sekiro考察#1 桜竜と蟲憑き

「師曰く変若の澱を飲み適応した蟲などが特異なものになる事があり
例えばその蟲を食べた獣などを口にしたりなんらかの理由で寄生された者は稀に『蟲憑き』になる
どれほど体が損壊しても蟲が補修をするため限りなく不死に近い」(外伝「死なず半兵衛」より)

変若水によって変化した蟲が寄生したのが「蟲憑き」であるようだ.
では変若水とはなんだろうか.

変若水(おちみず、をちみづ)とは、飲めば若返るといわれた水。月の不死信仰に関わる霊薬の一つ。人間の形態説明の一部としても形容される。西洋のエリクサー、中国の仙丹に当たるものである。(wikipediaより)

Sekiro世界においては,源一郎のように飲んだものを尋常には死なない体にしたり,赤目にしたりする.若返りというよりも超人の力を与える水のようである.

源の宮から流れ出る変若水の源流は神域の祠である.この祠には桜竜が座すのだから,変若水は桜竜から生まれたものだと言えるだろう.
桜竜とは雲,すなわち天候を支配する神である.源の宮は渦雲に隠され,桜竜と戦う仙郷も雲に包まれている.さらに,桜竜は雷を操るが,雷も雲からもたらされる.山奥の葦名の地には海がないので水は雨しか存在しないが,雨も雲からもたらされる.
ところで,変若水の語源は「復ち(をち)」であるそうだが,sekiro的には「落ち」の意味もあるだろう.源の宮から「落ち」てきたのが変若水だというも解釈できる.最も高所にある源の宮から落ちてきて,葦名の底および落ち谷までを上下に神の水が貫くのである.

以上の考察によって,蟲憑きとは変若水によって変化した蟲が寄生した者であり,変若水は天候を支配する桜竜からもたらされることが分かった.したがって,蟲憑きの元を辿れば桜竜に行き着くのである.

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