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雨の降る冷たい春、 憧れに会えた日の話



2022.4.18
初めて、平野紫耀くんに会えた日。


そもそも実感があまりにもなく、ゲート、案内時間から見事な天井席だと確信したとき、そっか。とやけに冷静だったのを覚えている

あのときはまだまだ信じられなかったんだねきっと。こんなにも素敵な人がこの世界に存在するということを。

到着した時間はまさかの開演15分前。

予想外にも強い雨風に普段止まらない電車が止まってしまったり、がんばって巻いた髪も気力をなくしたようにゆるくなってしまって。手も服も雨に濡れて着く前からハプニングばかり。準備していても、こういうときに限って時間は余裕をくれない。不覚にもこのやろ〜〜なんて思ってしまった、笑

それでも、大好きな人に会うときは何があっても笑顔で!!人生でいちばん可愛くいる!を心の中に掲げてステージから見えるはずの無い席なのに手鏡で過去一うまくいったメイクをちゃっかり確認したり、この中に入ったらセットがあって、ステージが見えて、、ってドキドキしながら階段を上り、席に座ったのもちゃんと覚えてる。

開演1分前

落とされた照明を合図に少しずつ灯されるペンライト。瞬く間に会場を包み込んだ5色の光があまりにも綺麗すぎて思わず涙が込み上げてきた。

でも、この景色のひとつになりたい、と泣きそうな気持ちを一生懸命押し込めてわたしも赤い光に気持ちを込めて灯した。ずっと会いたかったよ。この想いがほんの少しだけやっと報われるんだねって。

そのとき、初めましての感情が私の心の中を吹き抜けて行った。





わたしが、この目で初めて見た憧れの好きな人は、切なくなるくらいとっても煌めいていて、銀河一のアイドルだった。どんな言葉が似合うだろう、といろんな表現を当てはめてみるけど、どれもちがって。

ファンに会えて嬉しい紫耀くんと紫耀くんに会えて嬉しい私。

手を伸ばしても届か、ない。でもそこにはいる。

なんだかその距離感がどうしようもないくらいもどかしくて、ギュッとなる心を放すように想いをペンライトに乗せて振った。とにかく、とにかく。ステージで楽しそうにキラキラ笑うあなたに届くように。

ただ、あれだけ一緒にいたのに、欠片のようなところどころしか残っていないなんておかしな話だけど、ふと思い出す記憶は夢なのか、と思うほど儚くて。


「こんな幸せな時間が一生続けば良いのにって思うんですけど、残念ながら僕たちは魔法使いでもなんでもなくて、今日が終われば、僕たちもみなさんと同じで日常に戻ります。」

ちょっとずつまた明日への時間が近づいてくる、

ここを出て、ふわふわした気持ちで家路に着き、いつも通り朝が来れば、眠たい私を急かすように鳴るアラームを止め、急いで支度をし、電車に飛び乗って学校まで行く

そんな当たり前の当たり障りのない平凡な日々が始まってしまうんだ。そう実感した最後の挨拶からアンコールまで、こんなに愛おしくてずっと抱きしめていたい時間終わってしまうなと思いながらも、一瞬一瞬刻まれる思い出と、それに反比例して過ぎる時間にどうしようもないジレンマを抱いて、気持ちを伝えてくれるあなたに、うんうん、と噛み締めるように頷きながら溢れ出る涙を拭うのが精一杯だった。(箱ティッシュ、友達に、だって泣いちゃうでしょ?って言われたから何言ってんのと思いながらも持っていって本当に良かったと思う)


ほんのちょっと遠い席だったけど、アンコールで、わたしの大好きな曲、『幸せがよく似合うひと』を歌いながらトロッコに乗って下に来てくれたとき、きっとこんな上、見えないだろうけど、この日のために頑張ってきたこと応援してきた気持ち、全部伝えたい、そう思って『紫耀くん!幸せと笑顔をありがとう』のうちわをそっと胸の前で掲げて、下で笑うあなたに想いを送りました。


「いつもの日常の中でも、辛いこと、大変なこと、悲しいこと、幸せなことがある以上、必ず大変なこともあると思います。でもそういう時は、家族、友達、恋人、周りの人たちに頼ってください。もうそういう人もいないよって人たちは、僕たちがいますから。こうやって直接会えなくても、電波を通して、雑誌やSNSで、みんなに会いに行くから。辛い時は、いつでも俺らを頼ってください。そして、俺らが辛い時はみんなに頼らせてください。」

肩を震わせながら聞いたこの言葉。もうなにをどうやって何度数えても数え切れないくらい頼らせてもらって救われて、それでもまだまだ頼らせてもらうかもしれない。ほんと、私ってしょうもないオタクだなって笑っちゃう。

だから紫耀くんも頼るんだよ。いつでも肩貸すから。迷わず寄りかかってください。




こちらこそ貰ってばかりの愛をどう返せるだろうかと頭を捻って考えてみるけど、在り来りなことしか思いつかなくて。

でも何も出来ないなりにずっと味方でいさせてね。



ほんとの最後、ずっと上に向かって手を振っていたたくましい姿をみて、ああこの人のことずっと大好きでよかったなって、そう心から思った。


『死ぬなよ〜!!』

これは、紫耀くんが最後にくれた私がちゃんと前を向いてしっかり歩いていくための約束の合言葉。

あなたはいつも自分のことを王子様なんかじゃないと言うけれど、小さなことすらなにひとつ取りこぼさず私を笑顔にしてくれるのは、紛れもなく紫耀くんで、そんな紫耀くんと一緒にいろんな景色をもっと見ていきたいと思いました。


そしてきっとこれからも、あなたに何度も心動かされ、好きで好きで仕方が無くなるんだと思う。


いつもありがとう。アイドルでいてくれてありがとう。5文字だけで伝えきれない感謝は、また今度。ありがとう以上の言葉があればいいのになんて頭を抱えるのは毎度のことで言葉足らずな私には難しいんだけど、でも今じゃなくていいかもね。また笑顔で会えたときに伝えさせて。

いつになるかわからないけれど、またすぐ会いに行けたらいいなって思ってます。

そのときまで元気でね。

紫耀くんも死ぬなよ!!!


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