エヴァ考察第一回「AAAヴンダー」

 これから,何回に渡ってエヴァンゲリオンの考察を書きたいと思います.

アニメ版使徒 テレビ版使徒

 まず,新劇場版の使徒にはアニメ版に元ネタがいるのはお気づきでしょうか?
第三の使徒 → 休眠中に捕獲されたサンダルフォン
第四の使徒 → サキエル
第五の使徒 → シャムシエル
第六の使徒 → ラミエル
第七の使徒 → ユニゾンからのライダーキックで倒されたイスラフェル,アメンボみたいな姿はマトリエル
第八の使徒 → 宇宙空間での球体状の姿はレリエル,展開後の虹色の姿はサハクィエル
第九の使徒 → バルディエル
第十の使徒 → ゼルエル
第十一の使徒 新劇場版では明示されず
第十二の使徒 → ファイバー型の姿から綾波の姿に変形したアルミサエル
第十三の使徒 → タブリス(カヲル君)

ここに出てこないアラエル,イロウルにも対応するシーンがあります.
アラエル → 宇宙空間に出現し,アスカを追い込むQ冒頭の戦闘シーンに一致
イロウル → エヴァMark9がヴンダーを乗っ取ろうとするQ後半のシーンに一致

あれ,ガギエルは?
アニメ版でガギエルといえばアスカに倒される海獣の姿の使徒でしたが,新劇では消されています.どうやらガギエルは原画が失われ,新劇に登場できなくなったとのこと.アスカが進撃で倒した第七の使徒は新たにデザインされたそうです.かわいそう

(参考) https://dic.nicovideo.jp/a/ガギエル 

ベタニアベースの第三の使徒

第三の使徒
"『破』に登場。複数の足が生えた球形の胴体(設定画ではトラス状の拘束具で二つ折りにされているようにも見える)から生えた骨状の蛇もしくは龍のような首と尾に、血管のような赤色と青色のケーブルもしくはパイプが配され、首にはエントリープラグソケットが埋め込まれているという、EVA同様に生物と機械の折衷のような外観となっている。頭部から放つ光線を主な武器とする。
発見時は永久凍土内で休眠状態にあり、人類による解体調査を受けた後、NERV旧北極基地のベタニアベースに封印されていたが、加持の手引きによって封印を解かれ、活動を開始したところ、マリの操縦するEVA仮設5号機と交戦、ベタニアベースの地下トンネル天井部を光輪上のエネルギーで掘削して地上部のアケロンエリアへ脱出するも、仮設5号機に簡易式ロンギヌスの槍(似非復元型)で首を貫かれて身動きを封じられ、マニピュレーターで口腔内のコアを握り潰されて殲滅された。デザインは主に鬼頭莫宏による"
https://ja.wikipedia.org/wiki/使徒_(新世紀エヴァンゲリオン)#第3の使徒

加持リョウジ 「人類の力だけで使徒を止める事は出来ない。それが永久凍士から発掘された第3使徒を細かく切り刻んで改めて得た結論です。」

第三の使徒で検索すれば首刺さったエントリープラグが見える画像はたくさんあるので省略.ベタニアベースでは永久凍土から発掘された第三の使徒を切り刻み,その一部から人工的に使徒を作り,ダミープラグを刺して制御する研究が行われていたと考えられます.

第三の使徒=ガギエル

では,この第三の使徒の切り刻まれる前の全体の姿はどんな物だったのでしょう?
ガギエルこそが,その全体像であったと予想します.
おそらく,制作サイドにはアニメ版の使徒を新劇に登場させる計画があったのでしょう.しかし,ガギエルの原画だけが失われてしまった.そこで,ガギエルを切り刻み一部のパーツだけを第三の使徒として登場させる流れになった.こんな流れでしょうか?

EVA4号機

破における不遇といえば,ガギエル以外にもEVA4号機も不遇です.気づいたら事故で消滅していました.

"稼働時間の限界を延長する(新劇場版ではS2機関という表現はされていない)試験機であったが、事故によって周辺施設と共に蒸発した。試験内容の詳細はリツコですらほとんど知らされておらず、事故との見解にも加持が疑義を示している。"
https://ja.wikipedia.org/wiki/エヴァンゲリオン_(架空の兵器)#4号機

ちなみにアニメ版では
"アダムより製作される。米国NERV第2支部でのS2機関の暴走により、周りの関連研究施設と共に消滅してしまう。TVシリーズでは外観描写は無い。形状は3号機と同一であり、カラーリングのみシルバーと異なる[7]。ゲームなどで出現するが、それについては詳細の説明を参照。プラモデルやアクションフィギュアは発売されている。"
https://ja.wikipedia.org/wiki/エヴァンゲリオン_(架空の兵器)#4号機(EVA-04_PRODUCTION_MODEL)

元々,アニメ版ではシャムシエルを倒した後.形象崩壊しなかたた死骸からS2機関が回収され,米国のネルフ支部でEVA4号機への搭載実験が行われています.一方,新劇ではシャムシエル(第五の使徒)は倒された後に形象崩壊してしまいます.

ここでは,EVA4号機に第三の使徒から採取したS2機関を搭載する実験が行われていたと考えます.

リツコが「エヴァ4号機は、稼働時間問題を解決する新型内蔵主機のテストベッドだった・・・らしいわ」とのみ発言し,S2機関に言及しないことはマルドゥック計画を知らなかったのだと考えれば筋が通ります.

海洋生物研究


新劇から新登場のこの研究所がマルドゥック計画に関与していると考えます.
ベタニアベース,米国のネルフ支部とマルドゥック計画は頓挫していますが,巨大なガギエルですから,まだサンプルが残っていそうです.そこで,海洋生物研究所に運び込み,ガギエルの再生を行っていたのではないでしょうか?使徒ガギエルを再生させるには,生物が住めない赤い海ではなく,海洋生物研究所の青い海が必要だった.そんなところでしょうか?

加持リョウジ

加持はベタニアベースでのマルドゥック計画をゲンドウの指示で頓挫させ,EVA4号機消滅事故の際にも意味深なセリフを残しています.これらはゼーレ主導で行われたマルドゥック計画をゲンドウの指示の元,妨害し,自らのコネのある海洋生物研究所でマルドゥック計画を行うための作戦だったのではないでしょうか?もちろん,日本にあるこの研究所にはゲンドウの息がかかっているのでしょう.


青い海

実際のQとは全く違うことで話題になった破の予告は,破の後,Qの前を描写しているというのが定説です.その中にナレーションが「幽閉されるネルフ関係者」と喋るシーンで,ネルフ関係者が戦自の巨大な空母のような船にヘリで連れて行かれるシーンがあります.その時,画面端に青い海が写ります.(「幽閉されるネルフ関係者」でggrks)この海は,海洋生物研究所ではないでしょうか?

ネルフ関係者が戦自の空母に収容された後,戦自と和解.共闘して再生された第三の使徒ベースに建造されたヴンダーを強奪.ヴンダーの妙に生物のような,骨のような,カイオーガのようなフォルムはガギエル由来ではないでしょうか?

ヴンダー=第三の使徒

Qの序盤,ヴンダー戦闘シーンではミサトたちが司令室ごと,エントリープラグに入り,LCLガスを充満させるシーンがあります.彼らは何にシンクロするのでしょうか?第三の使徒にシンクロするのです.

次回はそもそもなんのためにヴンダーが建造されたかに斬り込みたいと思います.

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