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これからサッカーが育てるべき世界に求められる人材

文部科学省の報告によると9歳から10歳の時期は
・自分と他人、物事を分けて考えられるようになる。
・発達には個人差がある。
・自己肯定感も劣等感も持ちやすい。
 

という特徴があります。

僕自身の経験上
サッカーで小学生の頃に
目立つ子や
選抜に選ばれる子は

月齢が高いです。 

これは単純に
小学生の頃や年齢が低い時ほど

知性もフィジカルも
月齢で大きな差が生まれる
ことが多いということです。

勉強の進度や
サッカーの運動能力の差が
大きく出てしまうのは
しょうがないのに

10歳ぐらいで
他人と自分を”分かる”ようになると
自分と”彼”を比較してしまい

自信をなくしてしまう子が
出てもしょうがないです。

”分かる”ことは成長だけれども

それによって

『自分には才能がない』
とサッカーを諦めてしまう最初の時期は

この10歳のラインだと
僕は感じています。

僕は毎年シーズンオフの12月頃に
地元のチームを訪れます。

そこでよく見る光景があります。

それは去年まで
プロである僕に果敢に勝負を挑み
負ければ悔しがっていた子が

『シモジ選手はプロだから勝てないです』といって
最初から諦めてしまう子が

小4から小5に変わったタイミングで
かなり出てくるということです。

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10歳までにどういう現実を刷り込むか
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物事を”分かる”のが10歳のラインだとすると

子どもたちに
”世界とはどういうものだ”と
分からせるかが

大人やコーチに
求められるとも言えます。


言い方は乱暴ですが
どういうことかというと

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”夢は叶う世界”か
”夢は叶わない世界”
==========

どちらを観せ
信じさせることができるかで

その子の世界に対する
”分かる”度合いは
変わります。

もちろんサッカー選手だけが
夢ではありませんが

根本的に夢は叶うという世界を
10歳までに見せれれば

その後は
サッカー選手じゃなくても
自分の夢を見つけて
自分の才能を発揮し
進んでいける可能性が高くなります。

でも
『そもそも夢は大事か』という議論。

それは
今までもありましたが

Yahoo!のCOO室室長の安宅和人氏の言葉を借りれば
「これからの時代でより大事になってくるのは”夢を描き実現する力”」
「学校で作られたロボットではなく"異人”(something different) 」

ということです。

これはこれまでの学校教育
”ドリル式”
”右へならえ式”
”空気を読め式”
では培われない能力です。

これからの時代で大事な力は
「一言で言えば”妄想力”」
というように

『それってできるの?』っていうのを
世の中に創り出す力です。

また近年のアメリカ有名大学の入学資格に
”起業経験があるかどうか”が
問われるという話も

これからの時代が
仮説を立て検証して価値を生み出していく創造力や

価値がスケールを大きくするものや
レールに沿ったものではなく
世の中にインパクトを与えられるかにシフトしている
という見解とも一致するように思います。

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自ら生み出し変化を生み出す
妄想力を持った人材を
必要としている
==========

でもこれって
サッカーで普通に養えることです。

これからの問題は
このサッカーで培った妄想力を
現実世界に応用していくことが
サッカー界&スポール界には求められています。


その方法は教育なのか
システムなのか分からないけど
それができるとき

サッカーは社会に貢献するだけでなく
世界を変える人材を育成する
最高のツールになっていくのだと思います。

前述の
”シモジ選手には勝てない”と
決めた子の世界では

・勝てないのならば挑戦しないほうが得
・勝ち負けがや損得が前提
・失敗しないほうがいい
・今できないものは一生できない

というような世界を描いている
あるいは今後も描いていく可能性があります。

そんな時僕は
数十年かけて培った
”非言語の本物の存在”を
僕はぶつけるようにしています。

夢を観れる人間にする荒治療は
”本物を観せること”です。

でも
=========
”夢は叶う世界”か
”夢は叶わない世界”
==========


をみせれるか?

これからの大人の
持つ役割と責任はかなり大きいなぁ。
プレッシャーを感じますね。

毎日進化していくことを
恐れずに。それを見る子どもたちが

夢を描くのが普通の時代になっていく。

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10歳までにどういう現実を刷り込むか
==================

をブレずに
やっていこう。

そんなことを考えています。

今日も最後まで観てくださって
ありがとうございました。 


SHO SHIMOJI

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