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『穿越─正義:科技@潛殖』 Trans-Justice: Para-Colonial@Technology 台北當代藝術館 Museum of Contemporary Art, Taipei

展覧会と作品の、正確な情報はこちらです↓
『穿越─正義:科技@潛殖』
Trans-Justice: Para-Colonial@Technology
http://www.mocataipei.org.tw/index.php/2012-01-12-03-36-46/current-exhibitions/2681-2018-06-05-11-36-28
台北での最終日は疲れていたので、英語の読解力がかなり落ちていたように思います。体力ぎりぎりでも気になった、4作品についてのメモです。大きな誤解があればすみません。
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◾️Ming Wong “Next Year”
黃漢明《明年》
『去年、マリエンバードで』(L'Année dernière à Marienbad,1961)というフランス映画を再現し、元の映画と合成?コラージュ?した作品。
基本的には元の音声(フランス語)らしきものが流れ、中国語と英語の字幕がついているが、どちらも現在形と未来形で書かれた2行ずつが表示される。
映画と時間が重なりを持ち、リンクしている深みも楽しめたが、自力でなんとか再現している部分や、わざと雑に切り貼りされているところが好きで笑ってしまった。会場にも観葉植物とそれっぽい椅子が配置されていて、庭園らしさが少しだけ出ているのもおかしかった。
Ming Wongさんは名前だけきいたことがあったので、作品が見られて嬉しかった。

◾️Huang Pang-Chuan “Retour”
黃邦銓《回程列車》
台湾に渡った祖父が写っている古い写真をきっかけとした、作家自身の旅の記録。(多分…)
古い撮影方法で撮っているのか、たくさんの写真をつないで映像にしているのか、隙間がある動画がパタパタとずれて流れるのが気持ちよくて、思わず長居した。階段の踊り場で上映されているのも、縦長な作品とサイズがあっていて観やすかった。
フランス語のナレーション、中国語・英語字幕。

◾️Kader Attia “Reflecting Memory”
卡戴・阿提亞《反映記憶》
一見すると、教会で祈っていたり、ピザの皿を前に座っていたり、山道をハイキングしているように見える。
角度を変えると、その人々は片腕や片脚を失くしていることがわかる。身体に鏡を当て、背景と撮影の角度に注意することで、失くした部分が「復元」されている。
こういう映像と、関係者へのインタビュー?で構成された映像作品。
ないはずの身体の部分に痛みを感じる幻肢痛に対し、失くした部分を鏡を使って「目視」することで、痛みをなくすリハビリの一種らしい
ということを、帰国後に知って驚いた。

◾️Wu Chi-Yu “CAPTCHA-CAPTCHA”
吳其育《反覆驗證》
CAPTCHA は、インターネット上で使われる画像認証。入力者が人間であることを確認する、歪んだ文字のやつ。
鉛筆を持った機械が中国語で文字を書いたり、有名人のサインを複写したりする様子の映像作品。中国語の音声と字幕?、英語字幕。
その政治批判を含んだメッセージの全てを把握することは出来なかったけれど、「ロボットではありません」の画面に機械がチェックを入れる様子は少し面白かった。

http://www.mocataipei.org.tw/

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