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【機材レビュー】Hollyland Solidcom C1-8S

今回は Hollyland 社製のワイヤレスインカム、Solidcom C1-8S のレビューです。参加者600名の企業周年イベントの撮影でテクニカルチームの連携用にパンダスタジオさんからお借りして使用してみました。

●音質

まず特筆すべきはその音質です。めちゃくちゃ良いです。私は聴覚優位なので音に敏感な方に部類すると思っていますが、それでも最高の一言です。雑音などもなく他の人の発言がとてもクリアに聞こえます。更に自身の声についてもモニターから返ってくるので、不必要に大きな声で喋ってしまうということもなく、ボソボソと喋る小声でも会話が可能です。今回のチームに加わっていただいた音響会社の代表の方も「音質めちゃくちゃいいですね。買おうかな…。」と感動しておられました。

●使いやすさ

C1-8Sのセットはハブ無しでの運用が可能です。マスター1台に対して、スレーブ7台をペアリングして使用します(合計8台)。(C1-4Sならマスター1台に対して、スレーブ3台。C1-6Sならマスター1台に対して、スレーブ5台。)ペアリングは至って簡単で基本的には起動するだけでOKです。本体のランプで接続状況をチェックできます。

●伝送距離

949㎡の会場でスタッフが散らばっていましたが、全く問題なく接続できました。更に空き時間で会場を出ての接続テストもしてみたのですが、同フロア内では会場を出ても問題なく接続されていました。更に2階と1階でも接続良好。2階と地下1階になると接続が途切れ途切れになってきて、場所によっては完全に接続が切れていました。以前に Hollyland さんの映像伝送の機材を使用したことがあるのですが、その際は距離が近くても壁1枚挟むと接続が切れていたので、「Hollylandさんってそういうものか…」と思っていたのですが、壁を挟んでも、更には別フロアでも通信できたのは驚きでした。ですので、同フロア内での使用であれば問題なく運用できると考えています。

●本体重量

各ヘッドセットの重量はわずか168gで、実際めちゃくちゃ軽いです。ただ、私は片方の耳にずっと付けていると耳が痛くなるので、適宜左右を入れ替えながら使用しています。(マイク部分が前後に自由に動くので、左右の入れ替えも簡単です。)

●バッテリー

非常に小ぶりで軽量なバッテリーですが、公式ではマスターが5.5時間、スレーブは10時間の連続使用が可能とのこと。ただ、ずっとマイクオンでマスターを使用していた際に2〜3時間でバッテリーが切れた経験から、本番前にマスターのバッテリーについてのみ入れ替えるようにしています。マスターの電源を切ると全てのスレーブの接続が一旦切れますが、再度マスターの電源を入れるとすぐに接続が復活するので、バッテリー交換も躊躇なく行えます。スレーブに関しては終日バッテリー切れることなく使用できています。

●トラブルシューティング

基本的には電源を入れればすぐにペアリングできますが、ペアリングできない場合は下記方法で解決できています。

方法1:Aボタンを長押ししてペアリングモードにして接続する。

マスター、スレーブ、共にAボタンを長押しすることでペアリングモードになります。これで大体の場合は接続できます。

方法2:方法1でペアリングできない場合はリセットパッチで本体をリセットする。

方法1でペアリングできない機体についてはファームウェアを最新に、、、ではなく、専用のリセットパッチで本体をリセットすると、ペアリングできます。

リセットパッチはこちら(提供:パンダスタジオレンタル)

●補足

以前は6台接続がMAXだったところが、ファームウェアのアップデートにより8台まで接続できるようになりました。パンダスタジオレンタルさんの子機のレンタルページには「マスターヘッドセット1に対して最大5のスレーブヘッドセットを使用できます。」と記載がありますが、これはアップデート前の情報で、現在は「マスターヘッドセット 1に対して最大7のスレーブヘッドセットを使用できます。」が正しい情報です。(パンダスタジオレンタル カスタマーサポートにも確認済。)

最後に

以上、Hollyland Solidcom C1-8S のレビューでした。気になった方はぜひ一度レンタルして使ってみてください。

パンダスタジオレンタル
https://rental.pandastudio.tv/item/Solidcom_C1-8S/



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