量より質。【高校生へ伝えたい】

ふと高校生活のことを思い出した。

よく、生活指導の先生とか、予備校の講師がセミナーで

「勉強時間は、学年の数+1時間を目標に頑張ること。」

と言っていた。今考えても思うが、なんだその理論は。(笑)

学校の朝のホームルームが終わると、前日の宅習時間を記入しなければならず、一定期間ごとに、宅習時間の校内ランキングが出るのだ。

僕は、そんなに長時間勉強できないタイプなので、受験期も自宅での宅習時間は30分とかざらにあった。

三者面談の時に宅習時間ランキングを言われるわけだが、学年で見ても、クラスで見てもドべを争うランキングに常にいた。

でも、学力には自信があった。校内模試では上位10パーセントには入るし、定期テストも他人と比べて点数が高かった。

もちろん、こんなことを書くと、地頭が良ければ勉強をしなくても上位は取れるなどの意見があると思うから一応伝えるが、高校入学時の模試は中の下くらいで、最初は凡かそれ以下くらいだった。

頭は悪くない。という程度だが、勉強のやり方に自信があったのだ。

周りの生徒は、家での勉強以外にも塾に行ったりしていたのに、なぜそんなに学力が上がらないか理解していない人が多い。

学校側が、勉強時間を延ばせば学力が上がるという謎の理論を提唱しているおかげで、身のない勉強ばかりしている人ばかりだった。

もともと、高校というのは、高校が用意してくれたカリキュラムをしっかりとこなせば、ある程度の大学へ進学できるように組まれている。

なのに、そのカリキュラムを無視して、それ以外の自習や塾でいくら頑張ったって効率が悪すぎるし、勉強時間を稼いで勉強した気分になっているだけだ。

少なくとも僕の高校の生徒はそれが分かっていなかった。

もし、いまだ気づいていない高校生がいたら伝えたい。

「質よりも量を優先するな。質を極めれば量なんていらない。」

5月30日 研究室にて


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?