12. キャッシュフロー表 その一   キャッシュフロー表とはどんなものかを知ろう

 図に示したように、現在の収支と貯蓄残高、並びに将来のプランを元に、今後20年から30年くらいの収支計画と貯蓄残高を表にしたものが、キャッシュフロー表(CF表)です。家計を管理するには、現在の収支と資産だけを見るだけではなく、この表に基づいて生活設計していくことが必要です。この表をいったん作成したなら、ことあるごとに、なくても年に一度は、修正していきます。夫婦で、あるいは家族みんなでよく話し合って、作り上げ、いつも修正していければ、物心両面からよりよい家庭にしていけます。

キャッシュフロー表(例)

 ファイナンシャルプランナーがクライアントの家計相談に乗る場合、まずつくるのがこのCF表です。今の家計状況で、このままいけばどうなるか、例えば数年後に赤字になって、貯蓄残高がマイナスになってしまうことが予想さると、これをプラスにするために、どんなことができるか、提案書をつくって示したり、クライアントとともに考えたりするのが、FPの仕事の中核になります。

 今回の学習会は、「自助」=「天は自ら助くる者を助く」を前提として、我が家の家計に関しては、家族でCF表をつくって、自分たちで修正していこうという趣旨です。人にCF表をつくってもらっても、家計を改善するのは結局自分です。状況も常に変化していきますので、いつも専門家にお願いしているわけにもいきません。自助を基本として進めば、問題が起こった際に、専門家の助言が必要か否かの判断も自分でできるようになります。日本FP協会では、CF表をつくるまでの諸表をサイトで提供していますので、適時ご利用ください。

日本FP協会 便利ツールで家計をチェック


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