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限界大学生オタクが湘南ベルマーレの全選手評価をする GK&DF編

皆さんどうもお久しぶりです。忙しい忙しいと言い訳をし続けてブログの更新をサボりいつのまにかシーズンが終わってしまいました。開幕戦で1位となりついに我々も優勝争いかと思っていたらなんやかんやで定位置に。
それでも移籍情報アカウントばりの生命力で見事J1での7シーズン目を確定させました。


5位以内という目標から昨年の継続の意味合いが強かった今シーズンですが結局やり直しのニュアンスが強くなってしまったなと思います。もう開き直って落ちないベルマーレは受験生の味方!怒涛の合格湘南ベルマーレ!的な感じでお守りを販売しても良いレベルのギリギリなシーズンを過ごしてしまい、サッカーの中身も昨年の繰り返しな感じがしましたね。

やり直そうと思うなら今しかない!逃げてる自分目を覚ませ!ということで大反省会。もはや年も明けて新体制が発表されそうですが全選手の総評を交えて振り返っていきましょう。

余談ですが櫻坂のライブがめちゃくちゃ良かったので 無理やり歌詞をねじ込みました。オタクゥ…

GK

ソンボムグン

今シーズン加入した韓国代表のゴールキーパー。怪我で数ヶ月離脱があったものの正ゴールキーパーの座を掴みゴールに鍵をかけました。谷から変わった点としてペナルティエリア外でのプレーが少なくなりハイラインとの兼ね合いが難しかったのかなと思います。ただ個人的には出どころを防げないことやカバーが入ってないことの方が気になったのでキーパーの影響で失点が増えたわけではないのかなと。とにかく基礎に忠実で弾く位置やポジショニングなどを間違わない。チームがDFと協力して組織的に守ることができれば失点を爆発的に減らせるのではないかと思います。

富居大樹

湘南の準備の鬼。今シーズンはボムグンの怪我により多くの出番が回ってきました。その期間では神戸戦のPK以外をシャットアウトして見事月間MVPを獲得。これほど嬉しい受賞はないですね。相手に対してのポジショニングはもちろんのこと今シーズンはキックの質やビルドアップの参加も向上して成長を続ける頼もしい守護神です。怪我が心配ですが…

馬渡洋樹

ボムグン、富居さんが揃って怪我という絶体絶命のピンチに出番が回ってきました。毎回1番プレッシャーのかかる中で馬渡に負担をかけてしまうのはなかなか心苦しいですがその中でも札幌戦は無失点、国立の試合では負けはしたものの高いパフォーマンスを見せました。ビルドアップでの立ち位置が良くCBの横ぐらいまでサポートできるのは馬渡にしかない強みかなと思います。後半60分ぐらいで足を攣り和成に投げ回されるのがお決まりの流れとなっていますが本人も対策をしてるらしいです。 見れないとそれはそれで悲しいですね。

立川小太郎

第4ゴールキーパーとしてシーズンを過ごしましたがやはり湘南はキーパーの質が高く出た試合では負けてるイメージがないです。ハイボール処理とキックでの打開が得意でビルドアップを軸にするチームでは評価を高くすると思います。いわきは選手の入れ替えが多いので新チームの構想に入り込んで活躍することを願っています。

DF

杉岡大暉

序盤はCBの左、途中からWBとしてチーム最多出場。 怪我人も多いタフなシーズンを離脱無しで乗り切ったチームの大黒柱です。CBとしては足りなかった競り合いや無理矢理な縦パスもWBとしては競り合う相手が変わったためいざという時の逃げ道となり鋭いクロスは1つの形となりました。ただやっぱり応急処置的な部分はあると思うんですよね。WBとしては攻撃での立ち位置が低く裏抜けの数が少ない。杉岡はDFの選手なんだなって思うことも多かったです。やる人がいないから前に上がった感じが伝わる後半戦でした。下からの組み立てや本人の意識的にもCBの方が良いのかなぁ…でもWBいないしなぁってのが悩みどころ。とにかく杉岡が怪我したら左は給料日前の大学生の財布ぐらいスカスカなのでどうしていくのか気になりますね。

石原広教

序盤は右のWBとして定位置を掴み持ち前の上下動とスプリントでサイドを駆け回りました。広教は湘南に凄い思い入れがあってチームのために声を荒げたりぶつかることを恐れないので人間的な面でもチームを助けてくれていたなと思います。WBとしては大外のみを主戦場とするなら突破、駆け引き、崩しの部分で何か欲しかったですね。サイドで張ってもらった時に困ってしまうことや内側に入れないことが終盤ベンチが続いた理由になるのかなと思います。WBってDFラインに入ったり前線で逃げ道になったりで色々やる必要があって難しいんですよね。マジで尊敬。個人的に広教は自分から湘南出るっていう人じゃないと思ってるから残して欲しかったなぁと思います。浦和でも頑張ってくれ〜

舘幸希

夏場なのに肌が白いなぁと試合そっちのけで見ていた記憶があります。今シーズンは結構苦戦しましたね。完全な1対1の状態であればほぼ負けないですしそれは加入当初から分かっていました。だからこそここ2年は更なる積み上げや取り組みを見たかった。性格的な問題でセーフティーにやろうとすることが多いなと。プレスがかかってないのにすぐサイドに出したり運べる場面で蹴り出したりして結局次の味方が困る、相手にボールを渡してしまう場面が多かったです。そこからカウンターを喰らえば数的不利でせっかくの対人も活かせない。いつ運ぶのか、どこに運ぶのかを意識してもっと強気にプレーすればマジで最強だと思うんですよ。ちなみにうちの母親は金髪だから上手くいかない!とかいう部活みたいな発言をしてました。参考にしてください。

岡本拓也

とにかく頭が良くて立ちどころがめちゃくちゃ良い。 自分でも運べるためCBを担っていましたが大岩が戻ってきたことにより1列上がってWBを務めました。たまーに発動するトンデモスライディングがCBでなければ決定的なピンチやPKにならないので終盤の右サイドはめちゃくちゃバランスが良くなりましたね。前に運ぶのを池田と拓也で行い大岩を高い位置に押し上げる。味方をいかにして使うか、相手をどう動かすかに長けていて裏抜けのタイミングや立ち位置でほぼ間違いがない。WBに必要な能力をバランスよく揃えているなと思います。スライディング怖いからやめてほしいですけどね笑


大野和成

年齢を重ねて流石に今シーズンはバックアップが多いかなと思っていたら主力としてフルシーズンチームを支えました。和成の活躍を見てやはりチームに必要だったのは意見を聞いてそれを発信していくリーダーだったのではないかなと。和成の不器用ながら愚直に喰らいつく 姿勢やそれをチーム全体に求める発信、リスクを恐れないライン統率はかなりチームの刺激になったんじゃないかなと思いますね。今シーズンのDFの改善はミンテが 注目されがちですが実は和成が答えを示していたんですよね。個人的に和成ややーまんチームに対して意見を言える数少ない人材だと思っているのでずっといてほしい。そして他の選手はベテランの選手に頼るのではなく自分自身でチームに意見をぶつけてほしいなと思います。ガンガン行こうぜ。

山本脩斗

また偉大な選手がスパイクを脱ぐ決断をしました。  山本脩斗は凄いぞ委員会会長の自分も心からの感謝とリスペクトを送りたいと思います。山本さんの凄かったところはとにかくサッカー観のアップデートですね。湘南に来た時左サイドバックから内側の左右のCBになったんですよ。当然求められるものも変わるんですけど内側でのプレーをそつなくこなし低い位置から運べるようになってました。さらにそこから中央のCBでのプレーは圧巻でした。味方の立ち位置を指示して相手を引きつけながら運んでいく。守備でも味方のカバーとスライドを徹底してフィジカル的に劣っていても難なく対応していました。まさに教科書。僕自身も本当に勉強になりました。僕の中のベストゲームはルヴァン川崎戦です。70分あたりからの記憶は無いですが。
(山本脩斗オタクとしては守備時の身体の向きが好き)

大岩一貴

振り返ってみると大岩のストーリー性が強いシーズンだったなと思います。CBの真ん中として、キャプテンとしてプレーするものの上手くいかず、戦列を離れてようやく終盤にチャンスが巡ってきた。そして残留を決める ゴール。苦労した大岩のガッツポーズはグッとくるものがありました。大岩に関してはやれることと求められることが噛み合ってなくそもそもラインを統率して味方を動かすより自分で動くタイプなのが上手くいかなかった原因かなと思います。右のCBとして拓也と池田に使ってもらいミンテの指示の元潰しの部分で力を発揮してるのを見るとやはり主戦場は右だなと。本人の能力に合った使い方ができないのは編成やマネジメントの問題になってくるのでここら辺は湘南の伸びしろですね。全体的に求められるタスクが多すぎるのは感じます。

畑大雅

今までの選手評価からWBに求められる能力は結局攻守におけるバランスだと考えています。畑は試行錯誤した結果どちらのバランスも悪くなってしまったなという印象が強いですね。止まってボールを受けて仕掛けられない、プレスの判断が遅れる、最終ラインで味方と連携して守備ができないといったシーンが散見されポテンシャルは高いのに勿体無いなと思うことが多かったです。 真面目なのは畑の良いところですけどね。考えて中途半端になるならばもっと大胆に自分の良さを出していけば良いと思います。無い袖は振れないですから。
五輪の活動もあるのでまさに勝負の年!

吉田新

クロスが持ち味でセットプレーでも高精度でした。問題はそこに至るまでですね。クロスを上げるためにフリーになる必要がありどうやってボールをもらうかが上手くいってないように見えました。守備時でもJ1の強度でやるにはもう少し。クロスはロマンがあるので頑張ってほしい。

松村晟怜

高卒2年目となったルーキー組の1人。持ち前の技術と 縦に入れるボールは自分にしかない持ち味でCBとしての球際でのプレーも伸びていると思いました。戦術理解の部分で真ん中のCBがボールを持っている時に顔を出せなかったり大外が空いていないのに大外を回ったりしていたのでここら辺が改善してくると試合に絡めるのではないかと思います。山口さんのサッカーは戦術理解度、個人戦術が最低限備わっていないといけないですからね。新卒組が中々出れないのはそういった意味もありそう。

髙橋直也

待望の運べてゲームメイクできて相手との駆け引きをしながらも対人が強いCBです。現代に必要なことはなんでもできる。リーグ戦ではチーム状況とJ1の圧力に押されてしまいましたがプロとして入る今シーズンは彼を軸にしても良いのではないかと思っています。ルヴァン川崎戦の2点目は彼の運ぶ位置と駆け引きが抜群に上手いので見てみてください。楽しみですね。

キムミンテ

絶対に踊らない漢キムミンテ。彼が加入したことで爆発的に失点が減りました。和成の時にも言いましたがDFに必要なのはいかにして相手を追い込むか、味方と協力してゴールを防ぐか。そのためには統率が不可欠。ミンテは臆せず味方に指示を出しリーダーとしての立ち位置を確立しました。個人で守り切ることが求められる鹿島のCBでは活躍できなかったもののチームで守りたいのに統率するリーダーがいない湘南というベストマッチを見つけたのはもはや運命。そもそもの競り合いの強さと跳ね返すパワーも相まって素晴らしいDFラインになりましたね。問題は属人的なこと。ミンテの能力に頼っている部分が大きくミンテが怪我で離脱したらふにゃふにゃDFになってしまうことです。これは去年山本さんや茨田の起用でやるサッカーが変化したように湘南の問題点。  人の能力次第で変わるのは安定性を欠きますからここら辺の整備は必要かなと。

中野嘉大

DFの評価に入れるかどうか迷ったんですけど彼自身の苦悩も含めてここに入れました。高い位置でビルドアップの逃げ道となり1対1の状態を作り出せば優位を取れるプレイヤーですがそこに運ぶまでに至らなかったなと。 守備の時間が多くなると当然DFの能力が高いわけではないので厳しい。繋ぐことを捨てた左はフィジカル重視の杉岡と和成になったので完全に場所を失ってしまいました。プレスを剥がせた天皇杯やルヴァンでは無双していたのを見るとやるせないなと。リーグ戦でフリーな状態を作ることができれば…

柴田徹

ユース出身で懸ける想いも強い選手でしたがやはり吉田と同様に自分の武器を活かすまでの過程が難しかったのかなと思います。福島では積極的にサイドを駆け上がり結果も残しているので来年に期待。自分の持ち味を大胆に発揮してほしいです。

後半に続く!

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