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第192話 回覧板

私が住んでいる地域は、戸建ての団地。

自治会があり、私も加入している。

自治会のお知らせは、回覧板でまわってくる。

内容は、地域の情報や、自治会の会合情報、自治会費の回収、学校だより、ゴミ当番、掃除、赤い羽根募金など、色々だ。

まわってくると、中身を確認し、捺印して、すぐに隣の家にまわす。

急ぐ連絡もあるので、遅いと迷惑をかける。

年齢層も幅広い団地。

今の時代でも、ずーっとこの方法です。

昨年から、コロナのおかげで、自治会のイベントもほとんどない。

そろそろ総会の時期だが、おそらく今年も、開催はされないだろう。

新しい自治会役員も、もう決まったはず。

今年の回覧板は、必要性もなく、寂しい限りだ。

田舎特有のご近所さんとの付き合いも、昨年から薄れている。

飲み会もなく、普段は見かけない人が多くなった。

皆さん元気にしてるのかなー。

寂しい回覧板に捺印しながら、ふと考える。

これから自治会の運営も変わってくるのか?

高齢者も多い、うちの団地は、これからどうなるのか?

娘の成長とともに、自分のこれからも気になりだす。

以前から我が家で考えていたこと。

その時の生活スタイルに合わせて、住むところを変える。

娘が大学を卒業する頃は、また、違うところに住んでみたい。

夫婦ふたりなら、もう少し狭くても、問題ない。

無駄のない、シンプルな、住居で、夫婦それぞれ、自由に生活にしたい。

今の家は、賃貸に出せるよう、いつも、手入れは欠かせない。

賃貸に出す前提で、住む暮らしもなかなか、面白い。

定年後は、いろんなところでも、暮らしてみたい。

一ヶ月単位くらいで、借りぐらしとか。

回覧板見ただけで、そんな妄想できるのは、幸せかもしれない。




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