新劇エヴァはノアの箱舟の物語である
3/8に新エヴァ公開を控える中、今回は新劇エヴァとノアの箱舟の類似点を考察してみたいと思います。
AAAヴンダー=ノアの箱舟
AAAヴンダーの正式名称はAutonomous Assault Arkすなわち、自律強襲箱舟です。ここでArkという英単語はノアの箱舟を指す単語であり、思いっきりノアの箱舟伝説をヒントにしています。
では、新劇ではどの程度ノアの箱舟を参考にしているのでしょうか?
全ての生命の絶滅
全ての生命は絶滅し、箱舟に乗り込んだわずかな人間だけが生きながらえています。
契約の虹
ノアの方舟では洪水が治まった後に、新劇では使徒を倒した後に、空に虹がかかっています。どちらも契約が進んだことを意味する者です。
使徒を倒した時にかかる虹は新劇特有であり、新劇が旧劇とは違いノアの箱舟を参照しているという事実を強調します。
考察
ここまで、新劇がノアの箱舟を引用していることを見てきました。
では、ノアの箱舟との類似点からどのような考察ができるでしょうか?
海洋保安研究所=ヴィレ
青い海の復活を目指す海洋保安研究所と青い腕章をつけるヴィレはよく結び付けられます。さらに失われた海洋生物を保存する海洋保安研究と全ての生き物のつがいを乗せたノアの方舟には深い類似性は、海洋保安研究所がヴィレの前身であるという説を裏付けるものです。
ネフィリム
そもそもノアの方舟伝説において、なぜ神は洪水を起こす必要があったのでしょう?
それは堕天した天使が人間の娘と交わってネフィリムという巨人を生み出したからです。この巨人たちは地上のあらゆるものを食い尽くし、果てには共食いまで始めたため、神は洪水で洗いさることにしたのです。
したがって、ネフィリム=インフィニティのなり損ないで、洪水=コア化だと考えることができるでしょう。
さらに、堕天した天使と人間の交わりは、Mark6とリリスの融合に見出せます。
まとめ
新劇は強くノアの方舟の影響を受けていることを示しました。
そして、堕天使と人間から生まれたネフィリムを一掃するための洪水が起きるというストーリーから、第十二使徒(Mark6)とリリスから生まれたインフィニティのなり損ないを一掃するために地上がコア化したという物語を見出すことができるのです。
深堀
旧劇は基本的に新約聖書におけるキリストの物語でした。旧劇における初号機の磔と世界の再生はキリストの犠牲と復活の焼き直しです。
これを超えて新たな物語を作ろうとする新劇では、神と人間の新たな契約の物語であるノアの箱舟を引用することにしたのだと想像することができます。
であれば、シン エヴァのラストでは、地上のコア化は収まり、人類は地上に降り立って神と新たな契約を結ぶはずです。その時、神は空に虹をかけるでしょう。
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