見出し画像

千葉工業大学が NFTで学位証明書を発行。

こんにちは、showです。

NFTやweb3のアレやこれやについてまとめています。

今回は『千葉工業大学が NFTで学位証明書を発行。』というテーマでお送りします。

国内初の事例。

千葉工業大学は、令和4年度卒業生にNFT学位証明書を発行する事を発表しました。

学位記授与式は3月22日(水)に幕張メッセイベントホールにて実施され、NFT学位証明書は3月20日より希望者約1100名に順次配信されます。

大学が学位証明書をNFT化した事例としては、国内初です。

今回のポイントとメリットを紹介します。

学位証明書を NFTで発行するメリットは?

※この章は、株式会社Pitpaから発表されたプレスリリースから一部引用しています。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000037.000037448.html

1. 「大学」が学位証明書をNFTで発行した事例としては国内初

2. 千葉工業大学の学生3名が証明書のデザインを考案

3. 学生のプライバシー保護を目的とした「NFT+VC」の形での発行

学位証明書を NFTで発行した事例が国内初な事は、上記の通りです。

そして、NFT学位証明書のデザインコンセプトは、同大学にてデザイン研究に取り組む稲坂研究室の学生3名が考案し、NFT、VCそれぞれにデザインを反映しました。


見つけ、掘って、磨くことで本来の価値が輝く、ダイヤモンドの「原石」。

人間も、学び、努力し、能力を磨くことで光を放つ「原石」のようなもの。この両者の共通点に着眼し、コンセプトが生み出されました。

原石の色は、千葉工業大学のスクールカラー「紫紺」を採用しています

そして、今回の事例の肝である、なぜ学位証明書を NFTにするのか?

そのメリットは、三つ紹介されているので、PR TIMEより引用します。

学位証明書を「NFT+VC」の形で発行する3つのメリット

① 学生のプライバシーを保護した形で「千葉工業大学の卒業生」であることを証明可能 です。



NFTはブロックチェーン上に存在する一方で、VCはブロックチェーンの活用が必須ではない証明技術です。

今回の証明書の発行にあたっては、学生の個人情報保護の観点からVCにはブロックチェーンを活用していません。

そのため、「千葉工業大学の卒業生であること」のみがNFTで分かる形で、個人名や学位などの個人情報はVCに記載することでプライバシーを保護しています。

VCの情報は学生側で「公開/非公開」の設定が可能です。例えば、就職活動時にVCのURLを経歴書に記載しておくことで、同大学の卒業生であることをオンライン上で証明することができます。

※1 VC(Verifiable Credentials)とは、資格や能力等を証明するデジタル上で検証可能な個人情報のこと。国際技術標準化団体のW3Cによって標準化されている。


② 大学機関に依存しない形でのアイデンティティの横展開が可能に


NFTは、MetaMaskなどの暗号資産ウォレットを通じて個人で管理できるという特性を持ちます。そのため、NFTと連携可能なオンラインチャットツール「Discord」やタスク管理ツール「Dework」などと接続するだけでアイデンティティの証明を行うことができ、web3時代の働き方を促進します。また、国際規格に準拠した形で発行しているため、グローバル規模での活用も可能です。

▼NFTマーケットプレイス「Opensea」でも閲覧可能

③  就職時における、リファレンスチェック時のコストを削減

就職時に求職者が提示する経歴内容が自己申告制であることもあり、情報の真正性を十分にチェックできない、またはチェックに時間や手間などのコストがかかるといった課題があります。

しかし、「透明性」と「真正性」の担保が可能なNFTを活用することで、雇用側は第三者により立証された職歴情報を元に採用を進めることが可能になります。

学生側も、大学に証明書の発行や情報開示を逐一求めることが不要となり双方のコストを削減できます。

日本でも証明書としての NFTが広がるきっかけになってほしい。

NFT=画像

まだまだこのイメージが強い為、何に役立つかわからないと、興味を示さない人が大半です。

NFTの大きな革新性は、デジタル上に、唯一無二の証明をしたデータを持つ事ができる、そしてそれを誰も改ざんする事ができないという2点です。

今注目されているのは、デジタルアートや、コミュニティの参加証としての NFTですが、世の中にある、証明書の全てを、デジタル化する事ができる技術です。

免許証などの公的証明。
登記事項証明書など権利の証明
高級ブランドの証明書

その他、全ての証明書を NFTにして、ウォレットに保管する事は、やる気があれば今すぐにでも可能です。
※法整備は追いついていないので現実的には無理だが

私が、周りの人に NFTは触っておいた方がいいと勧める理由が、デジタルデータを保有出来るという感覚を早く身につけておいた方がいいと思うからです。

まだまだセキュリティが未熟な為、色々な課題はありますが、今回の学位証明書に搭載されたVCの技術を使うなど、使いやすい仕組みにする為の技術開発は、どんどん進んでいます。

今回の千葉工業大学のチャレンジが一過性のものに終わらず、色々な事例の先駆けとして歴史に刻まれる日になることを願って止みません。

まとめ

引用が多くなってしまいましたが、正しく伝える為に、活用させていただきました。

今回の記事は、株式会社PitPaのプレスリリースを元に作成しています。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?