。

何をしているか?という“Do”から、その人の“Be”がこれからのクリエイティブを切り開く鍵になっていくと思います。

サポートについて

「他のエージェントにはない、圧倒的なサポート○○があります!!」とは、言えないんです。
でもがっかりしないでほしいのです。

すごく新しいこと、というのは実はプラットフォームが作ってくれています。
ぼくらはいま、YouTube以前のことも想像できないですし、数年前まではTikTokがここまでの人気になるとも思っていなかったかもしれない。(逆にVineがこうなることも予想してなかったかもしれない)

動画、短尺動画、生配信、投げ銭、VTuber、ゲーム実況専門配信、クラウドファンディング、簡単にできるEC、スマホ決済…

ざっと思いつくだけでも、多くの新しい「機能」が世の中に生まれていて、新しい人と人との繋がりを生み出し続けています。

Beは、そんな多くの機能が生まれるなかで、変わることのない「その人の魅力」を最大限引き出すことに力を貸せる存在になれたらと思っています。
そのうえで、人の魅力を考え抜いて、企画を伴走し、デザインをし、営業をし、宣伝をしてきた経験は役に立つのではと思います。

またインターネットに閉じない、リアルなイベントや楽曲・映像の制作、物販のモノづくりなどソニーミュジックという会社が得意としてきた色々なことを、新しいかたちで活用してもらいたいとも思っています。

Beのチームのなかには、数字がものすごく得意な分析タイプも、イベント制作が得意な人も、ソリューションビジネスの専門家も、様々なタイプがいます。

ただ、共通して「クリエイターの側に立つこと」という点だけはブレない自信があります。

ソーシャルクリエイターレーベルについて

ぼくらがBeをソーシャルクリエイターレーベルと名付けた理由も書いておきます。

インターネットは個人のエンパワーメントを推し進めています。
自分の部屋でスマホで撮影した動画をアップすれば、別の人の部屋のスマホで直接見ることができるようになりました。

その裏で「何人かのちからが集まってできること」がやりづらくなっていくのかもしれない、と思っています。

YouTubeにはコラボ配信がありますが、その「コラボ」は映画の長いクレジットロールに垣間見える「コラボ」とは違うものでしょう。
実際には映画のような超巨大作品を作ることと、ソーシャルクリエイターが目指すものは違うにせよ、今後個人に解体したエンタメは、チームのちからでもっと可能性のあるエンタメになっていくのではという予感があります。

雑誌「TIME」がPerson of the Yearに「You(あなた)」を選んだのは、2006年。2020年、個人のちからが当たり前になったいま、必要になってくるのは「We」だったり「Us」だったりするんじゃないかと。

ぼくらは音楽レーベルに倣って、そういった動きができる小さなチームを、ソーシャルクリエイターレーベルと名付けたいなと思いました。


果たして、どんなレーベルが今後生まれていくのかは、ぼくもまだ分かっていません。
音楽YouTuberレーベル、料理レーベルといった分かりやすいものかもしれないですし、ジャンルを跨いで純粋にキレイな映像を作るレーベルだったり、中学生だけのレーベルといったものかもしれません。

いずれにせよ、あらゆる可能性の扉を開いたまま、今回のBeクリエイター募集を始めたところです。


最後に

長くなりました。

無事にプレスリリースが出せて、ホッとした勢いで長文を書きましたが、なんとなくの熱意や想い、方向性のようなものが伝わっていたらいいなと。
なにか感じるものがあれば、クリエイターの方でも、クライアントの方でもご一緒できたら嬉しいなと思います。


それぞれの“Be”が希望を持って交わる場を目指して。

https://be-official.jp/


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