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シン・ニホン公式アンバサダーって何?を上手く伝えられるようになりたい

シン・ニホン公式アンバサダーって何?を探して


「シン・ニホン公式アンバサダーって何?」と聞かれると、わたしはいつもうまく答えられない。

簡単に(?)言えば、「読者が読者へ広げる」「残すに値する未来をつくる」がコンセプトの『シン・二ホン』読書会を主宰できるよう、NewsPicksが実施するアンバサダー養成講座を受講したメンバーのこと。
https://publishing.newspicks.com/seminar/

なのですが、初めて聞く人にはなかなか伝わらないなあと。
わたしだって、本を読む前だったら、友達に「わたしシン・二ホン公式アンバサダーなんだ~」って言われたとしても「え、なにそれ…?笑」と少し懐疑的な態度を取ってしまったもしれないし、「そもそもその分厚い本なに?」「日本とか未来とか、立派だなあ意識高いなあ」と敬遠してしまっていたかもしれない。
だからそう思ってしまう気持ちもすごくわかって、でもそんなふうに思われたくなくて、余計にどう伝えたらいいか迷ってしまう。

わたしは、初めて『シン・二ホン』を読んで衝撃を受けて、アンバサダー2期生として講座を受けて、さらに3期生の運営に関わらせてもらった。
毎週木曜日21:00ー23:00(盛り上がってしまうため終わらない)に講座があって、加えて何らかの準備のミーティングを挟む。すべてオンラインだけれど、なんだかんだ週に2-3回はシンニホンに関わる生活を、8週間×2ターム続けてきたことになる。
もうすっかり、「シン・二ホン公式アンバサダー」としての「しょこさん」が、自分の生活の一部というか思考の一部というか意識の一部になっている気がする。
※一人だけ図々しく呼び名に「さん」付け指定をしているのはそろそろやめようと思う。

それでもなお「シンニホン公式アンバサダーって何?」に対して、自分が納得する答えが用意できていないのは、そろそろ何とかしたい。
アンバサダーの仲間たちと、アンバサダーが集まるあの場が本当に大切で大好きなのに、上手く伝えられないことがもどかしくて悔しい。

というわけで、3期運営が終わったこの機会に、「わたしにとってシン・二ホン公式アンバサダーとは何か?」を振り返りながら、いまの自分の考えたことや感じたことを、ちゃんと考えてまとめてみたいと思います。(長くなりすぎたので、太字だけ追うのもけっこう大変です、ごめんなさい。)

そして改めて、『シン・二ホン』はもちろん、アンバサダー最高なんです!とより多くの人に知ってもらえたら嬉しい!!


『シン・ニホン公式アンバサダー』との出会い


『シン・ニホン』を初めて読んだ後、わくわくする気持ちと焦る気持ちとで、なんだかいてもたってもいられなくなった。
本についての感想は、読書感想文としてしんぺいさんに編集いただいたものを以前noteに挙げたので割愛。

どうにか『シン・ニホン』に近づきたくて関わりたくて、ネットで色々見まくっているうちに、アンバサダーの募集のページにたどり着いた。
普段のわたしだったら、「オンライン」の「勉強会」なんて胡散臭いのでは?そもそも「読書会」って何するの?とためらいそうなものなのに、このときばかりは直感的に「これだ!」って思った。
ちょうど募集の締め切りが過ぎた直後だったことに気付き、とりあえず出してみようと心臓をバクバクさせながら応募フォームを書き込んだ。

結果入ることができなかった1期生の方々の講座が終わり、選ばれた10名のメンバーの顔触れを見て、「すごい人達ばっかりだ…これは無理だわ…」という気持ちにもなった。それでも、2期の募集があると知ったらやっぱり諦めきれずに、再び応募した。

ー自分は「すごい人」ではないし、まだ世の中に知らないことだらけだけど、だからこそ伝えられることやできることがある。ー
世の中のほとんどの「普通の若者」を代表するくらいの気持ちで応募フォームをしたためて笑、幸運にも2期生として講座に参加させてもらえることになった。

今思えば、日本の未来のことなんて全然考えてこなかったわたしが、1冊の本からこんなに熱くさせられたのって本当に不思議だ。

アンバサダー2期生として講座を受けて


念願叶って、2期生としてアンバサダー養成講座に参加した。

最初は、ただただワクワクしていた。
編集に携わったふみおさんしんぺいさんと、年齢も所属も住む場所もバラバラの15人のメンバーたちと繋がれることが嬉しかった。

始まってみたら、自分が一番若いくらいの気持ちでいたのに高校生が3人もいて面食らったり、ふみおさんやしんぺいさんが想像以上にフランクにフラットに接してくれることに驚いたり、いい意味で思っていた様子とはだいぶ違っていた。

この場でわたしは、何を学び、何を得たのか。
「講座での学び」と「メンバーとのつながりの強さ」に分けて振り返ってみます。


■講座での学び

内容は大きく以下の2軸で進んでいった。

1:読書会を開くファシリテーターとしてのスキルを身につけること
…ふみおさんの「ファシリテーション講座」(+次週ファシリテーターの事前準備会)によるインプットを積み重ね、講座内の議論で実践する

2:問いと議論を通して『シン・ニホン』への理解を深めること
…担当グループが準備した章ごとの「問い」を、ブレイクアウトに分かれてディスカッションし全体で内容を共有する

「講座」と名前がついてはいるが、講師役の2人からすべて教えてもらい導いてもらうのではなく、メンバーひとりひとりの積極的な参加によってつくられていく時間だったと思う。

一番印象に残ったのは、考えてみたら1,2どちらの軸にも通ずることで、「いい議論とは何か」を常に考え続けたことだった。
いい議論の価値とは、様々な他人の意見や視点を受け止めて、新たな気付きを得て、さらに自分の考えをアップデートすること。
だからこそ、1人で読んで終わりにするよりも、読書会を通して他人と議論をする意味がある。

最初わたしは、「世の中にはいろいろな考え方があって当たり前」ということは頭ではわかっていたけど、心のどこかで「いろいろな意見の中でこれが最適解だよね」と自分が決めつけた着地点に向けて議論をしていた気がした。
寛容なつもりでいた今までの自分は、本当はすごく心が狭かったんだなと、さまざまなメンバーと議論を重ねるごとに痛感させられた。

毎回自分の納得のいく「良い議論」ができたわけではないけれど、メンバー同士が触発されあって「今日すごく良い議論だった!」と思える日は、これまで考えたことのなかった新しい視点や物事のつながりが見えてドキドキしたし、自分が広がっていく実感が持てた。

たぶん安易に正解を求めることが染みついていて、そもそもこれまで議論をした経験がほとんどない(今思えば大学の授業でディスカッションと呼んでいたものはただの個人の意見の発表ってかんじだった)わたしにとって、「良い議論」を考え実践しようとしたことは、全く新しい経験だった。


■メンバーとのつながりの強さ

最終回で全員がひとりずつ自分の変化や決意を発表したときには、最終回のさみしさがあったり、メンバーの真剣な言葉に感銘を受けたり、なんだか胸がいっぱいで涙が出そうだった。

オンラインでしか会ったことのない人たちと、ここまで深い仲になれるなんて全く想像していなかった。
講座後も、近況報告や読書会やイベントの共同開催はもちろん、リアルに会おう会も頻繁に行われている。

講座の中でも、SlackやFacebookグループでの講座の振り返りや雑談のやりとりでも、みんながお互いを尊重し合い刺激し合い、この場を愛しているのがわかった。
全員がメンバー1人ひとりへ良いところのフィードバック(『シン・二ホン』で「チャーム」という言葉が出てきたことを受けて)を書いたのも、この場の前向きさや温かさを表していると思う。皆さんからもらった褒め言葉、宝物です。

1冊の本に共感して行動して、同じ方向性の未来を目指しているということが、こんなに力を持つのかと驚いた

これまで未来を語ることに何となく気恥ずかしさや苦手意識を持っていたけど、あの場でみんなと未来を語るのがとても楽しかった。
あの場にいるときの自分が、わたしはとても好きだ。
こんな仲間を得られたことが本当に幸せで、これはそのままアンバサダー養成講座への満足感や、『シン・二ホン』の目指す未来に向けた行動へのモチベーションになっていると感じる。


アンバサダー3期生の運営を担って


講座の最後に、しんぺいさんふみおさんから、「3期生の運営を手伝ってくれる人を募集します」とアナウンスがあった。

講座の中では、すでに『シン・二ホン』の目指す未来に向けて行動を起こしている人や、熱い思いをもって未来を描いている人たちのパワーに圧倒されるときもあった。
さらに後半には、読書会開催に向けた具体的なアクションを固め始めている人もいる中で、わたしにはまだ迷いがあった。

わたしは、誰にどんな読書会をしたいんだろう。
わたしは、何を目指して読書会をするんだろう。
応募したときには、自分と同じくらいの年代の人たちや大学生高校生にも知ってもらいたいと書いていたけれど、講座を受けていく中で考えが深まるほど、そもそもわたしにとっての『シン・二ホン』へのアクションもまだ明確になっていないのに?と、イメージがぼやけてきてしまった。

そこで、まずは読書会ではなく3期の運営メンバーとしてアンバサダーの場に貢献しながら、自分自身も理解をさらに深めてこのあとの行動を考えていきたいと思い、運営メンバーに手を挙げた。
(2期の講座が終わってしまった後も、毎週ふみおさんしんぺいさんとほかの運営メンバーに会える!というのも、実は大きかった笑)

あんまり内容も知らないまま手を挙げたら、実際にはこれまでのふみおさんしんぺいさんの役割をわたしたちアンバサダー3人で務めることになり、想像以上に大変ではあった。
けれど、わたしは100%「やってよかった」と言える。むしろ、こんな大事な役割を「やらせてくれてありがとうございます」です。

自分の中で大きかった気付きを、またまた大きく2つにまとめて振り返ってみます。

■みんなで一緒に作っていく場のほうが良い

3期生のメンバーは総勢24人、そのうちわたしがいる西組チームが担当するのは12人。
相変わらず、「前向きで努力家ですごい人たちばっかり」というメンバーたちがそろっていて、最初は、ふみおさんしんぺいさんの代わりを務めるのだから、みんなが満足できるようないいものを提供しなくちゃ、というプレッシャーがあった。
どうしたらもっといい場になるだろう、みんなはどうしてほしいだろう、と、運営メンバーで悩んだこともあった。

でも、進めていくうちに、「みんなと一緒に考えていけばいいのだ」ということを思い出した。
そもそも、誰かから与えられる絶対の正解なんてないのが『シン・二ホン』の考え方だ。
こちらからお膳立てしてその中で準備した通りに進んでいくのではなく、想定外の疑問やアイディアが生まれるからこそ、より深い、良い場になるはずだ。

そう思えてからかなり気が楽になって、自分も西組の一人としてメンバーひとりひとりがよく見えるようになったし、進め方を組み立てる運営の楽しさも味わうことができた。
西組と東組でメンバーチェンジをしたり、準備の分担を変えてみたり、同じ問いを3回議論したり。
3期生や運営メンバーのアイディアや意見をもとに挑戦した新しい試みは、実際にそれぞれの効果やおもしろさがあって、毎回毎回わたしもワクワクしていました。

決まった正解はない。そして、誰だってただ与えられるより、自分が参画したほうが自分ごとになって楽しい。
当たり前のようで、実践するのはけっこう勇気がいることでした。


■メンバーが変われば、新しい『シン・二ホン』と出会える

最初は、2期でやってきたや学んできたことをそのまま伝えるくらいのイメージを持っていたが、そんな簡単な話ではなかった。
メンバーが変わればまた違った視点からの意見や疑問が出てくるのが、難しくて、でもおもしろい。

わたしが担当した3期西組の特徴は、ふみおさんからも言われているように「純粋に議論に集中していること」、加えて「自分の頭で考えていること」「議論の意義を考えてていること」だと思う(加えたわりに、似たようなことの気もしてきた)。

本に書いてあるから、前からこうしてきたから、ということにそのまま従うのではなく、「そもそも」の根本や前提から考えられる場だった。
また、ただ議論して楽しかったね、で終わりにするのではなく、議論によって何を目指すのかを意識している人が多かった。

そんなメンバーたちに、わたしもとても刺激を受けました。

答えが出ないことももちろんあったけど、「もやもやする」ということが現時点での答えでもいい、という言葉にハッとした。
これまで考えたこともなかった自分より、確実に広がっているんだなと。

2期生とは違った雰囲気の中でこれまでと違った『シン・二ホン』を考えることができて、これから先も、いろいろな人と話し合うたびにさらに深い、新しい『シン・二ホン』と出会えるのだと楽しみになった。


講座が終わった直後の気持ち

終わってしまったというさみしさと、良い場となったことへの喜びでやっぱりうるっときた。

2期が終わったときは寂しさとか喪失感のほうが大きかったけれど、3期の終わりは「ここからがスタートだ」と今後にワクワクする気持ちが大きかった。
なにより、最後まで一緒に進んできた3期生のメンバーの最後の発表を聞いて、一番最初のアンバサダーの動機だった「『シン・二ホン』の目指す未来に関わりたい」ということに、確かに触れられたんだと思えたことが嬉しかった。


3期の皆さん、最後までありがとうございました。
みんな考え方が全然違うのに、それを伝え合ったうえで尊重し合えるしんちゃんはるみさんとの運営3人チームも大好きでした。
同じ運営メンバーの同志として、刺激と元気をくれたてっちゃんまいこさんりょうがくんも、お疲れ様でした。
毎回動画をチェックしてフィードバックをくれて、振り返りでいい報告をすると本当にうれしそうに喜んでくれたふみおさん、大変な中でも見守ってくれ励ましてくれたしんぺいさんと、陰で見守ってくれていたこうだいくん、本当に心強かったです。


わたしにとってのシンニホン公式アンバサダーとは


さて、ここまで振り返っていろいろ思い出して胸が熱くなったりして、出発点を忘れそうになっていた…。

結局、こんなに魅力の詰まった「シン・ニホン公式アンバサダーってなに?」に対して、一言で端的に答えるのはやっぱり難しい。笑
書いているうちに、アンバサダーひとりひとりにとって捉え方があるわけで、本当に大切なのは「わたしにとってシンニホン公式アンバサダーとは何か」ということだと思った。

今日、2期生の現役JKより、未来について、「話し合ってるだけじゃ何の意味もない」とカッコイイ言葉をいただいた。
2期の講座が終わったときには、どこに向けて何をしよう、というのが具体的に定まっていないことを悩んでいた。
でも、何が正しいかなんて一つではないしそもそも変わっていくものなのだから、まずはなんでもやってみたらいいのだと思えた。
読書会はゴールではなく、次の行動のきっかけであるはずだ。

わたしにとってシン・二ホン公式アンバサダーは、もはや読書会の開催者という役割にとどまらないと思う。


3期の中で、「わたしにとっての『シン・二ホン』とは何か?」という問いがあった。
これこそが本質だと思ったし、わたしの追い続けたい問いだと思った。
自分ごとにしようとするからこそ、安宅さんが書いた『シン・ニホン』に良い意味でとらわれず、自分なりの『シン・二ホン』を探し求めるのがアンバサダーなのではないか。
『シン・二ホン』の中にアンバサダーがあるのではなく、『シン・二ホン』を土台に、より広く羽ばたいていくイメージだ。

3期生を加えたアンバサダーは今、49人。全国に、広い年代に、様々な業種に、『シン・ニホン』という共通言語をもつ仲間がいる。
これから先、未来をよりよくするために行動を起こしたいと考える人たちの、大きなネットワークになっていくのではないかと感じている。
わたしも、この場の一員として、胸を張れる人間でいたい。

11月、4人のアンバサダーの合同企画としてわたしにとって初めての読書会がはじまる。
新しい『シン・二ホン』と出会いを楽しみに、そしてアンバサダーとして、わたしにとっての『シン・二ホン』を問い続けたいと思う。

わたしの今の答えはこんなふうになりましたが、きっとアンバサダー1人ひとりにそれぞれの想いがあると思うので、それも聞いてみたいなあ。


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