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私の受注仕事の考え方

この6年本当に色々なことがあった。
大変なことの方が多かったけどその中で、1番の収穫は私の周りにいて下さる人だったと思う。

この6年で私の仕事の仕方は随分と変わったかも知れない。情熱だけで動くのでは無くその先に何があるのかを考えるようになったからだ。

私も30代の頃はそうだった。プロのクリエイターなんだから自分の満足しないものは世に出せないとかバカな事ばかり考えていた気がする。それは、自分のお金でやる才能が桁外れた、芸術家の仕事であってプロのクリエイターではなくただの我儘で幼稚な考えなのだ。

だからそんな幼稚な考えでその場の熱量だけで動く人とは仕事がうまくいかなくなった気がする。
そうしてそういう人達はみるみる私の元を去り、私と同じ考え方の人がどんどん集まってくれるようになった。

どちらの考えが正しいかはよく分からないが少なくとも、周りの人も一緒に幸せにするやり方は今の私のやり方だと自負している。

その場の情熱論は確かにカッコよく聞こえるし、自分だって気持ちいいかもしれないが、それはただの自己満足に過ぎず、クライアントにとっては下らない小さな見栄やプライドだと私は思う。

自己の満足を優先する、そういった人達は私の考えを見てイライラするのかもしれないが、私は個人経営ではないし、クライアントや仲間のみんなの未来を担保する責任がある。

だから何を言われたってどんなに悔しくても恥ずかしくても、仕事を投げ出すことはしないし、自分がどんなに苦しくてもクライアントや仲間を苦しませることだけはしないように心掛けている。

受注仕事のものづくりの中にもたくさんの正義があるのかもしれないが、一番は自分達の満足ではなく、クライアントそしてその先のお客様の満足なのだ。

だから私はクライアント仕事と自分の会社ための仕事は分けて考えている。一致する確率はとんでもなく低いし(無いとは言えないけれど)、自分がやりたい事は自分のお金でやるべきだと思っているからだ。

そこを勘違いして、自分らが良いと思うものをクライアントに押し付ける人達を見ていると、この人達は心底アマチュアだなぁって感じてしまう。

まず受注仕事とは何か、お金の流れ、座組み、クライアントの目指す方向これを見誤っては絶対にならないと思う。

良い仕事と言うのは自分が満足することか1番では無いと言うことは肝に銘じておくべきなのだ。

受注仕事においてはクライアント、その先にいるお客様、そしてこれは二の次だが、自分達が満足できる事を一緒に目指して行ける方だけと、一緒にお仕事できればと切に願う。

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