後悔や四季や、あと流星のきらめく世界

河川敷で夜空を見上げたら、雲の合間に流星。この街で私はストレンジャーで、匿名性の中でとても自由だ。
酔いが回ると明日やあさってのことが比較的どうでもよくなり、ストレンジャー然としている私、恐れもせず大地に転寝。雨上がりの地面がつめたい。満天とはいえない星空の隙間に白鳥座。吹き抜ける風が涼しい。草原から昆虫と蛙の大合唱。河川敷と公道を区切るガードレールが、日常と非日常を分断するように白々と続いてゆく。人工的な街灯の光はここには届かない。

本当はもっとまともに生きてゆきたい、できれば人生は楽な方がいい、リスクは少ない方がいい。だけど、現実はなかなかうまくいかない。

燃えている今を、千切れそうな脆い隙間を、埋めるように日々を更新していく。
ゆるやかな墜落の入口はここからだ。

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