2020年8月4日、北海道に攻め、大阪に帰ってくる

大坂夏の陣2020といったところか。(しょうもない。面白くもない。)

昨日朝に関西空港を発ち、採用試験を受ける受験地の観光をして夜までゆっくり。

そのあとゆっくり、泥のように眠り、朝からなんとも言えぬそわそわを感じつつ面接試験へ。

面接試験が終わり、お昼過ぎには新千歳空港に着いていた。

帰省でもない、採用試験での北海道旅行をこの数ヶ月で2回行った。
今回の採用試験が進めば2週間後にもう一度、このような北海道旅行が待っている。

贅沢な使い方と捉えるのか、ただの無駄遣いと捉えるかだけども、
どうせ同じ額、同じ時間を消耗するのなら、楽しく、得るもの多いといいよなと思う。

今回の旅には、千葉雅也さんの『勉強の哲学』、石井直方さんの『トレーニングをする前に読む本』、あと、黒川洋一さん編の『杜甫詩選』と一緒に出かけた。

旅の最中に読む杜甫はとても良い。たとえそれが航路でも陸路でもなく、空路であっても。

僕が読んだものは、30過ぎの年で読んだ詩が多かった。
括られ方がまた、『浪人生活の詩』というからまた。

浪人を経験し、今もどこか、その頃よりもなお浪人を地で行っている感じがあって。それで、同じ年にて旅に出ている杜甫だ。

1300年ぐらいの年を隔てて、勝手に同志として並んで見ている。

彼らの時代にも、心の不安定な時というのがあったようで。
そしてそんな時に読んだ詩に、

『焉能心怏怏 祇是走踆踆』
「どうして心に不平をもって、ただ走りまわっていることができましょう」
(p.28-, 黒川洋一編『杜甫詩選』(岩波書店)内、『奉贈韋左丞丈、二十二韻』)

というのがあって。

これだけ時代が変わっていても、気持ちが落ち着かないままには何もできない、体だって動かないって思うことはあったのだろうなあと思うのでした。

さて、大阪に僕は帰ってきた。

大阪に帰ると言える期間もあとどのくらいだろうか。
噛みしめるように、楽しくやって行けたらいいね。

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