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Liting Tan “PRETTY BUTCH” (陳立婷『不男不女』) @臺北藝術節 Taipei Arts Festival

臺北藝術節 http://www.artsfestival.taipei/index.aspx
ふたつだけ観ることができました。チケットを英語のメールで予約する段階からくじけそうでした。無事観られてよかったです。
私は中国語が全くわかりません。英語はTOEICで700点いかないくらいです。英語字幕を、本当に6〜7割くらいしかわからないなーと思いながら観ていました。ものすごい誤読や勘違いが混ざっていればすみません。
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中山堂の舞台上に客席もつくられていた。デザインはバラバラの黒い服を着た5人(おそらく全員女性)が、横一列で椅子に座っている。薄暗い中で手元のボードにはさんだ紙を読んでいる。
もう役に入りこんでるやつかと思ったけど、もっとゆるやかだったようで、客席の様子を見て俳優同士で話したりしていた。
2人+1人+2人で別々の話。黒い長椅子2つを使って中央に出てきて演技する。
中央の1人は全体の進行・ナレーションとモノローグ。生理への戸惑いや、男性的な服や振る舞いについて母親へ語りかける。
他の2組のシーンが演じられる間は、写真作品を舞台上に吊る作業をしている。まれに、補助的な役を演じる。
上手の2人は女性同士のカップル。幸せそうにいちゃいちゃする。パートナーの卵子で?やや男性的な外見の女性が妊娠する。
マタニティ「ドレス」を着ないといけないことへの抵抗、二人とも母親になることの社会的な不便さ。
下手の2人は、どちらも男性の役。旅行か合宿に来て同室になった友人同士。
Mark(多分…)は、子どもの頃は外遊びの輪に入れず、もっと男らしく振る舞うよう父親に叱られた経験がある。今は、身体を筋肉質に鍛えることにこだわっている。
同室にいるもう一人も男性だが、胸があるのをスポーツブラで隠している。友人にはそのことを話していないので、部屋にブラジャーがあることで、女性を連れ込んだのか疑われたりする。
二人のセリフに何度か"I’m not pondan"と出てくる。プールでは、気になる女性にどう話しかけるか相談しあったりする。
人気俳優なのか、客席に関係者が多いからかわからないけど、字幕以外のところで何度か笑いが起こる。
・Webで見れる写真と全く違った感じの舞台だった。
・俳優や客席の雰囲気は、日本の(関西の?)小劇場とあまり変わらなかったのでリラックスして観られた。
役名はほとんど覚えられなかったけど、5人とも外見が違うのであまり困らなかった。
・大きな写真を吊るすのは、舞台美術としてはあまり効果的に感じられなかった。
・アフタートークを聴きたかったけど、英語通訳がなかったので自己紹介だけ聞いて帰った。自己紹介だけでも(照れながら"good evening…“と言っただけで)笑いが起きていた。
・ロビーで公式Tシャツを売っていた係の男性が、臺北藝術節の4種類のデザインについて、英語で説明をしてくれたのですごく助かった。
(Zhongshan Hall/中山堂、2018年8月11日)

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