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映画の話「佐々木、イン、マイマイン」

自分には20年来になる高校の同級生がいて、20年程経った今でも旅行に行ったりボードゲームに付き合ってくれている。彼は高校当時から自分の才能を認めてくれていた。

佐々木、イン、マイマインの劇中にも出てきたように、4人や5人で行動することが多く、彼も混ざって、よくつるんでいた。彼はゲラでとにかくよく笑う。隙が多いみたいなので、周りからよくつっこまれる。彼がいると周りは楽しく盛り上がり、よくカラオケも行った。今でも誘われる。また、すぐ裸になる。

時が経ち昔話になった今は、君たちは本当に面白かった、と当時のテンションで喋ってくれる。自分が舞台を目指していたときも、彼は必ず足を運んでくれた。彼の前ではどうしても戯けてしまい、最近身の回りで起きた面白いことがどんどん降ってくるので、さらに彼は笑い、さらに自分を評価してくれる。自分の舞台人生は終わり企業に勤めはじめ、既に社会人の先輩だった彼は社会人となった自分を応援してくれる反面、何か続けろ、何か表現し続けて欲しいと言ってくれた。

もう舞台の上ではないけれど、僕らが何かやる時は彼はいない。いつも何故か事後報告。誘ってよ、と言いつつも、彼は私たちの話に笑ってくれる。佐々木、イン、マイマインをみて、これは私たちの物語だったんだ。私が佐々木で、彼は悠二。反対かもしれない。現在、彼は日本の誰もが知る企業で働き、私はしがないサラリーマン。

細川岳さん演じる佐々木に、お前は続けろ、と言われているようで、力を貰える。そんな映画でした。ちなみに、私の母親の旧姓、佐々木。

佐々木、イン、マイマイン。

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