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サラリーマン縄文人のチャンネルを見てほしい

こんにちは。しょーもな調査隊の栗野です。
中途半端なnoteの下書きがどんどん増えているのですが、今日はどうしてもおすすめしたいYouTubeチャンネルがあったので、6月の投稿はこのテーマに決めました。

そのおすすめしたいYouTubeチャンネルが「週末縄文人」。

令和の縄文人を見られる、最高のチャンネルです。
とはいっても、これだけだとよくわからないと思うので、詳しく説明します。

道具を使わず、文明をゼロから築く

週末縄文人は普段サラリーマンをする普通の会社員が、ナイフやライターなどを使わず、文明をゼロから築きあげていく姿を眺められる、とんでもないチャンネルです。

左が縄くんで右が文くん(見たまま)

私と週末縄文人の出会いは昨日の夜中。YouTubeのオススメ欄を見ていたら、突如として私の前に週末縄文人たちが現れました。

初見の動画はこれ。

正直このサムネを見た時は「いやいや〜カットしてこっそりショトカ使ってんでしょ〜?」と懐疑的でした。それくらい、現代の日本人には「石斧を作る」という作業がファンタジーで、どちらかというともうハリーポッターの世界に近い。

しかし、そんな石斧作りをハリポタ扱いしていた私も動画を見たら一瞬で「こいつら…!本気だ……!!」と理解できました。というか、させられました。

私はこの動画で、平日ど真ん中に朝の4時まで見続けてしまうくらい、週末縄文人にどハマりすることになります。(今とても眠い)

動画1本に対しての作業時間でギネスとれそう

まずはこれを見てください。

竪穴式住居

誰が見ても納得の竪穴式住居。これを製作した動画がこちら。

製作期間は30日間。30日。つまり1ヶ月。春も夏になったり、夏も秋になったりしてしまうくらいの期間です。

しかしこの竪穴式住居製作動画、まさかの1本だけ。動画時間にして34分16秒。

いや本気か??????1日の平均撮れ高1分ちょい??????

嘘だろ………?せめて……前編後編とかに分けてもいいじゃない…。というか、3partでもいいよ……………5でもいい……。それ以上…もっと引っ張ってもいいよ…!!!!!!

DASH村でももうちょい時間使うよ…!!!!

ちなみに、これだけじゃない。週末縄文人の動画は5分後みたいなノリで5時間後というし、1分後みたいなノリで1日後という。瞬きしてると3日後になっている。恐ろしすぎる。しかもこの人たち、平日は会社員なんでしょ…?ええ…嘘……。本当に…?

何がそこまで彼らを突き動かすのか。

まぁそれは恐らく、まじで縄文時代への愛とリスペクトな気がします。

見てるとちょっと泣けてくる

私は彼らを「サラリーマン縄文人」といいました。これ、実はギャグでもなんでもなく、動画を見てると、本当にそう思えてくるのです。

彼らは恐らくこのチャンネルを立ち上げるにあたってとんでもないくらい縄文時代や、コンプライアンスについて学んでいます。

消防署にもちゃんと安全管理上のアドバイスをもらう
縄文時代の知識ももちろん豊富

けど、何度も失敗します。最初の火おこしなんかは何百回もやって、やっとこさ火をつけることに成功したし、土器の作成も何度も何度も失敗します。100万回ダメでへとへとになっても、100万1回目は何か変わるかも理論で、ただただものすごく頑張るのです。

そしてすごく反省もする。土器の製作が失敗に終わった時は何がダメだったのか、どうすればよかったのかを必死に振り返っていました。

前述の通り、彼らはとてつもなく縄文時代について勉強をしているので、縄文時代の人たちのやり方のある程度の答えを知っています。知った上でその知識をもとにチャレンジしています。

しかし、その一方で約10000年前の実際の縄文人はどうだったのでしょうか。

木と木をこすって火がつくかどうかもわからずに、何度も何度もチャレンジしたのでしょうか。端が鋭利になった石は木を切るのに便利かもしれないと、正解かどうかもわからないまま何日も何日も石を磨いたのでしょうか。土器を焼くと丈夫になるとどこで気づいたんでしょうか。土器がうまく焼けなかった時、どれくらいの試行錯誤を経て、今もなお形を残す縄文土器に行き着いたのでしょうか。

週末縄文人を見ていると、こんなことを考えてしまいます。小学生のとき、「ただの茶色いツボじゃん!!」と、なんの心も動かなかった縄文土器が、なんだかとてつもなくカッコよく見えてました。

何か出来る度に、めちゃくちゃ喜ぶ

彼らは何かができるたび「かっけえ!」「やばい!」とものすごく喜びます。言葉はそりゃ現代のものですが、彼らの姿を通して「縄文人もきっと、苦労して何かを完成させた時には、物凄く喜んだんだろうな」と、当時の縄文人の姿をどうしても想像してしまいます。

竪穴式住居が完成してめちゃくちゃ喜ぶ二人

週末縄文人という存在のおかげで、ちょっとずつ縄文時代が身近に感じられます。不思議です。ゴリラみたいな顔だとしか思わなかった縄文人が、近所のおばちゃんくらいの距離感になってきました。

縄文土器に関してもそうです。別にツルツルで、なんの模様もなくたっていい。けど、縄文人が「模様つけたほうが、なんかオシャレじゃね?」と考え、自ら模様を描いたと思うと、やはり親近感が湧いてきます。「お前らの作った土器、かっけえよ!」と言いたくなってくるのです。

だけど、縄文人は今はいない。話すこともできない。けど、もし出会えるのなら聞いてみたい。

「初めて火つけたとき、やっぱ結構盛り上がった?」

1番泣いた動画はこれ

最後に私が1番泣いてしまった動画と、そこについていた素敵なコメントを紹介します。

それがこちらの動画。(ぜひ縄文土器製作初挑戦から順番に見て欲しい)

素敵なコメントはこちら。

祈りの始まり

こんなの、実際に縄文土器を必死こいて作ってる現代の縄文人の姿を見なかったら、絶対気づけなかったよ!!!!!!!

「雨降って欲しいから雨乞いて笑」と思っていたけど、確かにそうです。どんだけ試行錯誤しても改善が見られない、改善方法がわからなければ、現代でも「お願い!頼む!」と願うしかなくなります。祭りも雨乞いもお祈りも、どれもどれくらい必死な状況で行ったものだったんでしょうか。

私は日本の文化や風習がわりと好きな方なのですが、このチャンネルを見て、10000年前の自分の遠い祖先に思いを馳せて、さらに日本の風習が愛おしくなりました。縄文人の努力と試行錯誤の上に、今の便利な生活は成り立ってるんだなぁ。


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