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【グランドスタッフ】TOEICってどれくらいスコアを取れば良いのか?

こんばんわ。SHOTAです。

たまには、今の本職について、書いてみようと思います。現在は、運航に関する仕事はしたいと思い、オペレーションサービス課というところに異動していますが、以前は旅客サービス部というところに所属していました。

1、GSグランドスタッフってTOEICどれくらいが必要?

旅客サービスって言われてもピンとこないと思うのですが、空港にてチェックインをしている「あの」人たちです。いわゆるグランドスタッフというやつです。

大学生で就職活動をしている人の中で、「グランドスタッフ」や「キャビンアテンダント」になりたい人たちにとって、一番の心配事といえば、おそらく「英語」でしょう。どのくらいTOEIC取ればいいのだろうと自分も思っていました。

結論から言えば、そんなに英語力は必要ないです。

というか、あまりTOEICは関係ないですね。中途入社にて、入社したとき、自分の同期はほかに5人いたのですが、まさかのちゃんと英語を話せるのは、自分ともう一人だけでした。英語を話せるようになってから、思ったのですが、「英語が喋れる=TOEICの点数が高い」ではないのです。もちろん、英会話にも、ランクアップしていく過程で、きちんと文法を頭の中で組み立てなくてはならないので、TOEICの勉強が無駄になるというわけではないですが、必ずしもイコールではないです。逆に今の大学生は、TOEICのスコアばかり気にしていて、スコアは900点であるけれど、全く喋れないという人は意外と多いのです。

しかも、自分が入社して配属されたのは、韓国の航空会社でしたので、路線にもよりますが、ある路線のお客様は、ほとんど英語が通じず、簡単ですが、カウンターにてコミュニケーションを取る為に、入社後韓国語を習得する羽目に…。笑

グランドスタッフになる為には、様々な経路がありますが、仮にJALやANAの子会社(JALスカイやANAエアポートサービスなど)に入社すれば、日本語と英語ぐらいしか使わないじゃないかと思うかも知れませんが、それは残然ながら違います。

2、もしかしたら、英語よりも他の言語を勉強することになるかも・・・

航空業界に詳しい方はご存知だと思いますが、世界には現在3大アライアンスというものがあります。

ANAグループが所属する「スターアライアンス」、JALグループが所属する「ワンワールド」、そして「スカイチーム」という航空連合があり、これがグランドスタッフにどう影響してくるのか。

もし、仮にJALスカイにグランドスタッフに入社したとしましょう。そうすると、自社のJAL便はもちろんのこと、そのほかに「ワンワールド」に加盟している航空会社のチェックインを、担当することがあるということなんです。

私の知っている限りですが、成田空港では、たとえばオーストラリアの「カンタス航空」のチェックインを行っているのは、「カンタス」の社員ではなく、「JALスカイ」が代わりに担当しています。なぜなら、JALとカンタスは同じアライアンスだから。現に、JALはシドニーとメルボルンに就航していますが、おそらくシドニー空港とメルボルン空港にてJAL便をチェックインしているのは、JAL社員ではなく、カンタスの関連会社でしょう。

まだ、英語が使えるカンタスならまだしも、必ずしも、英語が公用語の国の航空会社に自分が配属されるとは限りません。おそらく、成田空港第二ターミナルで、JALスカイが担当しているのは、「JL・MU・NX・PK・BA・AY・QF」のはず・・・。しかもMUに関しては、ワンワールドではないんです。(アライアンス外ですが、コードシェアも個別に結んでいるから)英語はもちろんベースとして必要ですが、ここにあるエアラインだけでも「中国語・パキスタン語・フィンランド語」と非常に多岐に渡るのです・・・。もし英語以外を使う航空会社に配属になったら、その国の言葉を勉強することになるでしょう。

3、習得するべき英語はTOEICではなくて、あくまで英会話!!

長くなりましたが、正直TOEICはあくまで、入社希望の会社にこれくらい英語を勉強しましたよ!と保険をかけてもらえる程度で、英会話は全く別物です。CAでもグランドでも、英会話は出来ないと結構厳しいものです。なので学生の方は、TOEICももちろんですが、オンラインなどでもいいので、英語で話すことに抵抗がなくなるくらい習得しておくことをおすすめしておきます!

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