英語の「こそあど言葉」

日本語には俗に「こそあど言葉」と呼ばれるものがありますね。「これ」「それ」「あれ」「どれ」みたいなやつです。それぞれの頭文字をとって「こそあど言葉」という名前がつけられています。

あまり意識されていないようなのですが、実は英語にも「こそあど言葉」に似たものがあります。

いちばん綺麗にそろっているのは場所についての表現です。日本語とペアにして示してみます。

こ here

あそこ there
こ where

英語の場合、日本語の「そこ」と「あそこ」はどちらも there でしょう。あえて違いを出すなら、より遠い感じのする「あそこ」を over there にするでしょうか。すべて here の部分が共通です。そこに t や w がついています。

here there where 以外にも、似たような関係になっている言葉をまとめてみましょう。

here there where
× then when
× that what

who については、古英語(昔の英語)で「あなた」を表す単語が thou なので、thou と who で同じような関係にあったのではないかと類推できますが、現在の英語では you に置き換わっていますので、残念ながら、現在の英語では上にまとめたような関係にはおさまらないものになっています。

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