見出し画像

1-3 ナンピン

1-2 損切を読んで頂いた方にはお分かりだと思いますが、このレンジ相場にあって、損切こそ、相手に自分の資産を差し出すことであり、間違ったエントリー以外に損切を使った手法に価値がないことはお分かりいただけたと思います。
(伝わったかな、、、)

そこで大切になってくるのがナンピンです。

ナンピンとはあなたの資産を分割して投入するものでありいわば戦力を分散し投入していくことで退場のリスクを回避するものであります。

相場は上がるか下がる変わらないのどれかしかなく、上がる可能性が高いところ下がる可能性が高いところそれぞれがありますが、相場に絶対はなく100%上がる100%下がると言うものは決してありません。

あなたがここから絶対にあがると思うポイントは、誰かがここから絶対に下がると思うポイントであり、互いに上がる・下がると思うからこそ、その売買が成立しているということを忘れてはいけません。

そして、可能性が高いからといってあなたの資産を全て集中投入した結果、どうなるのでしょうか?絶対がないのであれば、毎回集中投入することで、資産の増加速度は非常に速いスピードで増えていくことができますが、1度間違うと、その全ての資産を失いかねません。

もちろん、そのために予めロスカットを設定するなどをしておけば良いという考え方の方もいらっしゃると思いますが、その方法であれば、1-2でご説明させて頂いた通り、それこそ、資産を減らしかねません。

もし、ロスカットを上手くできない場合は、どんどん含み損が増えていき、一極集中してしまったからこそ、予備軍はあなたの手元に残っておらず、次の戦いができないという事実から、最後は強制ロスカットという未来が待ってしまっていることでしょう。

ここだとチャンスに思ったところでかなりロットを張った結果逆行してしまってロスカット本当はすべきところができなかったり次のエントリーができなくてまた間違ってしまう事はありませんか。

本当はロスカットしなくてもいいようなところでロスカットをさせられてしまったりもしそこで分割してエントリーをしていればそのロットが助かるかもしれませんそういった経験はありませんか?

マーケットにおいて有名な言葉がある通り「まずは生き残れ儲けるのはそれからだ」という言葉に示されている通り、がそれを実践することこそがナンピンだと思いますし、もちろんナンピンした分ロットが増えていけばいくほどリスクというのはどんどん上がっていきます。

ただこのレンジ相場にあって、うまく戻っていってくれれば、逆に大きな利益を期待することもできます。

銀河英雄伝説ではバーミリオン星域会戦にて、ラインハルトはヤンウェンリーに対して、ペティコートのような24段にも及ぶ防衛陣を敷き、時間こそが最も重要な局面において、時間をかせぐことに成功しております。

ここまでは守りの意味でのナンピンを説明いたしました。

それではナンピンであれば何でもいっぱいやれば良いのでしょうか?

またチャンスまで待つと言う言葉を今まで皆さんとても何回も聞いたことがあると思います。

でも実際のところなかなか待てなくてこの辺が反転のポイント(2番底など)かなぁと思っていてもその部分にうまく入れなかったり、兼業の方は気が付いたらそのエントリーポイントが過ぎてしまっていた、という場合も多いと思います。

また、勢いよく反転のポイントまで来た場合、あとから見れば確かにそこで止まっていても、勢いに押されてエントリーするのに躊躇してしまったり、でも躊躇した後に思った通りに反転して上がっていってしまったところをキャッチしてしまったり、そういった経験はありませんか?

そういう時にこそ、ある程度、戦力を分散させ、その地点地点に罠をしかける、伏兵を仕込むような気持ちで、反転しそうなポイントに予め置いておきませんか?

マーケットが反転する場合は、イベントによるものを除けば、トレンドラインや水平線・フィボナッチなどであらかじめ予測が可能で、ナンピン前提で戦略を立てておけば、「怖くて入れなかった」という経験を活かすことができます。

「怖くて入れない」という思いは、1度にエントリーさせる資金量が多ければ多いほど強くなります。同じ反転するポイントでエントリーさせる場合でも全資産を全力でエントリーさせるのか、かなり余裕を持ったエントリーにするのか?最終的にどちらの資産が増えるのかというのは自明の理だと思います。

以上



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?