【#StayHome 2】アメリカと日本のYouTubeを比較して見えてくること
この前のブログで、日本の#StayHomeコンテンツに関して書いてみたのですが、今回はアメリカとの比較になります。
<前回のブログ:【#StayHome】YouTubeでどんな動画を作るといいのか考えてみた>
YouTubeの活用、トレンド、進化という意味で英語圏のほうが進んでいる部分もあると思うので、今後の日本のYouTubeコンテンツの動向をうらなう意味でも参考になればと。
動画のジャンルのバリエーションや視聴者のニーズの違いが見えてきて面白いです。
では、さっそく見ていきましょう。
アメリカのYouTubeが運営するチャンネルはこちら。
https://www.youtube.com/user/YouTube
※PCで設定で国/地域をアメリカにしてアクセスしてみてください。
YouTube Japanと同様に#StayHomeのコンテンツがまとめられています。
ざっと目を通して一番最初に気づくのは、どの動画も最近アップロードされたものばかり、という点です。
YouTube Japanがキュレートした#StayHome動画は、数年前にアップされたものも多かったのですが、アメリカではサイトの更新頻度が高い&なるべく新しい動画を紹介しようという意志が感じられます。
たとえば、お片付け(Clean)カテゴリだとこんな感じ。
■日本の動画ランナップ(3年前のもの〜2ヶ月前の動画がメイン)
■アメリカの動画ラインナップ(1〜2週間前のものが多い)
おそらく#StayHomeのムーブメント自体が日本よりは大きく、ハッシュタグをともなって投稿される動画の本数も多いのでしょう。
続いて、「ジャンル」に注目して日本と比較しながら見ていきましょう。
今回は日本になくて、アメリカのサイトに特有のカテゴリをピックアップしたいと思います。
まずはこちらのカテゴリ
■Stay Home & Watch: Unique Performances
「Unique」という名前のとおり、#StayHomeならではの演奏が並んでいます。個人的にはNRP Musicの大人気コンテンツ「Tiny Desk Concert」が「Tiny Desk (Home) Concert」というかたちでアップされているのが、なるほど!と思いました。
人気コンテンツを「もしかしたら家でやれないかな?」と考えるのは楽しそうです。家でやる「The FIRST TAKE」とか。
・・・と書いていたら、水溜りボンドさんがついさっきアップしてました。。さすがです。
日本だと、「料理」と「おうちカフェ」カテゴリに入るのかもしれませんが、アメリカでは「Bake」だけが独立カテゴリになっています。
それだけ人気カテゴリなんでしょうね。クッキーやパン、ケーキなどを焼いてます。
料理のなかでも、とくに長い時間がかかる「Bake」は家にいなくてはいけないとき「だからこそできる」とも考えられますよね。
気になったので、Google Trendでアメリカでの「Bake」の検索推移を調べてみました。
結果は上記のとおり、やはりここ最近急激に検索数が伸びているようです。
(余談ですが、一番検索されるのは感謝祭のシーズン。クリスマスのときよりアメリカでは感謝祭で「Bake」するみたい)
料理系の動画は、いままでは「時短」「簡単」といったキーワードが強かったかもしれませんが、いまはあえて「手間のかかる」「長い時間かけるもの」が求められるタイミングなのでしょう。
いわゆる「科学の実験」を集めたカテゴリ。
こちらも家に親子がずっといるときにこそ必要なコンテンツですよね。学校が休止となって暇を持て余した子どもが、YouTubeを見ながら「ねえ、これやってみたいんだけど」とお父さんやお母さんに話しかける姿が目に浮かびます。
個人的に一番勉強になったのが、このカテゴリ。
Hang Out With=一緒に過ごす、という意味なのですが、他のカテゴリが「なにかをやってみる」というのにフォーカスしているのに対して、このカテゴリは「同じ時間を過ごす」というところにフォーカスされています。
カテゴリの説明文もおもしろいです。
「From group chats to bath tub monologues」
バスタブ・モノローグ(お風呂の独り言!?)という動画ジャンルがあるとは初めて知りました。
ピックアップされている人も様々。
スティーブ・アオキやステファン・カリー、ジャスティン・ティンバーレイクからレディガガまで、そうそうたるメンツも顔をそろえています。
日本でも芸能人やアスリートのYouTube参入が増えていますが、あと1年2年くらいで、こんなふうに有名人が力の抜けた動画を自然にアップする時代がきそうな予感がします。
いかがでしたか?
調べてみると、動画企画の参考になりそうなもの、日本の未来予想図的を考えるきっかけになったかなと思います。
個人的にも、勉強になる部分が多かったので、今後もたまにはアメリカの動向をチェックしていきたいと思います。
ではまた!
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