56歩型四間飛車対右四間飛車エルモ囲い

対右四間56歩型四間飛車とは?

ほぼ確実に銀と角を捌けるため級位者に指しやい戦法です
ここでは細かい説明は省きますが
詳しく知りたいという方は
以下の動画の序盤(~50手)を参考にしてください

動画では後手左美濃ですが
序盤の駒組みについては同じなので特に気にしなくてOKです

ここでは銀と角を捌いたあとの
考えられる後手の対応について考えていきます
※基本的には
 先手は四間飛車本美濃囲い
 (46歩だけ入れた場合・46歩、36歩入れた場合・37桂馬まで入れた場合
  そもそも入れてない場合、高美濃まで組んだ場合)
 後手は右四間飛車エルモ囲いとする

Case.1 46歩、36歩入れた本美濃の場合

1. 79角打

この場合79角打ちは後手最善手です
飛車を引いてしまうと王手で馬を作られるので
飛車角交換に怯えず85歩と桂馬を拾うのが先手最善手です

1-1 85歩、飛車角交換、66歩

79角、85歩からは色々考えられるのですが
今回は飛車角交換後66歩と平凡に飛車先を伸ばしてきた手を考えてみます
その場合45角と打ち込んで先手まずまずです

1-2 85歩、66歩

85歩に対しては飛車角交換せず
平凡に66歩と進めるのが後手の最善手です
その場合先手は69歩と飛車底に歩を打つ手が最善手となります

1-2-1 66歩、69歩、67銀打ち

ここまでは特に覚える必要無いですが一応記載します

先手後手逆ですが

69歩と飛車底に歩とした場面では67銀打ちとするのが後手最善手です
もう厳しいように感じますが、
先手は相手をせずに73角打ちとするのが正着です

Case2. 桂馬を跳ねている場合

エルモ囲いの急所は何と言っても玉頭です
その為46歩、36歩とついた後は右桂を活用する
36桂馬を先に入れた後、
47金と高美濃に組む順をおすすめしてます
また同時に玉のコビンが間接的に開くため不安定でもあります
そのタイミングを狙って
後手に仕掛けられた場合どう対応すれば良いのでしょうか

1. 79角打

46歩、36歩入れた本美濃ですと
79角打ちは後手最善手でしたが36桂と跳ねている場合は次善手です

79角打ちに対しては先手69飛と冷静に引くのが正解です

1-1 69飛、46馬

一見馬を作られ間接的に玉を睨まれ最悪ですがこれは後手次善手です
その場合73角と飛車にぶつける手が先手最善手です

飛車を逃げるようでしたら
47銀と馬を追い払ってから手を進めていけば先手優勢です

2. 66歩

79角打ちは36桂と跳ねている場合は後手次善手でした、
では最善手は何でしょうか・・?
桂馬を跳ねている場合は79角ではなく平凡に歩を伸ばすのが正着です

66歩に対して73角と切り返した場面

66歩に対して先手は73角打ちと戦ってまずまずです

Case3. 高美濃の場合

仕掛けられる前に高美濃まで組んでいた場合どう対応すれば良いのでしょう囲いに発展性があることは美濃囲いの魅力でもあります

1. 66歩


銀角捌いた後は後手は平凡に66歩とするのが最善手です
それに対して先手は45角と飛車先を狙いつつ受けまして優勢です


1-1 45角、67歩成



後手は45角に対して67歩成として攻めにきました
この手は次善手でこれに対しては同飛として捌きを見せて先手良しです




以下同飛、同角、88角と進行して先手優勢です


2. 77銀打

これは後手悪手です
これには98飛車と避けておいて何でもありません

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