今年はどんな一年だったかを考えるとき、やはり自分は音楽を一つのインデックスとして振り返ることが多い。例えば、ここ日本でも賛否両論の中、音楽フェスなどは少しずつ再開されるようになってきているけど、以前まではその年のラインナップを思い浮かべることがその年の自分の音楽体験の記録の一つとして自分の頭に記憶されていた。
今現在、自分の気持ち的にはそういうライブ的なものとはちょっと距離ができているような感覚があるけれど、それでも毎月、毎週のように出る新譜のレコードは、自分の射程圏内に入りそうなものは可能な限りチェックしようという気持ちは依然とあるので好きな作品は何かしらの形で記録しておきたい…ということで今年も個人的に印象的だった10作品をまとめておく。
10位 「Jubilee」- Japanese Breakfast
9位 「Renée Reed」- Renée Reed
8位 「New Long Leg」- Dry Cleaning
7位 「CALL ME IF YOU GET LOST」- Tyler, the Creator
6位 「Hildegard」- Hildegard
5位 「Paradigmes」- La Femme
4位 「Any Shape You Take」- Indigo De Souza
3位 「An Overview On Phenomenal Nature」- Cassandra Jenkins
2位 「Sling」- Clairo
1位 「Ignorance」- The Weather Station
2021年はコロナ禍の影響でずっと家にいたという記憶も強くあるわけではないのだが、何かと思い悩むことが多い年齢にもなってきたのか、そんな自分に寄り添ってくれるような、普段よりも内省的なフォーク色の強いものをよく聴いていたような気がする。個人の趣向としては、もっとポップ・シーンの音楽に盛り上がっていたいという気持ちがあるのだが、Tik Tokの脈略のないところでバイラル・ヒットされると着いていけなくなってきているのが正直なところ。こういうプラットフォームのずれが老化の始まりとなってしまうのか。
以下まとめ。(プレイリストには追加で数曲混ぜてる。)