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ある通信教材の思い出【育児日記 vol.2】

自分が子供のとき何を楽しいと思い、何を後悔していたか?今でも明確に覚えている思い出は何か?

と、親になってからというもの、よく回顧している。
考えてみれば「自分が子供の頃にできなかったことを、我が子にはなるべく叶えてあげたい」というのは親として自然な感情ではあるなと思う。

すごくしょうもないけど、私は小学校の時、下校時間に校門の周りで知らない大人がたまに配布しているポピーとかベネッセの通信教材のお試しワークをやるのが好きで、親によく本教材を受講したいとねだっていた。

実際にある英語の通信教材を始めると、付録やビデオにしか興味を持たず、ワークは白紙のまま次号が届いてしまうというのがザラにあり、ある日その何も手をつけてないワークが親に見つかって心底怒られたのであった。

怒り狂った親に教材を投げられて、運悪くその冊子の角がおでこに当たり、ケガをして、私はわんわん泣いた。

親はひどく動揺して私に謝っていた(ような気がする)。
その時の教材が宙を舞う光景を私は鮮明に覚えていて、

ああ、もう来月号からは受講させてもらえないんだな。それは、やりたいと言い出した私がちゃんとやらなかったのだから、仕方のないことだな。と子供ながらに納得していた。


今になって思うのは、そうした子供向けの通信教材は親の伴走が不可欠だったし、たとえ子供からやりたいと言ったことでも、親がきちんと見守る・フォローする姿勢を整えるのは必要なことだということ。
(別に実親を責めるつもりは全くなく、一般論としての気づき)


それで。
何の後悔かわからないし、別に子に求められたわけでもないんだけど、最近我が家ではこどもちゃれんじをはじめた。
およそ1年、体験版や中古のおさがりでの様子見を経て、子が気に入っていることを確信してからの正式受講である。
(別にベネッセの回し者ではないけど、最近上場廃止のニュースを見て今後も応援したいと言う気持ちもあり、他のサービスにも割と課金している。教材の質は良いと思うので)

子となるべく一緒に映像教材を見て、親向けのガイドに沿った声かけや遊びの提案をしたりして、勝手に昔の自分ができなかったことを今取り返しているような気持ちでいる。完全な自己満足である。
それでも、しまじろうや英語のキャラクターのぬいぐるみをぎゅっと抱きしめる我が子の姿が心底愛おしいのだ。

おそらくこれから先、我が子が何かをやりたいと申し出ることがあって、私はそれに対して、できる限り、やってごらんよと背中を押すだろう。

けれど、はじめたことを継続するための努力もまた必要で、そこに大人の適切な関与は必要であると思う。続かなかったことを子供だけの責任にはできない。


願わくば、我が子が「やりたいことをやりきった!いっぺんの悔いなし!」と思うところまで付き合う根性のある親を目指したいところである。
難しいかもしらんけど。


(ちなみに)
私が小学生の頃ちょっとだけやっていた英語教材、なんだったっけな?と記憶を頼りに検索したらこれだった。(拾い画像でごめんなさい)

アクティブキッズイングリッシュクラブ、というやつだったらしい。これはベネッセのやつなのか?ホームページにも何の情報もなく、このビデオがヤフオクで落札された痕跡しかネットで見つけることはできなかった。これを受講したことある人いますか?っていねーか、はは。

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