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『決意のペン』:リレー任務シリーズ

シダちゃんねるをお聞きの皆さん、いつも作品を聞いてくださり、ありがとうございます。そして、朗読をしてくださるシダさん、いつもありがとうございます。
今回は2回目のリレー作品に参加させていただきました。
前回に引き続き作品を仕上げるアンカーになりました。
作品を作成する時の考えを書いています。ニュアンスの違いなどがあると思いますが、その点も楽しんでいただければ幸いです。


作品を初めて読んだ時

作品を初めて読んだ時、始まりが学生の恋愛ものでしたので、主人公の恋愛をどのように終わらせようかと考えながら読み進めていました。
ただ、主人公のアオイがいきなりデジャヴを感じ初めて、さらに神社に瞬間移動したから、驚きました。
恋愛ものを感じながら考えていた私にとって作品に動きが出たので、思案に暮れてしまいました。作品は最後まできちんと見るべきですね。


作品をまとめ始める

作品の方針がきまらない中、出来ることを進めていきました。

 作品の大まかな前提を考える

ひとつ目に、私が担当するパートの文字数は少なくすること。
前回の作品リレーの回では全ての伏線を回収しようとするあまり、私のパートが長くなってしまいました。おそらく、半分近くを占めていたと思います。
作品としてはまとめられたと思いましたが、他の作者さんのパートを活かしきれていなかったと思いました。
今回は、他の作者さんと同じくらいの文字数で作品を終えようと思っていました。
結果的に実現できたと思います。
しかし、文字制限をかけたので聞いている人に委ねる部分がかなり多くなった印象があります。

二つ目に、シダちゃんねるに合う作品にすること。
前回のリレー作品の時にも考えていましたが、シダちゃんねるの過去作品から逸脱しすぎない程度の作品を作ろうと考えました。
シダさんに朗読してもらうので、シダちゃんねるの色に合うように作品を作ろうと考えました。
できるだけできたと思います。

最後に、前の人の作品をつなげること。
ひとつ目と被る点もありますが、他の作者さんの作品を出来るだけ引き立てようと考えました。他の方の作品があるからこそアンカーが作品を終えられるので、作品として完成することよりも、全員の作品を出来るだけ際立たせられるように考えていました。
結果は、もう少し回収アオイの感情を回収できたと思いました。

 作品をまとめる

  共通事項を書く

作品を熟読し始め、共通事項を書き出しました。
(私に来た時の作品から推測していますので、それぞれの作者さんの意図から離れている可能性はあります。)
主な登場人物は、アオイ・フジオカ・大地の三人。
学校(中学校もしくは高校?)に通っていて、三人とも幼馴染の関係。
アオイがフジオカさんに話しかけている場面や3行日記を気にしている点から、アオイはフジオカさんに好意を寄せていることを感じていました。
主人公の感情の動きが多く書かれていたので、「アオイの感情(心)の動き」に焦点を当ててまとめようと決めました。

  作品の終え方

次に、作品の終わり方を考えました。
いきなり神社に移動しているので、この繋げ方が難しかったです。

はじめに考えたのが、ゲームでした。
学生が神社の怪物と戦うゲームの一場面で終えようかと思いました。
ぬ〜べ〜みたいな設定のゲームにして、おじいちゃんを敵キャラに。。。
と考えていましたが、シダちゃんねるに合わないのと、前の作者さんを否定してしまうと思いやめました。

次に考えたのが、タイムリープ系でした。
神社に移動しているから時間も移動していいのではないか?
と思いタイムリープ系にしても良いのではと思いました。
この時に、『流星ワゴン』『プロポーズ大作戦』を思い出しました。
どちらも、過去のある時期にタイムリープし、現在を変えていこうとする物語です。
これだと、色々な伏線を回収できると感じ、しかもリアルな日常をかけると思ったので、流れをタイムリープに決めました。

「物語を最初に戻したら、アンカーからはじめの人にリレーしているみたいで面白い」
とワクワクしたのを覚えています。

  伏線を書き出す

伏線を列挙しました。

  1. アオイがフジオカさんに寄せている心

  2. アオイが神社にきた覚えがあること

  3. アオイが助けを求めているアヒル

  4. 書いたら現実になるペン

  5. 変なマークの付いたニット帽をかぶったじいちゃん

2から5はタイムリープ時に回収しました。

5のじいちゃんはタイムリープをコントロールしている人(?)で、ニット帽の変なマークに2のアヒルを書きました。
アヒルのマークには特に意味はないですが、「アヒルに返信できる」「アヒルのマークでアオイを冷やかしている」など、色々想像してもらえれば嬉しいです。

4のペンはおじいちゃんが持っていて、アオイが書くことにしました。

2はアオイがおじいちゃんに気軽に話すことと、4のペンで書いたことで、何度かタイムリープしているという感じをかもし出して回収しました。

最後に1についてですが、あえて回収しませんでした。
1を回収しようとすると文字数が長くなりそうだったため敢えて回収せずに残して、聞いている人に想像してもらうようにしました。
回収しないという方法を新しく使えたので学びになりました。

タイトルを考える

作品を書き終えた後に、タイトルが残っていました。
タイトルは作品を説明するシンプルな文字にしたいと思っていました。

候補のワードとしては、「アヒル」「未来」「ちょうちょ」などを挙げていました。

再度、作品を見返したときにペンの説明がなかったので、ペンを入れようと思い、
また、アオイに過去ではなく現実を自分で動かし初めて欲しいと(個人的に)思ったので、決意という言葉を入れました。

「ペンは書いたら現実になるのではなくて、書いたことを自分で現実にしている」
という意図をペンに込めてタイトルにしました。

ここで失敗したと思うのが、朗読を聞くと「勇気」という言葉が際立っていたので、
決意ではなく勇気にした方が、作品全体として良かったかなと思う点です。


終わりに

作品をまとめるアンカーは考えることが多くて大変です。
物語に大きな動きがあると、整合性を取るりたいからです。
一方で、動きがあるから回収しやすくなると感じた回でした。
動きがないパートも、作品に背景などの情報を加えてくれていたと感じました。

新しい試みをできる機会になり大変感謝しています。
全ての作者さんが書いてくださったからできることだと思っています。
皆さんありがとうございました。

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