第582話　ホーム

今日は土曜日。

いつもより早めに目が覚めた。

まだ朝の３時。

体を慣らそうと、とりあえず起きる。

ダラダラとネットサーフィン。

あっという間に５時半。

リビングでコーヒーを飲みながら読書。

『デジタルマネー戦争』を読む。

本を集中して読めない私。

読んで気になることがあると。

中断してネットですぐに検索。

気になったのは、サウジアラビアの未来都市『NEOM』。

化石エネルギーに頼らない。

再生エネルギーだけで運営される未来都市。

車も車道もない、二酸化炭素排出量はゼロ。

総工費５２兆円。

日本のGDPの約１０パーセント。

規模がデカすぎてよくわからない（笑）

ユーチューブで見る限り。

近代都市なのに、自然も豊かで。

とても快適そうな街に見える。

死ぬまでに、一度は見てみたいと。

早朝からワクワクする。

そんな今日。

我が家は、久しぶりの来客。

娘のボーイフレンドがやって来る。

いつもの休日とは違う、一人だけピリピリした緊張感。

『余計なことは言わない、絡まない。』

を、肝に命じる。

そうこうしていると、彼はやってきた。

私は自分の部屋で、待機。

我が家に来るのは、今回で２回目

今日は、美味しいシュークリームを、持ってきてくれた（笑）

人見知りの私は。

なかなか、エエやつやん（笑）

気が利くやんと、心の中で思う。

とりあえず挨拶とシュークリームのお礼を言おうと。

リビングに入る。

私の特等席にボーイフレンドがいる。

リビングを二人に、占領された。

なんとなく、アウェー感。

『シュークリームありがとうね。』

『ゆっくりしていってね。』

『二人っきりやからって、いらんことしたらあかんよ。』

お礼だけ言えばいいのに。

ついつい、いらんことを口走る。

とりあえず、笑ってごまかして、部屋に戻る。

２階の部屋からトイレに行くのにも。

なかなか気を遣う。

一応、存在感を出すために。

いつもより少しだけ、階段を降りる音を出す。

自分の家なのに、なんとも言えない居心地（笑）

戦国時代で言えば、城をとられた感じ（笑）

結局、１９時過ぎまでいたボーイフレンド。

楽しそうに帰っていった。

なんにもしていない１日だった。

でも、なかなかハードな１日だった。

娘は、満面の笑みで、嬉しそう。

ボーイフレンドと一緒にいる娘は、いつもの娘とは違う。

なんとなく嬉しい反面、少し寂しい。

父親心は、なかなか難しい（涙）

とりあえずやっとゆっくりできる。

ホームに戻ってきた。

そんな感じ。

明日もまだ休みでよかった。

ゆっくり休もうと思う（笑）