仕事も手放す覚悟だった40代コーチが既存の自分をすべて壊された結果、浮かび上がってきたのは純粋ピカピカの欲求だった
Shovellのnote運営チームです。
今回はFuturistの堀田創さんが開催している「スペシャリスト養成プログラム」を受講した跡部さんに、講座を経てどのような変化があったのかをインタビューしました。
●依頼者
スペシャリスト養成プログラム運営事務局
●クライアント
跡部万り子さん(プログラム0期生)
スペシャリスト養成プログラムは真のスペシャリティに生きたい人に向けた半年間の講座。Futurist堀田創が提供している。
インタビュー要約
受講のきっかけ
社会的な外部圧力を取り払ったときに浮かび上がってくる自分の素直な能力が知りたかった
サービスの特徴
なりたい姿に向けて積み上げるのではなく、余計なものを払うメソッド
自身に起きた変化
既存の自分をすべて壊され、純粋な欲求が切り出された
サービスをお薦めしたい方
さまざまな手法を使っても何だかうまくいかない、そのうまくいかない原因がさっぱりわからない方
クライアントインタビュー
自分自身をゼロから見直し、素直でまっさらな自分の才能が見たかった
──自己紹介をお願いします。
跡部:年齢は40代で、仕事はコーチをしています。人の価値観だったり、この人はどんな人なんだろう、どんなことを考えているんだろうだとか、人のことを深堀りするのが趣味です。趣味というか仕事というか……。その境界線は微妙ですが。葉山に住んで1年くらいになります。
──葉山はいいところですよね。このスペシャリスト養成講座に出会う前は何か悩みなどがあったのでしょうか。どういった状態のときにこの講座に出会いましたか?
跡部:葉山への引っ越しを機に、既存のコーチングの仕事すらいったん手放すくらいの気持ちで、自分自身をゼロから見直そうと考えていました。外からの圧力をすべて取り払ったとき何が自分から立ち上がってくるんだろうというフェーズでした。
──どうしてゼロから見直そうと思ったんでしょうか。
跡部:社会的にさまざまな外部圧力によって自分が構成されているのは当然のことなんですけれども、そうしたものを取り払ったとき、本当に素直な純粋な私の能力は何だろうと。既存の仕事すらも疑ってかかるくらいの気持ちでした。まっさらな自分の才能が見たかったんです。
──最初から深いお話ですね。堀田さんを知ったきっかけを教えてください。
跡部:お互いにコーチングスクールの受講者で、仲間内でも特出した才能のすごい人がいるという噂が流れていました。
──少し気になる、という感じで知ったわけですね。
跡部:そうですね。そのあとコーチング仲間から堀田さんのコーチングを勧められてコーチングを受けたというのが最初です。
──スペシャリスト養成講座はどういった形で知ったんですか?
跡部:堀田さんのコーチングを受けていたので、堀田事務所から講座の案内が来ました。
──講座を申し込む決め手があったらご紹介いただけますか。
跡部:先ほどもお話ししたとおり、葉山に来たときは外部圧力をすべて取り払ったら自分から何が立ち上がってくるんだろうと、いうところにいました。講座内容には「スペシャリストとして生きる」という、今まさに自分が求めていることが書いてあり、それをきちんとお金にも結びつけられる講座だという確信があったので受講を決めました。
思い込みを根底から取り払い、自分の世界観を描き切る
──スペシャリストというのは何のスペシャリストですか?
跡部:堀田さんが最初に教えてくれたのですが、スペシャリストの反対はジェネラリストで、何でもできるジェネラリストの方が日本には多くいます。ジェネラリストの方がもてはやされ価値があると思われている日本社会ですが、それに対して自分の特出した能力で社会に価値提供していく存在をスペシャリストと呼んでいました。
そういったスペシャリストは今の日本の会社文化では非常に生きにくいので、そこを支持しようという堀田さんの発想でこの講座が生まれたんです。
──その人だからこそ提供できる価値にもっと注目する。そしてそれが何か考えようというのがスペシャリスト養成講座であり、スペシャリストを目指すということでしょうか。
跡部:その通りです。理想の自分や未来など先のビジョンを思い描いて、願えばなれるというような進め方の講座は他にもあると思うのですが、このスペシャリスト養成講座は、最初に「これをやってはいけない」という自分自身に課した縛りを解くというところから始まるのが秀逸なんです。
縛りが過度だと能力が出てこないので、まずはそれを取り払って全6回のルートを辿ると、純粋ピカピカつるつるの才能が浮かび上がってきます。
──講座内容を具体的に教えてください。
跡部:堀田さん自身が講義するのは1回3時間×6回で、月1回です。初回はもっと長かったかもしれません。講義とは別に「フォローアップ」という、有志の受講者がオンラインで集まって1時間ほど話し合う場を事務局の方が設定してくださっていました。
──最初はどのようなことからスタートするんですか?
跡部:これがまた堀田さん天才だなと思うんです。スペシャリストとして社会に立つまでには段階があるので、それを一つひとつ積み上げていったといいますか、対処していきました。まず最初は「これをやってはいけない」という自分に対する禁止事項や思い込みを根底から取り払う、ハードな1か月から始まります。
──そのあとに新しい課題が出るんでしょうか。
跡部:取り払ったあと「自分は何がしたかったんだっけ?」と、純粋ピカピカの魂の意欲のようなものが顔を出してくるんです。それが顔を出してきたら次の段階で、自分の世界観を描き切るというのがこの講座のメインです。
──自分の世界観というのは自分が作りたい世界ということですか?
跡部:自分が作りたい世界でもありますし、心の中に当たり前に持っている原風景や、自分の精神が生きている世界という感じです。
──例えば、学校でいい成績を取らなくてはいけないとか出世しなくてはいけないとか、そういうものを取り払って、自分にとって本当に大切なものを整えていくと世界観のようなものに辿り着いて、これからはこうしようというのが浮かび上がってくるイメージでしょうか。
跡部:そのようなイメージです。この世界観を自覚して抽出しきるということの威力がものすごくて。もうずっと独自の内的原風景があるわけですよね人間誰しも。それをきちんと言葉で紡ぎだすということ。
そこの原風景や世界観には「私にとってこれが当たり前」もありますし「社会ってこうありたいよね」という願いだったりもしますし。究極の自分の軸といいますか。難しいですね、世界観を説明しようとすると。
──自分の使命でもあるんでしょうか。
跡部:使命にもなるでしょうし、究極の価値観でもあります。人生の軸というか判断軸だったりですとか。私の感覚だと魂の性質とか形のような。この言い方が合っているかはわからないですけれど。
外側から作られた社会的な自分が大崩壊を起こした
──よりピュアな、本来あるものを大切にすることを目指している講座なのかなと感じました。
跡部:ここは丁寧に言葉を紡ぎたいんですけれども「大切にする」という表現には少し違和感がありまして、そもそも持っている世界観に気づくという感じです。自分自身のユニークな風景を知るということなので、当たり前すぎて「大切にする」という動詞は関係ないんです。
そもそもあるもので、自分で自分の形を知るということです。ちゃんと知ることによって、威力は自然と発揮されます。
──雑念などがあって見ることができなかったけれど、元々自分が持っていたものや目の前に広がっていたものに気づくといったことでしょうか。
跡部:そちらの表現のほうが近いです。
──ありがとうございます。受講されていかがでしたか?
跡部:もう本当に衝撃でした(笑)。きちんと願った通りにはなっていたのですが、既存の自分をすべて壊されましたから。思い込みで積み上げてきた社会的な自分、スキルを培ってきた自分というんでしょうか。外側から作られたものが本当に文字通り大崩壊を起こしました(笑)。
──受講前は本来の自分とは違うものをたくさん身に着けていたけれど、それは違うんだと脱ぎ捨てた感じでしょうか。
跡部:言葉の表現って難しいですね。おっしゃったような表現の一面は確かにあるんですけれども、厳密に表現しようとすると別の言い方をしたくなります。これまで腹の奥底の信念を書き換えられないまま、砂の上にお城を作って増築増築増築して生きてきました。今までどんな講座を受けても、その信念を書き換えるという大工事は成しえなかったんです。
自分にできることはたくさんありましたが、その腹の奥底の大工事がないままにスキルを上積み上積み上積みしているのでとても脆いものだったし、社会に価値提供をするとか能力を発揮するという意味でとても威力の低いものでした。それがこの講座によって根底が大工事されたという感じです。
──大工事ができるようになるまでは、どのような状態でしたか?
跡部:それまではスキルで仕事をしていこうとずっと頑張っていましたが、とても大変だったんです。あの手この手を使ってもあまり働きが機能しないとか、どれだけ力を込めても成果に結びつかないとか、そういった現実がありました。ですが、この腹の奥底の大工事が終わると自分の力がすんなりと社会に発揮されるので、価値提供に結びついていくんです。とても楽になりましたよ。
──楽になったことで起きた変化があれば教えてください。
跡部:今まで制限していたものが外れたので、あれがしたいこれがしたいが非常に自由になりましたし幅も広がりました。思いつきや発想力が広く深く遠くまで行けるようになった感覚があります。
余計なものを払えば自分の能力が浮かび上がってくる
──心が軽くなると、今まで見えなかったものが見えてきそうですね。
跡部:大工事が終わって、純粋ピッカピカの「これが私のワクワクなんだ」「これが私のやりたいことなんだ」というものが、とてもスマートに掘り出されました。want toという言い方をしているんですけれども、私の「とにかくそれだけをし続けていきたい」というものは「人の才能に出会い続けていきたい」でした。それが私の純粋な欲求だったということが、つるっつるピッカピカのシンプルに切り出されたんです。
──純粋な欲求を切り出すことができた今、やりたいことはありますか?
跡部:コーチングを手放す気で葉山に来ましたしスペシャリスト講座を受けましたが、結果的にはコーチングという枠組みが合っていたという結論になりました。冒頭で趣味と言いましたが、人のことを深く見にいく、人の才能を掘り出しにいくということは最早仕事なのか趣味なのか。仕事としてやってはいるんですけれどもお金がどうこうではなくて、今はとにかく単純にそれがやりたいことです。
──やりたいことであり、自分のスペシャリティでもあるってことですよね。
跡部:人の才能を発掘するということに対して過度に力むこともなく、ストレートにスペシャリストとしての力を発揮できるようになりました。
──講座に出会って半年間走り抜いて、その境地に辿り着かれたんですね。
跡部:過程はとても大変でした。自分の見たくないものを見続けるので。すごく難産でしたけれど、やった甲斐があったと今はほっとしています。
──それを乗り越えられたのは、フォローアップの場だったり同期のメンバーがいたということもあるんでしょうか。
跡部:同期が強かったです。一人で悩んで悶々としているときに「これは自分でやっても絶対うまくいかないので誰か助けてほしい」と話に付き合ってもらったりですとか、同期の関りがパワフルでしたね。
──この講座をどのような方にお勧めしたいですか?
跡部:「こうなりたい」とビジョンの力で走り抜けられてしまう人はその手法のままで問題ないのですが、世の中に溢れているさまざまな手法を使ってみても何だかうまくいかないとか、そのうまくいかない原因がさっぱりわからない方にお勧めします。
──これからこの講座を受けようと考えている方に一言お願いします。
跡部:ありたい人生やなりたい姿を目指すとき、人は一生懸命能力を積み上げる方式で努力するんです。スキルを得るとかそれを磨いてみるとか、なりたい自分に向けて努力してみるだとかですね。
そういった形で夢を実現していこうとする発想の方が多いのかなというふうに私は社会を見ていますが、実はなりたい姿になる一番の近道は余計なものを払うことでした。なりたい姿に向けて積み上げる方式ではなくて余計なものを払うほうが実現が早く、やるのは究極それだけでもいいというくらいの確信を持っています。
──確かに、メジャーなのは積み上げる方式というイメージがあるかもしれません。
跡部:払う威力のほうがすごいということは自分自身の感性でも感じていたんですが、この講座でさらに確信しましたし、そしてこの払うという手法がスマートで秀逸です。再現性が高く自分で大工事できるという素晴らしいメソッドなので、本当にお勧めします。
あの手この手を使っても何かうまくいかないという人は、おそらく積み上げる方式でやろうとしていると思うのですが、本当にやるべきは払うことで、払うと勝手に自分の能力が純粋ピカピカに浮かび上がってきます。
──純粋やピカピカなど、そういった言葉が何度も出てきたのがとても印象的でした。大工事した後に出てきたものが本当につるつるピカピカで、それが万り子さんに飛び込んできたんですね。
跡部:はい、その通りです。
──葉山の話なども聞きたいところですが、お時間がきてしまいました。本日はお忙しいところありがとうございました。
跡部:受け取って抽出してくださる表現が、本当に大事なところをきちんとキャッチしてくれたなと思えてとても嬉しかったです、ありがとうございました。
文責
Shovellインタビュアー:山田花子
Shovell編集担当:星野愛
スペシャリスト養成プログラム運営事務局
※お問い合わせの際はShovellの記事を見て連絡したことを伝えるとスムースにやり取りができます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?