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『草』:草わたしの草シリーズ

シダちゃんねるをお聞きの皆さん、いつも私の作品を聞いてくださり、ありがとうございます。そして、朗読の時間をしてくださるシダさん、いつもありがとうございます。

作品の背景や、私の事について知りたいとの意見を耳にしましたので、この場を借りて紹介させていただきたいと思います

実を言うと、この作品は10分ほどで作成しました。
「草」シリーズの告知を知った時はかなり仕事が忙しくて、話を練る時間がほとんどなかったです。締切り期間も迫る頃に、アイデアがうかんだので、短時間で仕上げてシダさんに作品を渡しました。細かい表現はシダさんに任せました。

この作品は、私の実体験をもとに作成しています。
祖母が認知症を持ったこと、人がわからなくなったこと、そして訃報を聞いて実家に帰省したことは事実です。
作品では、押し草を祖母が残していたとの内容ですが、実際はカエデのブローチを持っていてくれました。認知症になっても、服にはブローチをつけていてくれました。
また、私は祖母とパンジーの押し草を作ったことがありましたので、パンジーの押し草を入れました。また、ブローチのこともあって、カエデの押し草を考えましたが、より現実味を入れたいと思った時に大阪の御堂筋のイチョウ並木を思い出してイチョウを採用しました。

主人公の祖母が残してくれたものを際立たせるために、祖母が自分のものを全て捨てた設定にし、そして、主人公が覚えていない小さな約束を祖母は覚えていたと言う対比を物語に追加しました。

現実の生活において、私は覚えていないことを親が鮮明に覚えていることがありました。
そのため、母親に主人公の幼少期のことを話してもらいました。この母親は作った母親になります。私の実の母は寡黙で話をするような人ではないです。一方で、母親の言葉にシダさんが感動して下さったので、私が知らない何かを参考にしていたのかもしれません。

実を言うと、この作品を書いている10分間、涙が止まりませんでした。
実話をもとにしているといえども、祖母の訃報を聞いた日のことや遺品整理をしていた日々をありありと思い出してしまいました。そのような感情のまま作品を作り上げました。
感動が皆さんに伝わったとお聞きしていますので、祖母との思い出を昇華でき、大変嬉しく思っています。

最後に

いつも、朗読をしてくださるシダさん。また、朗読を聞いてくださり、さまざまな意見を行ってくださる皆様、本当にありがとうございます。
皆様が聞いてくださり、反応をくださるおかげで、創作意欲が増しています。
また、物語を紡ぐことで、私自身の過去をひとつずつ昇華できています。このような場所を作ってくださり、本当に感謝しています。

もし、質問などありましたらメッセージをいただければ返信します。
拙い者ですが、今後とも生野大輔をよろしくお願いします。

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