研磨剤の粒径とキッチンステンレス仕上げ
まずは代表的な研磨剤の粒径。
カネヨン 20μm
カネヨ赤函 50μm
ハイホーム 5μm
EZクリーン 20μm?
GSR 300μm?
ベストベット 2〜3μm?
⬆ベストベットは後の検証で60μm以上ある事が分かりました。
ミラースクラブ 20〜30μm?
しゃらく 並 63μm
しゃらく 粗 125μm
ピカールシリーズ
* 液 3μm
* エクストラメタルポリッシュ 5μm
* ネリ 10μm
* ラビングコンパウンド 15μm
ブルーマジック 5μm
スコッチ♯7447 30〜45μm
【以下自作研磨剤】
珪酸系ベース 約3μm
みがき粉ベース 約10μm
ブラストメディアベース 約60μm
ベストベットは謳い文句からの想像で、EZとGSRは良く分からないのですが、まずは下のスクショをご覧ください。
ダイヤモンドディスクは番手と粒径の関係が他とは違い、800番は約20μmで60番は約300μmになります。
どちらも相当な粗さですが両商品とも使ったことが無く、まったくもって意味不明です。
ハイホームも使ったことはありませんが、粒径から言ってキッチンのステンレスで使える所はありません。
ここからステンレスの仕上げになりますが、賃貸向けの短時間でキレイに見える仕上げ方法です。
仕上げ方法は2つでストレートヘアラインかランダムヘアラインになります。ある意味キズだらけにするということです。
一番やってはいけなのが中途半端に艶を出すことです。艶を出すなら鏡面まで持っていかないと逆に生活キズが目立ってしまい醜くなります。
ストレートかランダムなキズを入れることで生活キズが目立たなくなりワンランク上に見える仕上げが出来ます。
その為には選択する砥粒サイズが重要になって来ます。
ストレートヘアラインもランダムヘアラインも水垢が付いた状態からいきなり始められますので時短にも貢献します。
唯一シンクの立ち上がり部は洗浄剤で落とす必要があるのと、エンボスに厚い水垢が乗っている場合はケレンしたりワイヤーブラシで大まかに落としてから始めます。
ストレートヘアラインは20〜40μmで入れるのが効率と仕上がり具合からいって良いと思います。
シンクはストレートヘアラインよりもランダムヘアラインが効率的で、50〜60μmを使用しますがもう少し粗くても良いと思います。
フラットな天板のランダムヘアラインは10〜20μmが良いのではないかと思います。
但し深めの生活キズがある場合はキズに応じて粗いものを使います。
キッチンのパーツによってストレートヘアラインとランダムヘアラインを混在させる場合は、ランダムヘアラインは10〜20μmを使うとストレートヘアラインと馴染みます。
なぜかと言うと、ストレートヘアラインはランダムヘアラインに比べて艶感があるのでその艶感と合わせる為です。
ストレートヘアラインはスコッチ♯7447もしくは耐水ペーパー400番を使いますが、スコッチ♯7447は新しい物と使い込んだ物の2種類あった方が良いです。理由は使い込んだ物は砥粒が脱落して浅めのラインが入るからです。
耐水ペーパーよりもスコッチ♯7447の方が使いやすく、また、スコッチ♯7447ではなくモノタロウブランドの研磨バッド♯320がコスト的に良いかもしれません。
以上の事は今までより少し仕上げの質を上げる方法で、汚れさえ落としてあればクレームになる事は無いので必ずしも必要性がある訳ではありません。
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