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オンライン映像祭「Films From Nowhere」

私のテレビ(姉からのお下がり)でも、vimeoが使えるようになりました。

2020年3月29日(日)
荒木悠さんの『YEDDO』は、以前に資生堂でも観たと思うけど、今の東京はこんなに混んでないんやろうなーと思ったり、思わず現状を省みてしまう字幕があったりして、改めて観る機会に恵まれてよかったです。
最近は家でNetflixのドラマばかり観ていたけれど、何か足らないなと思っていて、池添俊さんの『あの人の顔を思い出せない』や『his/her』で、フィルムのざらついた感じや自然な音を久しぶりに体験することができて、とても心満たされました。(池添さんが後日、期間限定で公開されていた 『​愛讃讃/Jujuba』 も素晴らしかったです)
まだ観たいけどもう寝なあかんから、短めのを観ようと思って海野林太郎さんの 『ロング・ロングショット』を再生したら、「これどうやってんのやろ?」と思うことが多くて、目が覚めてしまいました。開放的な場所にいて主観なのに、昔やってたゲームで道に迷った時のようなもどかしい感じもあって、面白いです。

2020年3月30日(月)
家に帰って横になりながら、今日も映像祭を楽しんでいます。
木野彩子さんと佐々木友輔さんの 『【補講】ダンスハ保健体育ナリ?』では、ダンスの孤独を垣間見ることができました。タイムリーなテーマで素早く制作されていることにも、それでも追いつけない世間の急激な変化にも驚いています。
内山もにかさんの 『a new use』 で撮影された手作業の風景は、(扱う製品は全く違うけれど)メーカー勤務の私には大変刺激的で、心洗われました。
最近のニュースで不安な気分のまま、ふわふわと働いていましたが、明日からは年度末の業務に身が入りそうです。

2020年3月31日(火)
地主麻衣子さんの『欲望の音』こんなに個人的なことを他人に見せるのか、と動揺したし、ここまでどうしてもせなあかんのかな、という疑問もよぎりました。楽器を演奏することを含め、パフォーマンスが作られる過程を、私は何もわかってないんやなと思いました。
渡邉ひろ子さんの『蟻と魚と鳥が出会う処』は、短いけれど、時間が留まらずに経過することをじっくりと経験できる作品でした。私のテレビでは追いつかないくらい、とても美しいです。

2020年4月1日(水)
残業してから家に帰り、佐々木友輔さんの 『コールヒストリー』を再生しましたが、静かな風景と朗読の連続に、うとうとしてしまいました。あわてて巻き戻して話を追い、奥深くにある足掻きをかろうじて確かめることが出来ました。家で観ていてよかった。
波田野州平さんの 『内部』『影の由来』一見するとのどかな風景と、音楽と声が、強い緊張感を持って組み合わされていて、どうやってこの映像を選んで構成したんやろうと、何度も思いました。どちらも強く心打たれる内容でした。







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