sekiro考察#0 不死の神々の構造

Sekiro世界には不死の存在が四つ存在する.桜竜,ぬしの白蛇,ぬしの色鯉,蟲である.この四つの関係をこの記事では概説する.

桜竜と蟲
「長旅経 蟲賜りの章」によれば,蟲とは桜竜から授けられたものであるそうだ.「外伝 死なず半兵衛」によれば変若水を飲んで変異した蟲が体内に付くことで蟲付きになるらしい.変若水が桜竜から生まれるものだとすれば,桜竜と蟲の関係が説明できる.


桜竜とぬしの白蛇
この二つの関係は一目瞭然,明らかに外見が類似している.加えて,竜の帰郷エンドには蛇の干し柿が必要になる.また,籠に隠れて白蛇の左目を刺すアクションは,輿入れ及び拝涙を思い起こさせる.

ぬしの白蛇と蟲
蛇を古い時代に信奉していた仙峰寺は今や蟲付きの探求に魅入られ堕落している.ここでは大蛇と大百足の戦いの伝説も意識されているかもしれない.


桜竜とぬしの色鯉
白蛇と桜竜の関係に比べて,色鯉と桜竜の関係にはヒントが少ない.しかし,水生村には桜鯉という桜と名のつく赤目の鯉が存在する.桜鯉とは鯉の鱗が桜のような色彩であることを示したものだろう.

ぬしの色鯉と蟲
色鯉と蟲の関係は源の宮での餌やりでの,「まこと貴い餌」が寄生虫のついた鯉の餌であるならば,鯉は蟲に殺された事になる.さらに蟲のついた鯉の肉を食べて破戒僧が蟲付きになったと思われる.

ぬしの白蛇とぬしの色鯉
色鯉と白蛇には高度な対称性がある.
まず上記の通り,白蛇は仙峰寺や桜竜の竜と関係し,色鯉は源の宮や桜竜の桜と関係し,蟲によって死に瀕している.視覚においても白い蛇と多彩な鯉が色彩において比較されている.
さらに脱皮を繰り返す蛇と,宝鯉の鱗を集めて鯉になろうとする壺の貴人が対比されている.

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